英単語帳の中間ページは覚えにくい?
- ドラマの1話目と最終話は覚えているけど、4,5,6話目あたりは全然思い出せない
- 最初と最後に自己紹介した人がなぜか印象に残っている
- 単語帳のはじめと終わりの方の単語をよく覚えている
- 初恋の人を忘れられない
このような経験はないでしょうか?
人は、最初に仕入れた情報と、最後に仕入れた情報をよく覚えるようにできています。
デートのときには「待ち合わせの第一印象と、別れ際を意識しろ」とよく聞きますよね。
これも、最初と最後が印象に残りやすく、デート全体の印象を左右してしまうことが原因です。
他にも、ドラマの1話目と最終話が一番印象に残りやすいのも、最初と最後の情報をよく覚えるという典型例です。
このことが勉強にどのような場面で関わってくるのかというと、単語帳を覚えるときや、問題集を解くときなどに深く関わってきます。
英単語帳を勉強したことがある人は経験があると思いますが、1Pに10個の英単語が書いてあるとすると、初めの2,3個と、最後の2,3個はすぐに覚えられるのに、5,6個めの単語が全然覚えられないということありますよね。
また、赤シートを使って簡易テストをするときに、「なぜか、どのページも最初と最後の単語はよく覚えている」といった経験はないでしょうか。
これはどれも、最初に仕入れた情報と、最後に仕入れた情報をよく覚える人の特性と一致するもので、少し方法を工夫するだけで、満遍なく単語帳を覚えることが可能になります。
覚えている単語を何度も勉強しても、時間が無駄になってしまいますし、覚えていない単語がそのままでは、テストの点数が下がってしまいます。
満遍なく単語帳を覚えるようにすることで、最小限の時間で、なるべく多くの英単語を覚えることが可能になります。
それでは、『なぜ人は最初と最後の情報を覚えやすいのか』や『英単語帳を満遍なく覚える方法』を早速紹介していきます。
初頭効果と新近効果
・最初の出来事は記憶に残りやすいという現象
【新近効果】
・直前の出来事は記憶に残りやすいという現象
いきなりですが、以下の10この数字を順番に覚えてみて下さい。
5秒経ったら目を閉じて、別の紙に覚えているだけ書き出してみてください。
いかがでしたでしょうか。
はじめの2,3個は覚えていても、徐々に記憶が難しくなっていくと思います。
これは典型的な初頭効果で、私達は、複数のものに接するとき、最初の方の印象はよく覚えているものなのです。
まさに、初恋を忘れられないのもこのためですね。
また、1から10までの数字をランダムで読み上げ、それを暗記するという実験では、最後の2,3個も記憶に残りやすかったそうです。
これが、新近効果と呼ばれるもので、直前の出来事のほうが記憶に残りやすいという現象のことを指します。
10個のランダムの数字を暗記する実験からも分かる通り、1Pに10個の英単語が載っている単語帳があれば、最初の2,3個と、最後の2,3個の英単語のみ、どんどん覚えていってしまう現象が起きます。
これを防ぎ、英単語をまんべんなく覚える方法を紹介していきます。
英単語帳の単語をまんべんなく覚える方法
① 単語カード暗記法
② スタート地点シャッフル法
初頭効果と新近効果を考慮した、英単語帳の単語をまんべんなく覚える方法を2つご紹介していきます。
単語カード暗記法
英単語帳をまんべんなく覚える方法の1つ目は、『単語カード暗記法』です。
単語カードを使ったことのない人はほとんどいないと思います。
単語カードには、次のようなメリットとデメリットがあります。
作成に時間を掛けすぎないようにするという注意点はありますが、私も学生時代はよく電車やバスの中で単語カードをペラペラまくって暗記していました。
単語カードはなかなか覚えられない情報を覚えるためには最高のツールです。
なかでも、順番をシャッフルできるのがかなりのメリットで、これによって【初頭効果や新近効果】の影響を少なくし、最短時間でまんべんなく情報を覚えることができるようになります。
「英単語帳の間の単語をなかなか覚えられない!」
という人は、覚えられない単語を単語カード化し、何度も繰り返してテストするようにしてみてください。
スタート地点シャッフル法
英単語帳をまんべんなく覚える方法の2つ目は、『スタート地点シャッフル』です。
スタート地点シャッフル法は、次のような方におすすめです。
- 単語カードをわざわざ作るのは面倒くさい
- 単語帳をそのまま使って勉強したい
スタート地点シャッフル法はスタート地点をシャッフルする勉強法です。
たとえば、英単語帳10P分暗記したいと思ったときは、次のようにすすめていきます。
1回目:1P目から暗記する
2回目:5P目から暗記する
3回目:3P目の真ん中辺りから暗記する
4回目:8P目の真ん中辺りから暗記する
このように、毎回1ページ目から覚えると決めずに、スタート地点をシャッフルすることで、まんべんなく英単語を暗記することが可能になります。
- 「次は4ページ目からはじめてみよう!」
- 「次は8ページ目から順番を逆にして暗記しよう!」
など、スタート地点シャッフル法は、毎回の暗記が作業にならず、ゲーム感覚で楽しみながら覚えることができるというメリットもあります。
『楽しむ』という感覚は、勉強効率を劇的に上げる特効薬です。
ぜひ、スタート地点シャッフル法を試してみて下さい。
まとめ:順番に暗記すると覚える箇所が偏る
いかがでしたでしょうか。
英単語帳を勉強した人であれば誰でもわかると思いますが、1回で覚えられる単語があれば、何回やってもなかなか覚えられない単語がありますよね。
この原因の1つが、最初に仕入れた情報と最後に仕入れた情報を覚えやすいという、人の性質によるものです。
いわゆる、初頭効果と新近効果です。
『単語カード暗記法』や『スタート地点シャッフル法』は、「何回やっても覚えることができない」という単語を減らし、まんべんなく英単語を覚えるための方法です。
しかし、ついつい単純作業になってしまう暗記の勉強を、楽しく覚えるという効果もあります。
少し方法を工夫すると、あなたの暗記効率もどんどん上がっていきますので、ぜひ『単語カード暗記法』と『スタート地点シャッフル法』を試してみていただけると幸いです。
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