完璧主義では勉強で結果が出しにくい
完璧主義は、プロセスの最適化の弊害になる
完璧主義の勉強法は、一言でいえば『時間対効果が低い』です。
しかし、以下のようなメリットもあります。
① 達成感を得ることができる
② 頑張ろうとする向上心がある
③ 自分が安心することができる
④ 細部まで暗記することができる
⑤ 勉強をちゃんと頑張った気になれる
例えば、完璧主義の勉強法の特徴である、『分からないところは分かるまで調べる』『時間をかけてでも完璧に解けるようにする』というのは、一見すると努力家で、崇高な精神を持っているように感じます。
しかし、蓋を開けると「たくさん勉強したのに試験に合格できなかった」「勉強した問題が全然出てこなかった」といった、悪い結果をもたらすことが多いです。
「頑張る」と「結果を出す」ことは違う
おはようございます☀️
— 東大院生くろまあくと@作家・ブロガー🌸『東大院生が実践した 超ショートカット勉強法』重版出来🌸 (@akuto_kuroma) 2019年10月16日
「頑張りたいのか」
「結果を出したいのか」
頑張ると、結果を出すを
混同している人が多いですが
結果を出したいのであれば
なるべく頑張らずに結果を出す工夫が必要
「結果を出したいのか」
頑張ると、結果を出すを
混同している人が多いですが
結果を出したいのであれば
なるべく頑張らずに結果を出す工夫が必要
「頑張りたい」のであれば、完璧主義のままで問題ないです。
しかし、「結果を出したい」のであれば、完璧主義では時間がかかりすぎます。
私は以前、「ノートをきれいにとらないと気がすまない」「英単語をすべて覚えないと次のページに進まない」といった、極度の完璧主義でした。
そのため、人より何倍も勉強しているはずなのに、結果が出ないということを繰り返していました。
本記事では、「結果を出したい」人に向け、完璧主義のデメリットを紹介していきます。
私が実際に体感したものや、科学・脳科学の視点からみた完璧主義の勉強法のデメリットもあわせて紹介しています。
「完璧主義の勉強法がなぜ悪いのか」を理解することで、今すぐに完璧主義の勉強法から効率主義の勉強法に切り替えていきましょう。


完璧主義勉強法のデメリット8選

完璧主義の勉強法のデメリットは以下の8つです。
① 勉強が前に進まない
② 勉強で挫折しやすい
③ 時間効率が低くなる
④ 自分を追い詰めやすい
⑤ 記憶の定着率が低くなる
⑥ 頭が悪くなる
⑦ 試験に落ちやすい
⑧ 社会に出てから通用しない
それでは早速、一つずつ見ていきます。
勉強が前に進まない

完璧主義の勉強のデメリットの1つ目は、『勉強が前に進まない』ことです。
例①)
問題集の絶対に解けそうな問題でも、きちんと解いてしまう
→わかりそうな問題は、問題を解かずに解説を読んでしまう
例②)
参考書や教科書を1周目から隅々まで読んでしまう
→1週目は太字のみを適当に読み流す
自分の予定通りに前に進んでいる感覚のことを「自己効力感」といいますが、この自己効力感があるかどうかは、目標達成に大きく関わってくると言われています。
予定通りに勉強がサクサクすすむと、どんどんやる気が出て、勉強するスピードもアップしますよね。
一方で、完璧主義の勉強法のせいで「勉強が前に進まない」と、どんどんやる気がなくなり、勉強するスピードがダウンしてしまうのです。
「自己効力感」を上げる方法は、以下の記事で紹介しています。
勉強で挫折しやすい

完璧主義の勉強のデメリットの2つ目は、『勉強で挫折しやすい』ことです。
あなたは、以下のどれか1つでも当てはまるものがあるでしょうか?
- 途中でやめてしまった参考書や問題集がある
- 一度チャレンジしたけど取得していない資格がある
- 参考書や問題集を1ページ目から順番に進めないと気がすまない
もしどれか一つでもあてはまれば、完璧主義の勉強をしてしまっている恐れがあります。
先程紹介したように、完璧主義の勉強だと「勉強が進まない」→「やる気が出なくなる」→「どんどん勉強のペースが遅くなる」という悪循環になってしまいやすいので、最終的には「勉強をやめる=挫折」という結果に繋がりやすいのです。
このような人は、『完璧主義』→『効率主義』に変えると、面白いくらい勉強や作業がサクサクはかどるようになるでしょう。
『効率主義』に変わるために、こちらもお読み下さい。
時間効率が低くなる

完璧主義の勉強のデメリットの3つ目は、『時間効率が低くなる』ことです。
完璧主義をやめるべき1番のデメリットといっても過言ではありません。
受験や資格試験など、『勉強』と『期限』はセットでつきまといます。
もし期限がなければ、完璧主義の勉強でも問題ないです。
- 1年かけて95点で合格
- 1ヶ月で80点で合格
しかし、期限がある以上、①ではなく②が求められます。
②のケースだと、あまった11ヶ月を使って他の11この試験に合格することも可能なのです。
- 『頻出度に関係なく問題を解く』→『高頻出の問題を重点的に解く』
- 『時間をかけてノートをきれいに取る』→『直接参考書にメモを取る』
確かに、1から問題を解いたり、時間をかけてきれいなノートを作っていると、「勉強している感」や「自己満足の達成感」を得ることはできます。
しかし、どうしても時間がかかりすぎてしまうので、上述したようなちょっとした工夫が必要なのです。
私も、「1から問題を解かないと気がすまない」というタイプでしたが、「高頻出の問題を重点的に解く」「わからなかったらすぐに解答を見る」という勉強法に変えてから、短時間で結果を出せるように変わってきています!
自分を追い詰めやすい

