行動する人だけが人生を変えられる
・「やらなければいけないこと」の冒頭に”1秒だけ”をつけるルール。
- 口だけでなかなか行動できない
- やることがあるのに、腰が上がらない
- いつもギリギリまで動くことができない
- めんどくさくて、「あとでいいや」と思ってしまう
このように思ったことのない人はほとんどいないのではないでしょうか。
「動かなきゃいけない」と思っていてもなかなか行動に移せない。
あるいは、「ゲームをやめられない」「テレビを観続けてしまう」「ソファから動けない」。
なんにせよ、”行動する”ことは簡単なことではありません。
私も昔は、”行動できない”人でした。
しかし、『1秒ルール』を使うようになってからは、「行動できなかった」と後悔することがほとんどなくなりました。
『1秒ルール』とは、やらなければいけないことの冒頭に”1秒だけ”をつけるルールです。
誰でも簡単にでき、しかもたったこれだけで「すぐやる」人に変わることができます。
本記事では、”始める”ことはなぜ難しいのかと始めるための『1秒ルール』の活用方法をみていきます。
知っておきたい。行動慣性の法則
・外から力が作用しなければ、物体は静止または等速度運動を続けるという法則。
【行動慣性の法則】
・行動し始めるのには大きなエネルギーが必要だが、行動してしまえばほとんどエネルギーはいらないという法則。
始めることは難しい。
誰もが経験則から知っていることですよね。
では、なぜ始めることはこんなにも難しいのでしょうか?
それは、始めることは、『変化の起点』だからです。
例えば、球を転がすときも、転がり始めるときには大きなエネルギーを必要としますが、一度転がり始めてしまえば、その後は何もしなくてもなかなか止まりません。
ジャンプするときも、始めは足にかなりの力にいれる必要がありますが、一度地面から足が離れてしまえば、その後は重力に負けるまで上がり続けます。
あるいは、テレビやエアコンも、電源のつけ始めが最もエネルギーを必要とするため消費電力が高く、維持するに必要なエネルギーは少ないです。
また、日々の行動ではなく、大きな行事に関しても同じです。
会社や学校でも、最も緊張して足がすくむのは入社式や入学式の始めですよね。
一度行ってしまえば、二日目、三日目は大きな意志も必要なく気楽に行くことができます。
つまり、私達がなかなか始めることができないのは自然のことで、変化の起点となる”始める”という行為では、電力や動力、意志力などのなにかしらのエネルギーをもっとも消費するということです。
【アメリア・イアハート(アメリカの飛行士)】
ここで知っておいていただきたいことは、『始めることは難しいけど、始めてしまえばあとは簡単である』ということです。
それでは次から、「すぐやる」人に変わる、1秒ルールを詳しくみていきます。
「すぐやる」人に変わる、1秒ルール活用法
スイス・チーズ法という、やるべきことを分割し、行動に落とし込む方法を紹介したさいにも述べましたが、なかなか行動に移せない人は、大きな山をいっぺんにやろうとしている人が多いです。
「家を全部掃除しないと」
「課題を全部終わらせないと」
このように、大きな山が目の前にドンと経っていたら、乗り越えることの大変さを想像して、どんどんやる気が無くなってしまいます。
そんなとき「すぐに行動できる」ルールが、『1秒ルール』です。
かなり切迫した状況だからこそ、『1秒ルール』が必要だった!
- 大学の研究と並行して、東京大学大学院の受験勉強をする
- 多忙な仕事の合間に、書籍原稿の執筆を進める
このような、「1分1秒も無駄にできない」という環境を何度か味わってきました。
私は、強い意志を持っているわけではなく、どちらかと言うと、一度マンガを読み始められるとなかなかやめられなかったり、一度テレビを観始めると、なかなか消すことができないというタイプでした。
しかも、上記のように「1分1秒も無駄にできない」と心ではわかっていても、なかなか行動に移すことができなかったのです。
先程説明したように、”始める”という行為は変化の起点であり、かなり強い意志がなければなかなか動けません。
今思えば、「やらなきゃ」と思っていても、始められないのは自然なことでした。
しかし、それでもすぐに行動しなければいけない状況は誰にでもありますよね。
そんなときに、「始めてしまえば、あとは続けるだけ」ということを利用して、「すぐやる」ために編み出したのが、まさに『1秒ルール』でした。
『1秒ルール』はこう使う!
