なぜ好きなことはすぐに覚えられるの?
また、東大院試サークルESCAPEというサークルの発足当初から200人以上もの院試対策に携わっています。
あなたの周りにこのような人はいないでしょうか。
- アイドルグループ全員の名前を言える
- 全ての車を見ただけで車種が言える
- 日本史や世界史にやたらと詳しい
- 野球の話をはじめたら止まらない
アイドルグループや車に興味がなければ、全て覚えることなんて到底できないですよね。
あるいは、このような経験はないでしょうか。
- 好きな教科の点数がどんどん上がっていった
- 合コンで気になる人の名前はすぐに覚える
- 好きな人の情報を今でも忘れない
このように人は、好きなことは簡単に記憶することができ、嫌いなことはなかなか記憶することができないという性質をもっています。
『記憶する最大のコツは、勉強を好きになること』といえます。
小手先のテクニックを身につけても結果が出ない人は、この前提条件を満たしていない可能性があります。
どんな暗記テクニックよりも、まずは勉強を好きになる工夫をすることが重要です。
本記事では、勉強を好きになることのメリットをエビデンスを交えて説明していきます!


勉強が好きな人と嫌いな人の脳の違い
① ポジティブな状態だと脳の生産性が上がる
② 嫌なことや苦痛なことはすぐに忘れる
③ ストレスがあると記憶力が下がる
勉強が好きな人と嫌いな人。あるいは好きな教科と嫌いな教科を学習するとき、脳機能がどのようにことなるのかを紹介していきます!
「なぜ好きな教科はどんどん成績が上がるのか?」「なぜ嫌いなことは全然覚えられないのか?」という疑問が解決します!
ポジティブな状態だと脳の生産性が上がる
勉強が好きか嫌いかは、実は脳の働きに大きな影響を及ぼします。
心理学者のショーン・エイカーは以下のように述べています。
ポジティブな状態の脳はネガティブな状態の脳より31%生産性が高くなる
逆に言うと、「嫌だなぁ」「やりたくないなぁ」というネガティブな気持ちで勉強をしても、知らず知らずのうちに生産性は下がってしまっているのです。
もちろんこれは勉強に限った話ではなく、いやいや仕事をしている人にも注意が必要です。
時間制限を設けたり、要所に乗り越える壁を設定して、勉強や仕事をゲーム化していくのがおすすめです。
嫌なことや苦痛なことはすぐに忘れる
人間の記憶は、そもそも苦痛な出来事やイヤな出来事はどんどん忘れていくような仕組みになっています。
これを「記憶の楽観主義」と呼びます。
ノースウェスタン大学の神経科学者であるアレイ・ロウテンバーグ博士は、快感を引き起こすエンドルフィンを生み出す回路と同じところに、記憶を統合するセンサーが通っていることを突き止めました。
実際に、快感を得るような電気刺激を受けたネズミは、「超優秀」なネズミになりました。
楽しみながら勉強することで、どんどん記憶に残るようになるのです。
「なんでこんなの覚えないといけないんだろう」「覚えるの面倒だなぁ」という気持ちで学習したことは、苦痛な感情を引き起こしているので、私たちの脳は一刻も早く忘れ去ろうとします。
どうせなら、ワクワク・ドキドキして、思いっきり勉強しましょう!
勉強とセットで自分に報酬を与えることも効果があるのでおすすめです。
ストレスがあると記憶力が下がる
ストレスがあると、うつ病の原因になったり、私たちの健康に被害を及ぼしたりします。
しかしそれだけではなく、ストレスが記憶力を下げるということがわかっています。
ストレスが脳に悪影響を与える研究結果を3つご紹介します。
1つ目は、ジョージタウン大学の調査です。
ストレスは8歳の子どもに影響し、IQを10ポイント下げるということがわかりました。
学校内での人間関係などでストレスを感じている子どもは、知能に悪影響が出ていたのです。
2つ目は、J・Dブレムナー博士らの研究チームの調査です。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)に悩むベトナム戦争の復員兵の脳を調べると、右の海馬が8%小さかったというデータを発表しています。
海馬とは記憶と密接に関係している脳の一部であり、ものすごいプレッシャーやストレスを感じることで、物覚えが悪くなってしまうのです。
3つ目は、T・ガービッツ博士らの研究です。
かなり重症のPTSDの患者の脳を調べると、左の海馬が26%、右の海馬が22%小さかったことがわかりました。
つまり、ストレスは、記憶力を低下させる作用があるのです。
強いストレスや不安を抱えていると、第3の記憶と呼ばれるワーキング・メモリの容量も圧迫してしまうので、このことも大きく関係があるでしょう。
まとめ:記憶する最大のコツは、勉強を好きになること
いかがでしたでしょうか。
いくら記憶術や暗記術を実践しても結果が出ないという人は、そもそも「勉強が嫌い」「勉強が辛い」と感じているケースが考えられます。
『記憶する最大のコツは、勉強を好きになること』です。
どんな暗記テクニックよりも、まずは勉強を好きになる工夫をすることが重要です。
また、そもそも忙しくて勉強時間が確保できないという人も多いと思います。
勉強時間が確保できなくて困っているという人は、以下の記事をお読みください。
スキマ時間を活用する超具体的勉強法を紹介しています。
勉強を好きになる工夫をすれば、結果は自然とついてきます。
いままで記憶術を実践してもうまく行かなかった人や、「勉強が嫌い、辛い」と感じている人は、ぜひ勉強を好きになるように工夫してみてください!
【コンサルおすすめ】PDCAを超わかりやすく教えてくれる本TOP3
【内容・要約・感想】G-PDCA勉強術/石川和男
【書評29】PDCA「成果を上げ、評価を得る最もシンプルな方法」
【ドーパミン×勉強】東大院生おすすめの脳に逆らわない勉強法
【東大院生が実践&超おすすめ】読書を学びに変える”3A”ノート術
幸せホルモン『セロトニン』の分泌を高め、幸福な毎日を過ごす方法
【睡眠と脳の関係から考える】『睡眠前学習』暗記法
【絶対にやってはいけない】睡眠前の『悪習慣』8選
【睡眠と脳の関係から考える】『睡眠前学習』暗記法
【パワーナップ】脳のパフォーマンスを上げる一流の『睡眠法』
【高速大量回転記憶術】脳はなぜ繰り返さないと覚えられないのか?
【東大院生おすすめ】勉強に必須のアイテムTOP3を紹介!
【睡眠と脳の関係から考える】『睡眠前学習』暗記法
【大豆製品は頭にいい?】調べたら豆腐や納豆は超優秀な育脳食でした
【東大生おすすめ】テレビを観る時間を減らし、作業時間に充てる方法4選
生産性を10倍にする】マルチタスクからシングルタスクへ
【東大院生おすすめ】実生活ですぐに使える心理学7選
【パブロフの犬】一瞬で集中モードに切り替える『条件反射法』3選
【くろまあくと著のおすすめ書籍】
『手間は最小。成果は最大』効率よく学びを結果に結びつける方法を紹介しています。
>>HOME画面に戻る
>>勉強法の記事一覧へ進む