読書に年収を上げる効果はある?
私が人生を知ったのは、
人と接したからではなく、本と接したからである
ーーアナトール・フランス(フランスの詩人・作家)ーー
「お金持ちはみんな読書家だ」
「成功している人は本をたくさん読んでいる」
このような話を耳にしたことがある人も多いでしょう。
結論からいうと、読書量と年収に相関関係はあります。
読書をすれば必ず年収が上がるわけではないですが、読書で年収が上がりやすくなる(超速で成長できる)ということは間違いないと思います。
もちろん、読んだ本の内容を人に説明できない、内容をほとんど忘れてしまった、という状態では、いくら読書をしてもただの時間のムダになってしまうでしょう。
『本の内容を記憶に残し、行動を変える方法』は以下の記事にまとめていますので、そちらをお読み下さい。
本記事では、読書と年収の相関関係や、脳科学・心理学から見た読書の凄い効果を紹介します!
まずは、読書と年収の相関関係についてみていきます。


読書量と年収が正比例する
同士よ、これは本ではない。
これに触れるものは、人間に触れるのだから
ーーウォルト・ホイットマン(アメリカの詩人)ーー
Business Management Degree
Business Management Degreeでは、ビル・ゲイツ氏、ウォーレン・バフェット氏のような大富豪を含む富裕層と年収3万ドル(約300万円前後)以下の層について、下記のように発表しています。
①:大富豪を含む富裕層
②:年収3万ドル以下の層
①:88%
②:2%
①:86%
②:26%
①:63%
②:5%
1日30分以上本を読む人の割合にいたっては、富裕層は年収3万ドル以下の44倍にも及びます。
明らかに相関関係がありますね。
財団法人 出版文化産業振興財団
財団法人出版文化産業振興財団が2010年に成人1550名を対象に調査した『現代人の読書実態調査』によると、以下のことがわかっています。
1カ月間に読む本の平均冊数と、世帯年収の関係をみたところ、1 カ月に最低 3 冊以上本を読むのは、世帯年収が「1500 万以上」の人が最も多く 40.5%、最も少ないのは「300~500 万未満」の人で22.6%という結果となりました。
また、「0 冊」と、1カ月に1冊も本を読まないと回答した人が一番少ないのは世帯年収が「1500 万以上」の人で9.5%、「0 冊」と回答したのが一番多かったのは「300~500 万未満」の人で 28.8%となり大きく差が出ました。
世帯年収が高いほど読書量が多い傾向があるということがうかがえます。
日経新聞
少し古い調査結果になりますが、2009年の日経新聞の調査によると、以下のことがわかっています。
・年収800万以上:2,910円
・年収400~800万円:2,557円
・年収400万円未満:1,914円
また、読書は学んだ内容を行動に変え、行動を習慣に変えることで、初めて人生を変えるほどの学びになります。
極端な話、「1,000冊のビジネス書を読んだことがある」というのはとてもすごいですが、内容をほとんど忘れていて、行動が変わっていないのであれば、時間のムダになってしまいます。
本を読むこと自体に価値があるのではなく、本を学びに変えることが価値があるのです。
誰でも簡単に読書を学びに変える”3A”ノート術はこちらをご覧ください。
読書のすごい4つの脳科学的・心理的効果
読書をすると、「知識が増える」「直面している問題の解決策が見つかる」などは当然ですよね。
では、脳科学や心理学からみた読書のメリットはどんなことがあるのでしょうか?
① 心配や不安、ストレスを軽減する
② 共感力が鍛えられる
③ 脳が活性化する
④ IQが高くなる
心配や不安、ストレスを軽減する
読書のすごい効果の1つ目は、『心配や不安、ストレスを軽減する』です。
人が不安を感じているときは、脳の『扁桃体』という部分が興奮状態にあると言われています。
そして、脳内に「言語情報」が入ってくると、扁桃体の興奮が抑えられることが近年の研究でわかっています。
本を読むことは、当然、言語情報を脳に入れることといえます。
そのため、本を読むことで不安を軽減し、穏やかな気持ちになれるのです。
さらに、イギリスの大学で行われたストレス解消の研究によると、『読書』『音楽鑑賞』『散歩』『テレビゲーム』『コーヒーを飲む』という各行為のストレス解消効果は以下の結果となりました。
・読書:68%軽減
・音楽:61%軽減
・コーヒー:54%軽減
・散歩:42%軽減
・テレビゲーム:21%軽減
これらは心拍数測定などで検証したのですが、読書が最もストレス解消効果があるという結果になりました。
共感力が鍛えられる
読書のすごい効果の2つ目は、『共感力が鍛えられる』です。
「共感力」とは、「気持ちが理解してもらえたと相手に感じさせる」ことです。
学生でも社会人でも必須の能力であり、まさに共感力はコミュニケーションの真髄とも言えます。
アメリカのニュースクール大学の研究チームにより、以下のことが明らかにされました。
小説などの文学作品に多く触れることにより、人の表情などから心情を読み取る能力が向上する
脳が活性化する
読書のすごい効果の3つ目は、『脳が活性化する』です。
脳科学の権威とも言われる、オックスフォード大学のジョン・スタイン名誉教授は、「読書は大脳のトレーニングである」と主張しています。
ジョン・スタイン教授は、読書中に情景などをイメージすることにより大脳が活性化することを明らかにしています。
IQが高くなる
読書のすごい効果の4つ目は、『IQが高くなる』です。
アメリカのアイオワ州立大学では、「読書量がIQに影響を与える」というデータを発表しています。
あくまで可能性ですが、「たくさん読むほどIQが高くなる」そうです。
まとめ:脳科学、心理学的にみても読書はかなりすごい!
いかがでしたでしょうか。
読書をすることで、以下の4つのすごい効果を得ることができます!
① 心配や不安、ストレスを軽減する
② 共感力が鍛えられる
③ 脳が活性化する
④ IQが高くなる
実は、こんなにもすごい効果が得られるのに、読書をする人はあまり多くありません。
文化庁が公表した2013年度の『国語に関する調査』によると、月に1冊も読まない人が47.5%、月に1,2冊しか読まない人が34.5%もいます。
つまり、月に3冊の本を読むだけでも、上位18%に入れるということです。
読書をする習慣をつければ、簡単に周囲と差をつけることができますね。
「それでも、読書にお金をあまりかけたくない!」という方は、『ネットで安く買う』か、『読み放題がおすすめ』です。
お金をかけずに大量に本を読む方法は、以下に詳しくまとめています。
ぜひ読書の習慣を身に着けて、読書のすごい効果を体感して下さい!
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