- いいアイデアの出し方を知りたい
- 企画が思いつかなくて困っている
- 創造力を身につけたい
- デザイン思考をわかりやすく学びたい
「どんな本?」
この本は、イノベーションを起こすデザイン思考をわかりやすく教えてくれる本です。
デザイン思考という言葉を聞いたことがない人も多いでしょう。
デザインと聞くと、美術や芸術、建造物や絵画を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
しかし、デザイン思考は美術や芸術とはあまり関係がありません。
デザイン思考とは創造力を発揮するための思考。イノベーションを起こすプロセスのことをいいます。
監修の田村大さんは、株式会社リ・パブリック共同代表で、東京大学i.school共同創設者でもあります。人類学的視点から新たなビジネス機会を導く「ビジネス・エスノグラフィー」のパイオニアとして知られています。現在は、国内外の産官学を結んだ数々のオープンイノベーションのプロジェクトを企画・運営し、新たな「イノベーション生態系」のあり方を模索。京都大学、九州大学、一橋大学などで、デザイン思考に基づくイノベーションの実践教育を担当しているそうです。
それでは早速、イノベーションを起こすデザイン思考を紹介していきます。
3つの「そうなんだ!」ポイント
- イノベーションは誰でも起こせる
- 着想で潜在的ニーズを見つける
- いかなる個人よりも全員の方が賢い
1. イノベーションは誰でも起こせる
そもそもイノベーションとはなんでしょうか?
本書では、次のように述べています。
イノベーションとは「今まで誰も気付けなかったアイデア・視点・方法で物事を改善すること」だ。
時としてそれは、世界を変え、「この世に新しい価値を創造した」かのように見えることもある
そして、イノベーションの例としてスティーブ・ジョブズが生み出した『iPhone』を出しています。
さらに、新しいアイデアは、ほんのひと握りのジョブズのような天才にのみ出せるものではなく、誰もが創造力を発揮しアイデアを出せるようになるとも述べています。
「自分は営業だからアイデアは関係ない」
「自分の仕事ではアイデアは求められていない」
このように考える人もいると思いますが、あなたの仕事に課題がある限り、そこには「良いアイデア」が求められます。
それこそ、「会社の資本と人間をつかいどんな施策を打つか」といったことから、「目の前で怒っている客にどう対応するか」まで、仕事の大小・業種・職種関係なく「良いアイデア」が求められるのです。
もちろん、良いアイデアはなかなか思いつけないからこそ良いアイデアであるという側面もあります。
そんな中、『iPod』の商品開発に深く関わったことでも広く知られるデザインコンサルティング会社・IDEO社が提唱したビジネスプロセスが「デザイン思考」なのです。
それでは、どのようにしたら新しいアイデアを思いつくことができるのかを、少し見ていきましょう。
2. 着想で潜在的ニーズを見つける
30年前、外出時の電話について人々に要望を聞いたら、
「公衆電話の設置ポイントをもっと増やして欲しい」と言ったでしょう。
200年前、より良い移動手段について人々に要望を聞いたら、
「もっと速い馬が欲しい」と言ったでしょう。
これらの声を鵜呑みにしても、携帯電話や車といった革新的な技術は生まれてこなかったはずです。
携帯電話や車といったイノベーションを起こすために、まず初めにしなければいけないこと。
それは、「潜在的ニーズ」を見つけることです。
つまり、人々の本質的な欲求を見つけること。
「公衆電話の設置ポイントを増やして欲しい」
→「外にいてもすぐに電話をかけたい」
「もっと速い馬が欲しい」
→「もっと早く目的地に着きたい」
それぞれ、「公衆電話→携帯電話」、「馬→車」に手段は変化していますが、人々のニーズは満たしているのです。
それでは、潜在的ニーズを見つけるためにはどうすればよいのでしょうか?
