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【子育てには正解がある?!】子育ての悩みを心理学で解決!

【子育てには正解がある?!】子育ての悩みを心理学で解決!仕事の質を高める
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こんな人にオススメ
  • 自分の子供をどう育てればいいか悩んでいる
  • どうすれば賢い子になるのかを知りたい
  • 子育てに不安がある
  • 子供と関わる仕事をしている
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【子育てには正解がある?!】子育ての悩みを心理学で解決!

この本は、最新の心理学データに基づく、「子育ての正解」を教えてくれる本です。

著書の植木理恵さんは、フジテレビ系「ホンマでっか!?TV」でもおなじみで、他にも数々のテレビ出演をされている心理学者です。テレビではたまに毒舌をまじえながらも、優しい人柄がうかがえます。
また、文部科学省特別研究員として心理学の実証的研究を行い、日本教育心理学会から城戸奨励賞、優秀論文賞を史上最年少で受賞するなど、才能にあふれた人でもあります。

植木さんは、別の著書「植木理恵の人間関係がすっきりする行動心理学」のなかで、
・ 大切に育てられた女性ほどダメ男に引っかかりやすい
・ 誕生日を祝ってもらった経験がある人ほど創造性が高い
など、少しだけ子育てに関する事柄にも触れていますが、「子育て」をメインテーマにした本は本書が初めてだと思います。

「子供にやる気を起こさせるにはどうしたらよいか」、「仕事の愚痴は子供にどんな影響を及ぼすか」など、子育てに関することのみが書かれていますが、数々の心理学知識は社会人の大人にも応用できることばかりです。

ちなみに私は、昨年子供が生まれ、一児の父となったことをきっかけに本書を購入しましたが、私自身が社会人生活や日常生活にも応用できるなと思う内容も多々ありました。

ページ数は232ページで、片面が見出しのページやイラストも多く、本をあまり読まない親御さんでも、すぐに読み終えることができると思います。

子どもの知能は、睡眠とも深く関わっています。
子どもがぐっすり眠れる環境を作る方法は、こちらの子どもがぐっすり眠れる環境を作りなさい「最高の寝室を作る方法」も合わせてご覧ください。

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3つの「そうなんだ!」ポイント

「そうなんだ!ポイント」
  1. 子育てには科学的な正解がある
  2. 日本の若者は自己肯定感が低い
  3. 「間接褒め」が有効

1. 子育てには科学的な正解がある

「隣のクラスの学年トップの〇〇くんは、勉強するとお菓子がもらえるらしいよ」
「〇〇くんのお兄ちゃんは、毎日図書館で10時間以上勉強して東大に合格したらしいよ」
子を持つ親であれば、こうした子育てに関する話題は、耳にタコができるほど聞いたことがあるでしょう。
本やテレビでも、「東大生のちょっと変わった習慣」や「特別な家庭環境」などを紹介した成功談をよく目にします。

こういった話を耳にすると、「私も家で子供にやってみよう」と、ついつい思ってしまいますよね。

本書では、こうした「他人の子育てをモデルにする行為」は間違いの始まりである、と次のように主張しています。


Aママのユニークな子育てがいかに成功したとしても、それがBママの子育てにもそっくり活かせる確率はほとんどないと私は考えています。

(中略)

科学的な見地からいうと、何千、何万というケースから導かれたエビデンス(証拠)に基づくものでないと、生きた教育知識にはならないのです。

他人の成功例が自分には当てはまらないというケースは、子育てだけではありません。
私の東大生の友人に、「家では一切勉強しなかった」「模試の結果に応じて、親からお小遣いがもらえた」など、ユニークな方法で受験を乗り越えてきた人がいますが、他の人が「家では一切勉強しない」「模試の成績に応じて親からお小遣いをもらう」という方法を用いて勉強したところで、東大に合格できるかといったら難しいでしょう。

「Aに当てはまるものは、Bには当てはまらない」というよりは、
「Aに当てはまるものは、BにもCにもDにも当てはまらない可能性がかなり高い」ということでしょう。

一つの成功例が、たまたま汎用的に使える方法だったということはごく低い確率であり得ることでしょうが、その成功例の「成功に直接結びついた要素」を抽出するためには、やはり何千、何万といったモデルケーズで検証する必要があります。

そういった意味でも、膨大なエビデンスに基づき、科学的データに裏付けされた本書は、子育て本の中でもかなり信頼性の高い読み物であると言えると思います。

2. 日本の若者は自己肯定感が低い

アメリカ、イギリス、フランスなど先進5ヵ国における青年の意識調査を内閣府が行った結果、日本の若者の「自己肯定感」が群を抜いて低いという結果が出たことがあるそうです。

低いでも少し低いでもなく、「群を抜いて」低いということは、日本の若者の「自己肯定感」の低さはかなりのものなのでしょう。
日本は経済大国であり、犯罪率も低く、住環境もこれだけ充実しているにも関わらず、国連「世界幸福度レポート」では世界で53位と発表されていました。
「自己肯定感」と幸福度は無関係ではないでしょう。

