【ワーキング・メモリ】集中力を高める方法3選【勉強や仕事に】

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仕事の質を高める

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ワーキング・メモリってなに?

【ワーキング・メモリ】
・情報を一時的に保つ脳の機能。作業記憶、作動記憶ともいう。

ワーキング・メモリという言葉。
勉強法や暗記術を学んでいる人であれば、一度は耳にしたことがある言葉だと思います。

でも、ワーキング・メモリの役割や、作業に集中するための活用方法となると、詳しくは分からないという人が多いのではないでしょうか。

ワーキング・メモリとは、短期記憶と長期記憶に並び、『第三の記憶』とも呼ばれており、情報を一時的に保つための脳の機能です
脳のメモ帳』とも呼ばれています。

脳のメモ帳と聞くと、少しはワーキング・メモリをイメージしやすくなったと思いますが、具体的には以下のような場面で、活躍します。

  • 会話の内容を覚え、的確に返答する
  • 頭のなかでお釣りの計算をする
  • 文章を読んで理解する

個人差がありますが、このワーキング・メモリには容量があります。
そして、意識的に節約しなければ、集中力が低下したり、人為的エラーを引き起こす原因になります

本記事では、ワーキング・メモリの役割と、集中力を上げる節約方法をご紹介します。

それでは早速、みていきましょう。

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ワーキング・メモリを知る

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ワーキング・メモリを上手に活用するため、ワーキング・メモリの機能から学んでいきましょう。

ワーキング・メモリを使う

まずは、実際にワーキング・メモリを使ってみましょう

次の数字を10秒間で覚え、10秒経ったら覚えた数字を紙に書き出してみてください。

2・6・3・8・0・1・6

いかがでしたでしょうか。
まだまだ余裕があるかもしれませんね。

このテストのように、情報を一時的に保ち、それを処理する機能を、ワーキング・メモリといいます。

  • 会話の内容を覚え、的確に返答する
  • 頭のなかでお釣りの計算をする
  • 文章を読んで理解する

上述したように、このような作業を行うさいに、ワーキング・メモリが活躍します。

それでは、次の問題です。
以下の数字を、10秒間で覚え、10秒経ったら覚えた数字を紙に書き出してみてください。

9・4・7・0・1・5・3・7・8・2

いかがでしたでしょうか。
すべて覚えていることができましたか?

先程の問題と比べると、かなり難しく感じたと思います。
ワーキング・メモリには限界があると考えられており、数字、単語、アルファベットなどでは、5~9つまでと言われています。
これは、平均値の7という数字を用いて、『マジカルナンバー7±2』と呼ばれています

短期間で覚えたいこと、伝えたいことがある場合は、7つ以内にとどめるといいとされており、逆に言えば、頭の中で余計な情報を処理していると、覚えられる量が減ってしまうのです。

『ど忘れ』は、ワーキング・メモリによる影響

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あなたは、次のような「ど忘れをした経験」はないでしょうか。

  1. 上司にメールしてと言われたけど、他の人に話しかけられているうちにメールしなければいけないのを忘れてしまった
  2. スーパーにトイレットペーパーを買いに来たのに、セール品の棚を見て、安くなっていた洋服を買い、トイレットペーパーを買い忘れてしまった
  3. 飲み物を取りに来たのに、汚れたお皿が気になって洗い物をしているうちに、何をしにきたのか忘れてしまった

実はこれも、ワーキング・メモリによる影響です。
1つ2つならまだしも、3つ4つのことを長時間覚えておくことって難しいですよね。

いくつものことを一時的に記憶している状態は、ワーキング・メモリがいっぱいになった状態です

そして、ワーキング・メモリがいっぱいになった状態は、脳の処理能力や集中力が低下している状態であるといえるのです

ワーキング・メモリ不足による人為的ミス

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ワーキング・メモリの性質を理解するために、マイクロソフト社のエクセルをつかって、ごく一般的な請求書の発行している例について考えていきます。