少し想像してみてください。
あなたは夕食を食べ、ソファで寝転がっています。
だらだらとスマホを眺めながら、「今日中に英語の長文問題を解かなきゃ」と思っています。
こんなとき、「仕事で疲れて帰ってきたし、やっと休憩できるからあとちょっとだけ」なんて、行動しない言い訳を探したりしませんか?
『1秒ルール』では、このようなときに次のように考えます。
- ”1秒”だけ、椅子に座ってみよう
- ”1秒”だけ、長文問題を眺めてみよう
どうでしょうか?
長文問題を解かないとと思うとなかなか行動にうつせませんが、『”1秒”長文問題を眺めるだけ』ならすぐに行動できそうですよね。
最も難しいのは、行動を始めること。
一度始めてしまえば、行動慣性の法則により、簡単に続けることができます。
つまり、”1秒だけ”と思って始めても、一度始めてしまえば、次はやめることがめんどくさくなってしまうのです。
「なかなかテレビを消すことができない」というときも同様です。
「テレビを消そう」ではなく、「”1秒”だけテレビを消してみよう」と考えるのです。
「なにか変わるの?」と思うかもしれませんが、「1秒だけ」という気持ちだと、心理的な負担が軽くなり、簡単にリモコンに手が届き、簡単に電源ボタンを押すことができるのです。
他にも、次のように『1秒ルール』を活用することができます。
①「家の掃除をしよう」
→「”1秒”だけ机を掃除をしてみよう」
②「勉強しよう」
→「”1秒”だけ参考書を眺めてみよう」
③「仕事をしよう」
→「”1秒”だけパソコンを開いてみよう」
④「マンガを読むのをやめよう」
→「”1秒”だけマンガを閉じてみよう」
⑤「家を出る準備をしよう」
→「”1秒”だけ着替えようとしてみよう」
⑥「ランニングをしよう」
→「”1秒”だけ走ってみよう」
”1秒”だけと思えば、行動するための心理的な負担はかなり軽くなります。
さらに、心理的負荷を軽くしても、一度始めてしまえば続けることは簡単です。
「なかなか行動にうつせない」というときは、ぜひ「”1秒”だけ」と唱えるようにしてみてください。
『1秒ルール』が脳のつくりを変える
作業療法士である菅原洋平さんは、著書『誰でもできる!「睡眠の法則」超活用法』(自由国民社)の中で、次のように述べています。
脳は、いったん運動化されると、その運動を基準に新しい常識を作り上げます。
(中略)
常識とは、考え方や価値観ではなく、普段の体の動きそのものです。
”1秒ルール”をつかって、「ソファから起きあがって、勉強を始めた」とします。
すると、今まで「ソファで寝転がったまま」という常識だったのが、「ソファ起き上がって、勉強を始める」というのが常識だと脳が認識するように変わっていくのです。
”1秒ルール”を1回使って行動できると、次はもっと簡単に行動できるようになります。
そして、何度も行動を続けていくうちに、「行動する」ことが常識だと脳が認識するようになり、意志力など全く必要なく行動できるようになるのです。
「すぐやる」きっかけは、”1秒ルール”でも、だんだんと”1秒ルール”を意識しなくても「すぐやる」人に変わることができます。
一番始めが一番始めにくいですが、段々と始めることがラクになってくるので、ぜひ”1秒ルール”をつかって行動してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「すぐやることができない」
「なかなか行動にうつせない」
このような悩みを抱えている人は少なくないと思います。
しかし、覚えておいてほしいのは、『行動を始めるのが大変なのであって、行動を続けるのは簡単である』ということです。
「はじめなきゃ」という心理的な負担を軽くするために、効果的な方法の一つが『1秒ルール』です。
「”1秒”だけやってみよう」
「”1秒”だけ始めてみよう」
という思っていても、始めてしまえば、なかなかやめられないもの。
ぜひ、「すぐやる」人に変わるためにも、「”1秒”だけ」という軽い気持ちで、『1秒ルール』を実践してみていただけると幸いです。
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