また、自己肯定感が低いと、習慣形成も困難になるというデータもあるそうです。
本書には自己肯定感の説明が載っていなかったので、『小さな習慣/スティーヴン・ガイズ著』から、自己肯定感の説明と習慣形成との関係の記述を引用します。

自己肯定感とは、自分には結果を引き出す能力があると信じることです。2年にわたる実験の結果、生活に運動を取り入れて続けられるかどうかは、基本レベルでの自己肯定感が大きな影響を与えるとわかりました。

「自己肯定感」を強く持っていると、自分の意見をはっきりと発言することができたり、自信のある態度、ポジティブ思考であるなど、人生にいい影響を多く与えます。

「子供に自己肯定感を持たせるためにはどうしたら良いの?」

と、当然疑問に思うでしょう。
本書では、自己肯定感が低い原因は、「子供の先天的な基質や性格傾向が無視され、押さえつけられてしまうからだ」と述べています。

親の勝手なイメージや思い込みで、子供の行動や発言を抑え込むことなく、個性を大切にしてしっかりと育んでいくことが、子供の揺るぎない自己肯定感や幸せに繋がっているのでしょう。

3. 「間接褒め」が有効

「間接褒め」とはなんでしょうか。
名前からも想像できるかもしれませんが、あたかも第三者の発言であるかのように褒めろということです。
具体的にどういうことか見ていきましょう。

「直接褒め」とは、親が子供に、「〇〇ちゃんは数学の才能があるね」などと褒めることです。
一方、「間接褒め」とは、親から子供に、「先生が〇〇ちゃんは数学の才能があるね」などと褒めることです。

「直接褒め」よりも「間接褒め」のほうが効果がある理由を本書では次のように述べています。

間接的に褒めると直接褒めるより効果があるのは、いわれた当人にとっては客観的で、よりリアルに感じられ、それゆえ説得力があるからです。

確かに、直接褒められるよりも、「〇〇くんは仕事ができるって上司の人が言ってたよ」と言われる方がより信頼性が高く嬉しくなりそうです。

ちなみにこれは、心理学用語で「漏れ聞き効果」と言いますが、ビジネスでも大いに活用できる技術です。

心理学者内藤誼人さんは、著書『ズルい奴ほど成功する!』の中で、
「褒めるときは第三者を経由させろ」と述べています。

上司を褒めると「おべっか使いだ」と思われ、部下を褒めると「媚を売っている」と思われます。
しかし、第三者経由で聞いた褒め言葉は、まずお世辞には聞こえないし、ものすごい信憑性も高く感じるものです。

上手に使えば、大人にも子供にも高い効果をもたらす「間接褒め」は、今後是非使っていきたいですね。

「ポイントおさらい」
  1. 子育てには正解がある
  2. 日本の若者は自己肯定感が低い
  3. 「間接褒め」が有効
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まとめ

本書は、エビデンスたっぷりで子育ての新常識を教えてくれる本です!

著書の植木さんは、テレビで何度も目にしていることもあり、勝手に親近感をいだいてしまいます。(単純接触効果ですね)

さらに文章もわかりやすく、見開きの見出しやイラストも多く、かなり読みやすい本となっています。

「英語の早期教育は考える力を弱くする?」
「オモチャは多いほうが良い?少ないほうが良い?」
「仕事の愚痴は子供にどんな影響を与える?」
など、他にもつい気になってしまうトピックが満載ですので、是非読んでみてください。

また、子どもに読書をする習慣をつけてあげるのもおすすめです。読書と年収は、比例します。
詳しくは、こちらの『読書のすごい効果』本を読めば年収は上がる?【脳科学・心理学】の記事を合わせてお読み下さい。

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「これは勉強に活かせる!」くろま式『賢い子になる子育ての心理学』から学ぶ勉強法

『賢い子になる子育ての心理学』から学ぶ勉強法は、以下です。

本書から学ぶオススメ勉強法

 BecomeとBeingの目標を持つ!  

本書では、子供にやる気をもたせる方法として、BecomeとBeing2つの目標をもたせろと述べています。これは、まさに勉強に応用できるテクニックですので、ここで紹介させていただきます。

Becomeの目標、Beingの目標とはそもそも一体なんなのでしょうか。

Becomeの目標は「こうなりたいという目標」のことです。
例えば、「サッカー選手になりたい」「TOEICで860点を取りたい」などです。

一方、Beingの目標は「こうでありたいという目標」のことです。
例えば、「常に自分に厳しくありたい」「最小の努力で最大の成果を上げる方法を追求していきたい」などです。
つまり、自分はどういう人間でありたいかという根本的な価値観と関わるものです。

特にBeingの目標を意識することが、ものごとを継続することのかなめとなるそうです。

「TOEICで860点をとる」
「東京大学に合格する」
「医者になる」
このようなBecomeの目標を持っている人はたくさんいるでしょう。

Beingの目標を意識したことがないよ、という人は、是非Becomeの目標に加え、「どんな自分でありたいか」「どんな姿勢で勉強をしたいか」というBeingの目標を考えてみてください。

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