請求書を発行するためには、参照するべき資料を見ながら、エクセルの項目に文字や数値を入力しなければいけません。
その際に利用するのが、ワーキング・メモリです。

エクセルの該当項目に、間違えずにデータを入力するためには、参照資料を見てからデータを入力するまでの一時的な間、情報を記憶する必要があります。

可能であれば、短時間に大量情報を正確に記憶し切るほど、作業を短時間で終えることができます
しかし、エクセルの操作になれていない人だと、「作業」することに気を取られて、宛先や金額などのデータを記憶し、正確に保持することが困難になります。

つまり、ワーキング・メモリの利用方法の違いにより、次のような事態に陥るということがいえます

  • エクセルの操作に没頭しすぎると、情報を正確に覚えられない
  • 一度にたくさんの情報を覚えようとすると、操作への注意がおろそかになる

作業以外のことに気を取られないように、ワーキング・メモリを節約することで、一度に覚えられる情報量が増えたり、操作に注意を回せるようになります。
したがって、作業効率、または集中力はワーキング・メモリを如何に節約できるかにかかっていると言えます

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ワーキング・メモリを節約し、勉強・仕事の質を高める方法3選

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【ワーキング・メモリを節約し、勉強・仕事の質を高める方法3選】
① 不安を書き出す
② 雑念を書き出す
③ やることを書き出す

ワーキング・メモリの容量を100だとしましょう。
仕事や勉強をしている人のメモリの振り分けは次のようなイメージになります。

ワーキング・メモリの使用割合
・ 作業:50%
・ その他(考え事、悩み事、将来の不安、周囲の会話や音楽等):50%

失恋の翌日、全然仕事に身が入らなかった』という話を聞いたことがありますよね。
または、『上司に強く叱られ、その後の仕事に集中できない』なんて経験はないでしょうか。

失恋や、叱られた後というのは、『その他』へメモリがたくさん振り分けられている状態といえます。
次のようなイメージです。

ワーキング・メモリの使用割合】(Case:失恋後)
・ 作業:20%
・ その他(失恋):80%

上の2つの例からもわかるように、ネガティブことは頭から離れにくく、いくら作業に集中しようとしても、脳の中を占拠し続けるなんてことにもなりかねないのです。

集中力や作業効率を高めるためには、その他にかけるワーキング・メモリを減らし、作業に割り振ることが必要です。

不安、悩み事、雑念などを脳から”吐き出す”ためには、”書く”ことが効果的です

それでは、ワーキング・メモリを節約して勉強・仕事の質を高める3つの方法をみていきましょう

不安を書き出す

恐怖, 感情, 不安, 脆弱性, 露出, 懸念, 落胆, 疑い, ホラー, パニック, 疑惑, テロ, 心配

試験前にあらかじめ不安を書き出すことで、問題を解くために使えるワーキングメモリが増える
このことについて、メンタリストのDaigoさんが書いた『自分を操る超集中力(かんき出版)』で以下の実験が紹介されています。

  • シカゴ大学の心理学者シアン・バイロック教授は、大学生の被験者20名に2回の数学のテストを受けてもらった
  • 1回目のテスト:「ベストを尽くすように」と指示する
  • 2回目のテスト:「成績優秀者には賞金が出る」「成績が悪ければ連帯責任としてチームの他のメンバーに迷惑をかける」「試験の様子はビデオ撮影され、数学の教官に見られる」といったプレッシャーを与える
  • 2回目のテストの前に、半数の10人の学生には10分間「試験に関する不安」を書き出してもらい、もう半分の学生には10分間静かに座っていてもらう

そして、結果は以下のようになりました。

  • 試験直前に静かに座っていてもらったグループは、1回目のテストと比べて正答率が12%も低下した
  • 試験前に不安を書き出したグループは、2回めのテストのほうが、1回めのテストと比べて正答率が5%も向上した

不安がある状態は、心配事だけでワーキング・メモリが手一杯になってしまいます

しかし、不安を書き出すことで、ワーキング・メモリから心配事が吐き出されます
結果、ワーキング・メモリがリセットされ、空き容量が増えるという仕組みです。

もちろん試験前だけでなく、仕事や勉強、面接、プレゼン、スピーチの前などでも、不安を書き出すことであなたはいつもより高いパフォーマンスを発揮できます。

ぜひ、「不安で頭がいっぱい」という人は、不安を書き出してみてください

雑念を書き出す

座禅のイラスト

作業に関係ないことが頭から離れないことってありますよね。

  • 15時までに振込に行かないと
  • この作業が終わったら、上司にメールを送ろう
  • 今日は黄色のカーディガンを着てお出かけしよう
  • この勉強のあとは、パスタを食べに行きたいなぁ
  • そういえば、昨日のプロ野球の結果が気になるぞ