最初に思い浮かぶ手段として、『アンケートをとる』があるでしょう。
しかし、IDEO社浮く社長の富トム・ケリー氏は、『アンケートをとる』ことについて次のように述べています。
「つねに改善の余地がある世界では、顧客の声を聞くことも大事だが、それはどちらかと言えば未来を予測するよりも現在を評価するのに役立つ。
確かに、詳細なアンケートは顧客の満足度を評価するのに有効だが、最も画期的なイノベーションが顧客に質問することから生じるとは、私達には思えない」
顧客は、自分の知っている現実と比較してしかモノを言わないため、アンケートからイノベーションを起こすアイデアが出ることはほとんどないそうです。
このような観点から、デザイン思考では、潜在的ニーズを見つける手法として、「観察」を重視しているそうです。
観察は、直接「人間の行動」を見ます。
人間の行動はそのまま、「その人間のしたいこと(本質的欲求)」の現れなのです。
潜在的ニーズを見つけるのは、デザイン思考の最初のプロセスである「着想」のステップです。
ソリューションを探り出すきっかけになる問題や機械を「観察」によって見つけましょう。
3. いかなる個人よりも全員の方が賢い
「いかなる個人よりも全員の方が賢い」
これは、デザイン思考の格言だそうです。
イノベーションを起こすためには、「ひらめき」を得る機会を増やすことが重要です。
それには当然、1人より複数人のほうが「ひらめき」を得る機会が増えます。
例えば、アイデアを発散するブレインストーミング。
ブレストと省略されることも多いですが、これは、複数人でアイデアを出し合い、ユニークで新しいアイデアを生み出すことを目的とした会議手法の一つです。
このブレストをする際にも、「個人より全員」の方が、アイデアの量も増え、お互いにアイデアをぶつけ合うことで1人では気付けなかったアイデアを生み出すこともできます。
『3人よれば文殊の知恵』ということわざもあるくらいです。
「手柄を取られたくない」
「1人でやらなきゃ」
「周りとは協力できない」
このような姿勢でいくらアイデアを見つけ出そうとしても、イノベーションを起こすアイデアを生み出すことは難しいでしょう。
もちろん「いかなる個人よりも全員の方が賢い」は、アイデアの発案に限った話ではありません。
「人という字は人と人が支え合って生きている」とまで言う気はありませんが、
「個人ではできないことも、全員でやれば達成できる」ということは、肝に銘じておいて損はないのではないでしょうか。
- イノベーションは誰でも起こせる
- 着想で潜在的ニーズを見つける
- いかなる個人よりも全員の方が賢い
まとめ
本書は、マンガを読みながら、0から1を生み出す方法を学ぶことができる一冊です。
本文のなかで、次のように述べています。
「優れたアイデアを生み出すことができるのは、優れた一部の人だけではない。
芸術家や起業家だけでなく、すべての人に創造力はある」
もともとデザイン思考という言葉を聞いたことがなかったのですが、
この本だけで、楽しみながら、具体的にイノベーションを起こすアイデアを生み出す「デザイン思考」の実践方法を学ぶことができます。
さらにマンガも面白く、つい夢中になって読んでしまいました。
先程述べたように、あなたの仕事に課題がある限り、そこには「良いアイデア」が求められます。
自分とは関係ないといって敬遠せずに、是非一度デザイン思考を学ぶことをおすすめします。
興味があれば、是非チェックしてみてください。
「これは勉強に活かせる!」くろま式『まんがでわかるデザイン思考』から学ぶ勉強法
最後に、数々の勉強法の本を出版している私が、「読んだ本すべてを勉強に活かす」をテーマに、
「これは勉強に活かせる!」と思った内容をご紹介します。
勉強に全く関係のない、小説やマンガからも「勉強に活かせる内容」をご紹介していこうと思っています。
『まんがでわかるデザイン思考』から学ぶ勉強法は、以下です。
- 「バランス」勉強法
これは、自身にあった勉強法を探すことを目的とした方法です。
ある程度科学的に証明された効率的な勉強法はというのは存在していますが、自分に合う勉強法かどうかはわからないのです。
本書では、「モノ・サービス」を生み出すときに考慮すべき3つの要素を紹介しています。
それが、以下の3つです。
- 技術的実現性
現在または近い将来に実現可能な技術であるかどうか? - 経済的実現性
コスト的に実現・存続可能なビジネスかどうか? - 有用性
人間の新なる欲求をとらえており、ポジティブな感情をもたらすかどうか
これらのうちのどれかを選ぶのではなく、三要素すべてのバランスを取る「解」を探すことが重要であると述べています。
もちろんこの3つは、新しいモノ・サービスを生み出す際に考慮すべき三要素ですが、勉強にも当てはまります。
例えば、周囲の目がある環境にするため「カフェで勉強をする」というケースで考えてみましょう。
- 技術的実現性
→家からすぐに行けるところにカフェがあるか。いつも空いているか - 経済的実現性
→毎回カフェ代数百円払うのが苦ではないか - 有用性
→カフェで勉強をすると集中できるか。気分は上がるか
「隣駅に行かないとカフェがない」
「いつも混んでいて座れない」
「学生の一人暮らしでカフェ代がもったいない」
このようなケースであれば、「カフェで勉強をする」とう方法を取り入れるのは辞めたほうがいいでしょう。
勉強法も、自身にあった勉強法を見つけるためには、上記のバランスが大切です。
万人に効果のある勉強法というのは存在しません。
是非、聞いた勉強法を鵜呑みにする前に、「その勉強法は自分にあっているか」と考えることを習慣にしてみてください。
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年収1億円人生計画「奴隷のままでは、年収1億は稼げない」
[著書名] まんがでわかるデザイン思考
[監修] 田村大
[シナリオ] 小田ビンチ
[まんが] 坂本勲
[出版社] 小学館
[出版日] 2017/10/25
[項数] 207ページ
[目次]
第1章 創造的覚悟
第2章 着想①「潜在的ニーズ」
第3章 着想②「普通を見直す」
第4章 着想③「カスタマージャーニー」
第5章 発案①「ブレインストーミング」
第6章 発案②「プロトタイピング」
第7章 実現「プレゼンテーション」
エピローグ
あとがき デザイン思考は21世紀の必須科目


