早朝は脳のゴールデンタイム!勉強は朝がおすすめですよ!
「朝は眠くて全然頭が働かない」
「朝食を食べる時間がないほどギリギリに起きる」
「予定がなければ起きるのは昼すぎだよ」
朝が苦手・・・このような人はたくさんいると思います。
しかし、ものすごくもったいないことをしています!!!
早朝は脳のゴールデンタイムで『朝の30分=夜の2時間』と言われるほど、勉強効率が格段に上がる時間が朝です。
朝勉強をする習慣を身につけることができれば、すぐに成績も上がりますし、試験勉強も格段にはかどります。
精神科医の樺沢紫苑さんが書いた、『脳のパフォーマンスを引き出す 神・時間術』(大和書房)では、次のように述べられています。
朝起きてから2~3時間は、なぜ、「ゴールデンタイム」と呼ばれるほど、素晴らしい時間帯なのでしょうか。
まず、睡眠中に私達の頭の中は整理整頓されます。夢によって、「前日の出来事」の記憶が整理整頓され、朝起きた直後の脳は、「片付けられて何も載っていないまっさらな机」と同じような状態になります。
さらに、ビズネス誌『プレジデント』が読者500人にアンケートをとった結果によると、朝型の方が年収が多い傾向が顕著にみられたといいます。
年収400万円未満は、朝型の人が3割程度なのに対し、年収1400万円クラスは、朝型の人が6割を超えるそうです。
スティーブ・ジョブズ氏が、子どもたちが起きるまでの静かな時間を大切にしていた「朝型」であることも有名ですね。
朝の時間は年収にダイレクトに影響するほど高密度な時間を与えてくれます。
「朝の時間が頭が冴えることはわかったけど、朝起きるのは苦手」
「脳のゴールデンタイムは活かしたいけど、どうしても二度寝してしまう」
静かで、誰にも邪魔されず、頭が冴えている朝時間を活用するために、東大院生おすすめの方法をさっそくご紹介します!
朝からビシッと勉強するための方法5選
それでは、脳のゴールデンタイムである朝時間を活用し、ビシッとスタートダッシュを決める方法をご紹介します。
朝の頭が冴えている時間を勉強に当てることができれば、格段に勉強効率がアップします!
朝「日光」を浴びる
・ 覚醒を促すホルモン物質、セロトニンが分泌される
・ 睡眠ホルモンのメラトニンの分泌をストップする
これはよく言われていますが、まずは、「朝起きたら思いっきり太陽の光を浴びる」ということを意識してみてください。
太陽の光が目に入ることにより、覚醒を促すセロトニンというホルモン物質が分泌されます。
この、覚醒を促すセロトニンと対になっているのが、睡眠ホルモンであるメラトニンというホルモンなのですが、セロトニンが分泌されると、メラトニンの分泌をストップするように脳が命令を出すのです。
すると、脳も身体もスッキリした状態になっていきます。
「太陽じゃなくて電灯でもいいの?」
このように疑問に思う人もいるでしょうが、答えはNOです。
太陽の光は、一般的な電灯の照度の10~100倍の照度と言われているため、セトロニンを分泌させるためには太陽の光を浴びるようにしてください。
また、曇の日でも雨の日でも効果があります。
朝太陽の光を浴びないと、体内時計にズレが生じるため、規則正しい生活リズムが乱れてしまいます。
カーテンを開けて寝るというのも一つの手ですね。
脳科学者の茂木健一郎さんが書いた、『脳が冴える快眠法』(日本能率協会マネジメントセンター)にも、「朝起きたら、まずは太陽の光を浴びよう」と記されています。
朝から勉強のスタートダッシュを切りたいという方は、ぜひ「起きたらすぐ太陽の光を浴びる」を意識してみてください。
朝熱めのシャワーを浴びる
・ 気分がスッキリする
・ 交感神経が優位になり、活動的になる
「朝起きたらシャワーを浴びる」という習慣を持っている方も多いのではないでしょうか。
朝から精力的に活動するためには、朝シャワーを浴びることも効果的です。
私も、起きたらシャワーを浴びるようにしていますが、ものすごく眠くてうとうとしている状態でも、シャワーを浴びて出てくる頃にはシャッキっとして覚醒した状態になります。
似たような効果を感じている方もたくさんいるでしょう。
さらに、樺沢紫苑さんが書いた、『脳のパフォーマンスを引き出す 神・時間術』(大和書房)では、朝シャワーを浴びることで目が覚める医学的な理由も説明されています。
人は夜の神経(リラックスの神経)である「副交感神経」と昼の神経(活動の神経)である「交感神経」の2つの神経を持っています。
昼は交感神経が優位になり、体温・心拍数・呼吸数が上がり、身体が活発に活動できるような体制が作られます。
一方、夜は副交感神経が優位になり、体温や心拍数が下がり、身体の活動性を下げてリラックスした状態が作られます。この副交感神経が優位な状態は、睡眠や休息、疲労回復を助けています。
朝起きて、頭がボーッとしている状態は、副交感神経が優位の状態です。