完璧主義の勉強のデメリットの4つ目は、『自分を追い詰めやすい』ことです。
完璧主義の人は、「完璧じゃないと気がすまない」という性質を持っています。
- 予定より進度が遅れている
- 思ったよりも模試の点数が低い
このようなケースで、「自分はなんてだめな人間なんだ」と自分を責めてしまいます。
ストレスを抱えながらも頑張りすぎてしまうので、精神的にも肉体的にもだんだんと追い込まれてしまいます。
悪いのは、環境や方法であって、あなたやあなたの能力ではありません。
このことを覚えておくだけで、思うような結果がでなくても自分を責めないで、改善策を探すことができます。
ストレスを減らし、毎日幸せに過ごす習慣はこちらで紹介しています。
記憶の定着率が低くなる

完璧主義の勉強のデメリットの5つ目は、『記憶の定着率が低くなる』ことです。
私たちの脳は、以下のような記憶の性質を持っています。
・1度しかインプットしていない情報は忘れる
・何度もインプットした情報は覚える
参考書を隅々まで読むと、1周するのに2~3週間はかかってしまいます。
1周2~3週間かかってしまうと、2周目で復習しようと思ったときにはほとんどの内容を忘れてしまっています。
脳の記憶の性質を考えると、『高速大量回転記憶術』が適しているのです。
一方、「1度で完璧に覚えないと気がすまない」という完璧主義の勉強法は、ザルで水をすくっているようなもの。
記憶定着率の低い完璧主義の勉強法から、記憶定着率の高い『参考書はなるべく速く、何周も!』という勉強法に変えることで、劇的に勉強効率を上げることができます。
頭が悪くなる

完璧主義の勉強のデメリットの6つ目は、『頭が悪くなる』ことです。
頭を使わなければ、どんどん頭は悪くなっていきます。
そして、完璧主義の勉強とは、いってしまえば頭を使わない勉強です。
- 教科書は初めのページから順番に読む
- 問題集で簡単な問題もとばさないで解く
- ノートはきれいにとらないと気がすまない
- 分からないところがあると時間をかけて理解しようとする
目の前のことだけに没頭し全体が見えていない、「木をみて森をみず」の状態です。
- この勉強は本当に必要か
- この勉強法は本当に正しいか
- もっと先に学ぶべきことはないか
- どの問題から解くのが効率が良いか
このように、勉強している自分を一歩俯瞰し、全体をみることができるようになるだけで、最短時間で目標を達成できる勉強に変わっていきます。
目の前の作業に没頭するのは、それはそれで能力がいりますが、「頑張っている」だけで「結果をだす」とは別ものです。
先程も述べたように、「がんばる」と「結果をだす」は別のもの。
ここを履き違えずに、一歩俯瞰した視点で頭を働かせることで、どんどん超スピードで勉強の結果を出せるようになります。


試験に落ちやすい

完璧主義の勉強のデメリットの7つ目は、『試験に落ちやすい』ことです。
試験では、試験日までに合格点を取れるようにするだけで合格できます。
試験日を過ぎてから合格点を取れるようになっても、当然不合格です。
完璧主義の勉強は、「時間をかけて隅々まで理解しようとする」「時間をかけてわからない問題を解こうとする」など、時間効率を考えない勉強です。
時間を考えていないのですから、スケジュール通りに進まない日も多く、このような毎日のスケジュールのずれが「試験日に合格点に達していない」という結果につながってしまいます。
社会に出てから通用しない

完璧主義の勉強のデメリットの8つ目は、『社会に出てから通用しない』ことです。
AIの急速な普及により、与えられた仕事をこなすだけの人は淘汰され、自ら価値を創出できる人材が重宝される時代になります。
つまり、短時間で成果を出せる、生産性の高い人が求められます。
私はコンサルティング会社に勤めていますが、評価されている優秀な人は「1ヶ月はかかりそう」という仕事でも、思いもよらないアイデアや工夫で1週間で終わらせてしまいます。
「どうやったら短期間で成果を出せるか」「どうやったらもっと効率が上がるか」という思考が重要なのであり、「根性」「やる気」といった原始的なものではなく、「結果」が全てです。
まさに、完璧主義から効率主義の時代です。
「がんばる」のではなく、「結果をだす」。
もっといえば、「がんばらずに結果を出す」アイデアや工夫が大切です。
短時間で勉強で結果を出すというのは、まさにこれらの思考力を鍛えるための格好の機会といえます。
「もしかしたら私完璧主義かもしれない」という人でも、「がんばらないで結果を出すにはどうしたらいいか」と自問し続けるだけで、変化の早い激流の時代でAIに負けずに活躍できる能力を手に入れることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
完璧主義のデメリットをおさらいします。
① 勉強が前に進まない
② 勉強で挫折しやすい
③ 時間効率が低くなる
④ 自分を追い詰めやすい
⑤ 記憶の定着率が低くなる
⑥ 頭が悪くなる
⑦ 試験に落ちやすい
⑧ 社会に出てから通用しない
「頑張りたい」のであれば、完璧主義のままで問題ないですが、「結果を出したい」のであれば、完璧主義では時間がかかりすぎます。
私は完璧主義でしたが、簡単に変わることができたので、「完璧主義かもしれない」という人でも、「完璧主義」の勉強を「効率主義」の勉強に変えることは簡単にです。
完璧主義から効率主義に変わるための勉強法は、以下の記事でも詳しく述べているので、あわせて読み下さい。
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