目標設定の役割
① いつまでに何を達成するか、期限とレベルを明確にしたもの
【目標設定の役割】
① 最終ゴールまで最短距離で進むための道標
② 道中やる気やモチベーションを持続させてくれる
「なんだかやる気が起きない」
「やりたいことがあるのに行動できない」
それはもしかしたら、目標設定が間違っているのかもしれません!
ビジネスの世界でも、心理学の世界でも、やる気が起きるかどうかと、上手な目標設定ができるかどうかには、大いに関係があると言われています。
目標とは、いつまでに何を達成するか、期限とレベルを明確にしたものです。
そして、設定した目標は、上述した目標設定の2つの役割を満たしている必要があります。
- TOEICで800点取りたい
- 簿記2級に合格したい
目標と言えば、このようなことを思い浮かべると思いますが、これではただの願望です。
この目標を見ただけで、目標を達成できる詳細なビジョンがわくでしょうか?
今、しなければいけないことを思い浮かべることができるでしょうか?
目標に欠かせないのが、『期限』です。
試しに、上述した目標に期限をプラスしてみましょう。
- 今年の12月15日のTOEIC試験で800点を取りたい
- 来月末の簿記2級の試験に合格したい
期限が設定されると、『今』を意識してしまいますよね。
- 「今年の12月の試験で800点取るために、まずは公式問題集を解いてみよう」
- 「来月末の簿記2級の試験に合格するためには、今月中に工業簿記をマスターしなければ」
期限を設定するだけでも、最終ゴールまでの道程を強く意識でき、やる気も上がることがわかったと思います。
このように、正しい目標設定と目標達成率は密接に関わっているのです。
あなたもやりたいことや、成し遂げたいことがあると思います。
その達成確率を上げるために、よりやる気の出る目標設定の方法をさっそくみていきましょう。
自己効力感を考慮した目標設定

・ 自分の目論んだとおりに、現実を進められたという感覚
【ニアーゴール】
・ 最終ゴールに対し、自己効力感を高めるために期限でゴールを分割して設定したチェック点
目標設定の話をするさいに、しばしば用いられるのが「自己効力感」という言葉です。
自己効力感とは、自分の目論んだとおりに、現実を進められたという感覚のこと。
カナダ生まれの心理学者である、ロバート・バンデューラは次のことを主張しています。
具体的で身近に感じられる目標設定を立てたほうが、先の大きな目標を立てるよりも、自己効力感が高くなり、目標達成率が高まる
では、具体的に自己効力感を高めるための目標設定をみていきましょう。
確実にのぼることのできる階段を一つひとつチェックする

上述したように、先の大きな目標を立てるよりも、具体的で身近な目標の方が、自己効力感が高まり、目標達成率も高くなります。
「1ヶ月で英単語300個!」よりも、「明日までに英単語10個!」の方がやる気が出ますよね。
より具体的で身近に、自己効力感を高めるための目標設定を、具体例を挙げてみていきます。
- 『今年の12月15日のTOEIC試験で800点を取りたい』(現在2/15日。TOEICスコア700点)
この目標が期限を設定したあとの目標設定です。
しかし、多くの人がやってしまいそうな間違いですが、最終ゴールしか目標を立てられていません。
自己効力感を高めるため、私がニアーゴールと呼んでいるものを設定してみます。
ニアーゴールとは、最終ゴールまでの間に、やる気を継続させるために立てる目標のことです。
- 現在:2/15、TOEICスコア700点
- 目標:12/15、TOEICスコア800点
それでは、ニアーゴールを設定していきます。
- 2/15:TOEICスコア700点(現在)
- 3/15:TOEICスコア710点
- 4/15:TOEICスコア720点
- 5/15:TOEICスコア730点
- 6/15:TOEICスコア740点
- 7/15:TOEICスコア750点
- 8/15:TOEICスコア760点
- 9/15:TOEICスコア770点
- 10/15:TOEICスコア780点
- 11/15:TOEICスコア790点
- 12/15:TOEICスコア800点(最終ゴール)
このような、3/15~11/15までの近い目標が、ニアーゴールです。
10ヶ月も先の最終ゴールだけでは、やる気が出ないかもしれません。
しかし、1ヶ月で10点を伸ばすというニアーゴールを設定すると次のような効果が期待できます。
- 目標が身近に感じられやる気が出る
- 1ヶ月単位で目標への進捗を確認できる
6/15の時点で、730点しかとれていなければ、「このままじゃ達成できないかもしれない!もっとがんばらなきゃ!」と自分を鼓舞することもできます。
しかし、これが最終ゴールだけであれば、「少し遅れているかも」と心の奥では気づいていても、具体的な数値として現れていないため、見て見ぬふりをしてしまうでしょう。
上手な目標設定には、自己効力感を高める目標にする必要があること。
そのためには、ニアーゴールの設定が効果的であること。
これだけでも覚えておいてください。
具体的に数値を入れたニアーゴールを設定するだけで、嘘のようにやる気が出てくると思います。
ぜひ、いますぐにニアーゴールを設定してみてください。
「自分の目標ではニアーゴールが作るのが難しい・・・」
という方は、相談に乗らせていただきますので、お気軽にご連絡くださいね!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
『目標設定』という言葉は知っているけど、じゃあ正しい目標設定ってどうすればいいの?
というのは、学校の先生も説明してくれませんし、書籍でもあまり見かけることはありません。
しかし、上述したように、正しい目標設定と、目標達成率とは大きく関わっているほど、目標設定は重要です。
しかし、考えてみると、自己効力感を高めるためのニアーゴールの設定は日常生活でよく見かけるものです。
- 週に1度は仕事で進捗報告会を実施している
- 期末試験だけでなく、中間試験がある
これらも、軌道修正ややる気を高めるためのニアーゴールと同じことです。
「勉強や仕事のやる気が起きない」
「行動しなきゃとは思っているけどなかなか動けない」
という方は、ぜひニアーゴールを設定してみていただけると、幸いです。
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