院試を制するには『学力+情報収集力』
大学受験と違い、大学院受験の情報というのはあまり出回っていません。
- 「この情報を受験前に知っていたら・・・」
- 「あの情報を受験前に知っていたら・・・」
という後悔をしないように、大学院受験(院試)に関する情報は、インターネットやコネクションをつかって、できるかぎり集めるようにして下さい。
大学院受験(院試)で必要な情報は、こちらの記事に詰め込んでいますので、本記事では、『失敗しない参考書選び(英語編)』の紹介をしていきます。
志望理由書(研究計画書)や面接試験の対策、数学対策などについてはこちらの記事を御覧ください。
英語試験の種類とパターン。学年別対策方法
① TOEIC(リーディング、リスニング)
→東大はTOEFLを要求されることが多い
② TOEFL iBT (リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング)
→スピーキング、ライティングも含まれるので上級者向き
TOEFL ITPとどちらかを選択できるなら、ITPを選ぶほうがよい
③ TOEFL ITP(リーディング、リスニング)
→単語や長文はTOEICより難しいが、しっかり対策をすることにより高得点取ることも可能。①や②と異なり、本番さながら試験を解く機会がほとんどない(TOEICは年10回程度受験を経験することができる)
※それぞれ、頻出単語・文法問題の傾向・長文によく使用される分野が異なる
【英語試験のパターン】
・①の事前提出
・②の事前提出 OR ③の当日受験
・③の当日受験
英語の試験は、どの大学院・専攻でもほぼ100%と言っていいほど実施されます。
また、英語力を向上させるのは、年単位での時間がかかります。
大学1,2年生のうちに、どれだけ英語に触れることができるかがカギとなります。
英語の基礎学力がしっかりしていれば、大学3年生や4年生になってから、専門科目や小論文、面接対策に十分な時間をかけることができます。
大学3,4年生では、TOEIC、TOEFL iBT、TOEFL ITPのどれかに絞って試験対策を行っていきましょう。
ただし、第一志望、第二志望で問われる試験が異なる場合は、片方の対策をするか、両方の対策をするか検討する必要があります。
TOEFL iBTとTOEFL ITPの違いはこちらの【TOEFL ITPとiBTの違いは?】院試対策はITPがラク!の記事で紹介しています。ITPかiBTを選ぶかは合否に関わるほど重要な問題ですので、あわせてご覧ください。
TOEICとTOEFL ITPのおすすめ参考書
院試の試験によっては、TOEFL iBTの事前提出かTOEFL ITPの当日受験を選択できるパターンもありますが、英語によほど自信がない限り、TOEFL iBTの受験はお勧めできません。(スピーキングとライティングがあるため)
TOEFL ITPは、きちんと対策をすれば短時間での点数向上が見込めます。
そもそも、TOEFL ITP受験しか選択肢がないパターンも多いですが、iBTとIPTの選択ができるときは、「iBTの方が難易度が高い」ということを覚えておいて下さい。
本記事では、TOEICとTOEFL ITP試験のおすすめの参考書を紹介します。
TOEICおすすめ参考書・問題集
1. でる単特急 金のフレーズ
TOEIC対策に欠かせないのが、TEX加藤さんが書いている『でる単特急 金のフレーズ』です。
TOEIC試験会場や電車内でもこの単語帳を開いて勉強している人をよく見かけます。
たくさんの人が使用している参考書です。
難易度別に、全1,000個の単語とフレーズが記載されており、単語帳はこれ一冊あれば十分です。
2. 1駅1題 文法特急
特急シリーズの文法の参考書です。
正直特急シリーズはハズレが殆どないと思いますが、金のフレーズと合わせこの2つは必須参考書といえます。
この2冊と公式問題集があれば、他に参考書を色々買い込む必要はありません。
3. TOEIC公式問題集
TOEICの問題集はいくつも出版されています。
公式問題集は少し割高ですが、やはり外せません。
公式問題集を解き終わったのであれば、他の問題集を解いてみるのもいいと思います。
TOEICのおすすめ問題集は、こちらの【院試英語対策に】単語・文法・長文読解別おすすめTOEIC参考書の記事でさらに詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。
TOEFL ITPのおすすめの参考書・問題集
1. 全問正解するTOEFL ITP TEST文法問題集580問
東大院試サークルの中でも、「文法は絶対これ!」と話題になっているほどの良書です。
各試験ごとによって、文法問題は色が付きやすいです。
問題を解きながら、「このパターンか」「あのパターンか」と分類しながら解くことで、確実に力がついていきます。
「TOEFL ITPは、きちんと対策をすれば短期間での点数向上が見込めます」と述べましたが、まさにその理由となるのがこの問題集の存在です。
2. 全問正解する TOEFL ITP TEST文法問題対策
私は、1番の文法問題580問を10周以上したあと、もっと文法問題に触れたいと思ったのでこちらの参考書を購入しました。
2番から先に解いてもいいほど、こちらも良書です。
文法問題に自信が持てると、点数的にも時間的にも余裕ができるので、文法の勉強は人一倍したほうがいいと思います。
3. TOEFL TEST 必須英単語5600
この本は、長文の中で英単語を学ぶことができるのが素晴らしいポイントです。
また、CDもついているので、英単語、長文、リスニングすべての対策として使用していました。
文章の中で単語を覚えさせる単語帳で言うと、代表例は『速読英単語』ですね。
これのTOEFLバージョンと思っていただければいいと思います。
さらに詳細な参考書の評価が知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
TOEFL ITPのさらに詳しい参考書は、こちらの【東大院試】TOEFL ITPスコアを伸ばす!おすすめ参考書8選の記事でまとめています。合わせてご覧ください。
まとめ:院試英語は参考書選びがかなり大切
いかがでしたでしょうか。
実は他にも使用していた参考書や問題集があるのですが、その中でも心から「選んでよかった」と思えるものを抽出し、紹介しています。
また、英語対策以外にも、院試では以下のようなやらなければいけないことがたくさんあります。
- 過去問の入手
- 研究室訪問
- 小論文対策
- 面接試験対策
- 専門科目対策
これらはほんの1例ですが、院試を決めたやるべきことは、以下の記事でこれでもかというほど記載しているので、そちらを御覧ください。
英語の試験対策が一番時間がかかるため、院試の結果を大きく左右します。
ぜひ、無駄のない、正しい参考書選びの参考にしていただけると幸いです。
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