そして、朝シャワーを浴びることで、自然に交感神経が優位になり、活動的な時間を過ごすことができるようになるのです。
体温が上がると交感神経が優位になるので、少し熱めのシャワーがおすすめです。
リラックスしている副交感神経優位の状態から、活動的な交感神経優位の状態にするため、ぜひ朝はシャワーを浴びることを習慣にしてみてください。
冷たい水で手を洗う
・ 脳を覚醒させる
・ 気分がスッキリする
ボーッとしている状態でも、冷たい水に触れるととたんにシャキッとしてしまいますよね。
人は、深部体温と表面体温の2種類の体温をもっています。
深部体温は内臓のような身体の深い場所の温度のことで、表面体温は手や首などの身体の皮膚表面の温度のことを指します。
朝は深部体温が上がっているタイミングなのですが、手を水に漬けて、深部体温と皮膚温度の差を広げることで、よりスピーディーに気持ちよく覚醒することができます。
西野精治さんが書いた、『スタンフォード式 最高の睡眠』(サンマーク出版)でも紹介している覚醒方法で、歯磨きやうがいも冷たい水で行うと効果的であると述べています。
朝シャワーを浴びる時間がないという方でも、手を洗う時間くらいは取れると思います。
簡単にできる方法ですので、ぜひ試してみてください。
ご褒美をつくる
・ 朝起きる動機づけができる
・ 朝起きるのが楽しくなる
「朝起きるのがつらい」
「どうしても二度寝の誘惑に勝てない」
このような方におすすめなのが、ご褒美をつくる方法です。
「早起きする習慣を身に着けたい」と思ってチャレンジしてみても、3日ともたずに挫折してしまったという経験があるひとも多いのではないでしょうか。
早起きを成功させるためには、「朝早く起きたい」以外の動機が必要です。
例えば、朝から友人と約束をしているときや、朝から会議の予定があるときなどは、早起きをすることができるでしょう。
それは、朝早く起きる「動機」があるからです。
朝早く起きる「動機」をつくる簡単な方法が、自分でご褒美を作る方法です。
朝起きたら、大好きなコーヒーを飲む。
朝起きたら、大好きな紅茶をいれる。
朝起きたら、大好きなチョコレートを食べる。
「コーヒーを早く飲みたいから、二度寝しないで起きるぞ」
このように、二度寝の誘惑に勝てるご褒美をつくってみてください。
座るだけで勉強を開始できる準備をしておく
・ 勉強をスムーズに始められる
・ 朝の貴重な時間の無駄なくすことができる
「勉強が嫌い」
「勉強が苦手」
このような人は、勉強を続けることが難しいと勘違いをしている人が多いように思います。
実は、勉強を続けることではなく、始めることが難しいのです。
少し想像してみてほしいのですが、家に帰ったら家庭教師がすでに来ていて、「カバンは置いてここに座って。まずはこの問題から解いてみようか」と筆記用具も解くべき問題もすべて準備されているとしたら、スムーズに勉強を開始することができるでしょう。
さらに、1度勉強を始めてしまうと、大抵5分や10分では終わらず、30分、1時間と経っているのではないでしょうか。
人の行動には「慣性の法則」が働いています。
勉強を始めることはとても面倒ですが、1度勉強を始めると、勉強をやめることがめんどくさくなってしまうものなのです。
朝起きてスムーズに勉強を始めるためには、夜寝る前に、机の上に次の日の朝するべき勉強道具を準備しておきましょう。
できれば、問題集のページを開いておき解く問題に印をつけておきましょう。そして、ノートや筆記用具も準備しておきます。
朝起きて、脳を覚醒させるために、手を洗ったりシャワーを浴びたりしたあとは、ただ何も考えずに机に座りましょう。
すると、目の前に完璧に勉強準備がされているため、「仕方ないから勉強するか」とスムーズに勉強を始めることができます。
朝起きることができても、勉強できないという人は多いですので、前日にしっかりと勉強せざるおえない環境づくりをしておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
朝は前日の出来事の記憶が整理整頓されているため、勉強をするにはもっとも適した時間です。
『朝の30分=夜の2時間』と言われるくらいですから、勉強効率はおよそ4倍にもおよびます。
つまり、いままで朝に勉強をできていなかった人が、朝1時間勉強するようになれば、それは夜4時間勉強しているのと同じような成果を得ることもできるのです。
早起きで挫折したことがあるという人は多いと思います。
しかし、早起きは個人の能力や意志の力ではなく、上述したちょっと行動や工夫によって達成できます。
朝、パッと起きて、ビシッと勉強をするためにも、ぜひ今回紹介した5つの方法を是非実践してみてください。
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