このような雑念を頭の中で記憶、保持することは、ワーキング・メモリを圧迫することにつながります

ワーキング・メモリを使うため、7つの数字と10この数字を一時的に記憶してもらうテストを行いました。
当然、7つの数字よりも、10この数字の方が正確に覚えていることが難しかった思います。

では、『15時までに振込にいく』『あとで上司にメールを送る』ということも一時的に記憶しながら、この数字を覚えるテストを行ったらどういう結果になるでしょうか?
当然、覚えられる数字の数は減ってしまうでしょう。

仕事や勉強の最中に思いついた雑念は、すべてワーキング・メモリの圧迫に繋がります。
すなわち、作業に使えるワーキング・メモリが減るため、集中力、作業効率の低下に繋がります

作業にあてるワーキング・メモリの低下を防ぐためには、雑念は紙に書き出してしまいましょう

人は、忘れる生き物です。
忘れないように物事を覚えておくことは、脳にとって負荷でしかありません。

よく、「忘れないようにメモをとる」といいますが、ここでは、「忘れるためにメモをとる」のです。
紙に書くことで、早く忘れ、ワーキング・メモリを節約する

そうすることで、集中力や作業効率の低下を防ぐことができます。

やることを書き出す

スマート フォン, To Do リスト, 行う, 時計, 一覧, アプリケーション, ネットワーク, 通信

「英単語も覚えないと」
「長文を読む練習もしないと」
「次の勉強はなにをしようか・・・」

作業をしている最中に、このように「何をするか」と迷っているのは、作業に集中できていない証拠です。
当然、「次やること」を考えているのは、ワーキング・メモリの容量を圧迫してることにもなります

ワーキング・メモリを節約するためにおすすめの方法は、アイビー・リーメソッドです。

【アイビー・リーメソッド】

  1. 紙に「明日やること」を6つ、書く
  2. その6項目に優先度をつける
  3. 翌日、優先度の高いものから順番に作業を始める
  4. もし全部終わらなくても、後悔せずに切り替える
  5. 1~4を丁寧に繰り返す

アイビー・リーは「PRの父」と呼ばれた経営コンサルタントです。
アイビー・リーが考案したのが、前日の夜に6つのやることを書くという方法です。

この方法のポイントは、「1つの作業が終わるまでは、他の作業は一切やらない」と決めること
そうすることで、頭の中から「今やっている作業」以外を追い出すことができます

「次はなにをしようかな」と考える時間って、足すとかなりの時間になりますよね。
アイビー・リーメソッドでは、この無駄な時間を減らすことができるというメリットもあります

前日にやることを書いておくと、起きてからすぐに集中して作業に取り組むことができますので、ぜひ、今日から実践してみてください。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

「ワーキング・メモリって、聞いたことはあるけどわからない」
「ワーキング・メモリって仕事や勉強にどう関わっているの?」

このような悩みを解決できたでしょうか。

ワーキング・メモリは、一時的に情報を保持するための『脳のメモ帳』です
そして、メモの容量には限界があります。
つまり、このメモ帳を目の前の作業の前だけに使うことができれば、作業効率や集中力は向上します

そのために本記事で紹介した方法は以下の3つです。

  • 不安を書き出す
  • 雑念を書き出す
  • やることを書き出す

「ワーキング・メモリなんて意識したことなかったよ」

という人は、上述した3つの『ワーキング・メモリを節約し、勉強・仕事の質を高める方法』を実践することで、今までと桁違いに集中力と作業効率を高めることができるでしょう。

目の前の作業に、100%ワーキング・メモリを使用するためにも、ぜひ本記事の内容を実践していただけると、幸いです

【くろまあくと著のおすすめ書籍】

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