- もっと速く仕事をしたい
- 世界一のコンサル会社の問題解決法を知りたい
- 意思決定をする立場にある
- 仮説思考とはなにかを知りたい
「どんな本?」
この本は、仕事を3倍速にする仮説思考の方法を教えてくれる本です。
著書の内田和成さんは、早稲田大学ビジネススクールの教授です。MBAを取得していて、世界トップレベルのコンサルティング会社、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)を経て、現在に至ります。
2000年6月から2004年12月までBCG日本代表を務めたそうです。
また、2006年度には世界の有力コンサルタント、トップ25人に選出されるというとんでもない経歴を持っている方です。
本書は、超ロングセラーをはじめてマンガ化した本で、マンガを読みながら世界トップレベルの仮説思考の方法を学ぶことができます。
そんな著書による、仕事を3倍速にする仮説思考の方法を、早速紹介していきます。
3つの「そうなんだ!」ポイント
- 仕事を3倍速でこなすのではなく、作業量を3分の1にする
- 網羅思考から仮説思考へ
- IQよりも知的タフネス
1. 仕事を3倍速でこなすのではなく、作業量を3分の1にする
「仕事をもっと速くしたい」
「仕事を終わらせて定時に帰りたい」
「パパッと仕事をこなして評価されたい」
だれでもこのように思っているのではないでしょうか。
このように思っている人たちは、資料を速読したり、ツールを使ってデータを速く集めたり、レポートをA4用紙1枚に短くまとめたりといったことに取り組みます。
つまり、作業のスピードをアップさせるのです。
本書では、これでも多少の成果が出るでしょうが、作業のスピードには限界があり、3倍速はとうてい無理だと述べています。
ではどうすれば今の3倍のスピードで仕事をこなせるようになるのでしょうか。
それは、仕事の量を3分の1にしてしまえばいいのです。
仕事を速くこなすための、スケジュール管理や、時間の使い方、集中術などの書籍はいくつも読みました。
しかし、仕事の作業スピードを上げるのではなく、仕事の量を減らすことによってスピードを上げるという本はほとんど読んだことがありません。
もちろん、作業スピードを上げるをメインテーマにした本に、「仕事量を見直す」程度の事は書いてありますが、仕事量を減らすことを主題に置いた本はあまりないのではないでしょうか。
例えば、「あなたがやらなければいけない3つの仕事」があったとしましょう。
作業量を減らすとは、「3つのうち2つの仕事をやらない」と決めてしまうことです。
そして、このやり方こそが、誰もが仕事を3倍早くする、たった一つの方法だと本書では主張しています。
もちろん、必要不可欠な仕事は確実にこなさなければいけないため、仕事量を減らすためには、何を選び、何を捨てるのかを決定する必要があります。
そこで使用するのが、本書の題名にも入っている、「仮説思考」です。
それでは、仮説思考について次から少し詳細に見ていきます。
2. 網羅思考から仮説思考へ
課題の発見や、問題解決の際は、まず情報収集や分析作業をはじめるといった人は多いでしょう。
なぜなら、多くの人が情報が多ければ多いほど、分析が正確であればあるほど、間違いのない意思決定ができると思いこんでいるからです。
このような思考を「網羅思考」といいます。
「網羅思考」と「仮説思考」。2つの言葉が出てきたので、ここでまとめておきます。
【網羅思考】
できるだけ情報を集め分析し、意思決定をしようとする。
そして、全ての選択肢を検討する思考法。
【仮説思考】
その時点でベストな解を最短で導くことを重視する思考法。
仮の答えを導き出し、それがあっていたのかを検証する。このサイクルをすばやく回す。
本書では当然、網羅思考→仮説思考にするのが良いと述べていますが、その理由は大きく分けて3つあります。
【網羅思考のデメリット】
- 情報収集には終わりがない
- 仕事は時間が限られている
- 情報が多くても正し意思決定が下せるとは限らない
何事にも慎重な日本人は、情報収集や分析を重視し、意思決定を先延ばしにしがちです。
真面目な人ほど、意思決定を先延ばしにする傾向があるそうです。
もちろん時間やマンパワーがいくらでもあるのならば、網羅思考でも問題ないでしょう。
しかし実際は、どんな仕事にも締切があり、人手だって限りがあります。
情報集めに終始すると選択肢が増えていき、それだけ意思決定が遅くなります。
そんなことをしていたら時間がいくらあっても足りないでしょう。
「情報収集や分析を重視する、網羅思考をしているかもしれない」
という方は、是非「仮説思考」をつかって、いままでの3倍速で仕事をこなしてください。
3. IQよりも知的タフネス
IQという言葉はほとんどの人が聞いたことがあると思います。
Intelligence Quotientの略称で、「知能指数」「知能偏差値」を指します。
それでは、知的タフネスという言葉は聞いたことがあるでしょうか。
知的タフネスとは、知的に打たれ強いことを指します。
本書では、多少IQが低かったとしても、知的タフネスが高ければ、何度もトライし、結果として成功していると述べています。
私達は、「頭がいい」「IQが高い」「賢い」といった指標を重視しがちですが、
今まで挫折した経験がない人ほど、人に色々言われて心が折れてしまうといったことになってしまう可能性もあるのです。
確かに、「頭のよさ」は大切かもしれませんが、それ以上に、「諦めずに何度もチャレンジすること」「一度した失敗を繰り返さないように改善すること」が成功するためには必要なのかもしれません。
- 仕事を3倍速でこなすのではなく、作業量を3分の1にする
- 網羅思考から仮説思考へ
- IQよりも知的タフネス
まとめ
本書は、マンガを読みながら、仕事量を3分の1に減らす仮説思考の実践方法を学ぶことができる一冊です。
網羅思考とは、いわゆる答えを先延ばしにする方法。
仮説思考とは、最短で答えを導く方法です。
網羅思考は、情報収集をし、分析を十分に行ってからしか意思決定をくだしません。
ある意味は「これだけやってもダメでした」という責任回避の一面があるような気もします。
結果より、責任を負わないようにすることを重視している印象を受けます。
仮説思考は、現時点でのベストを最短で導きます。
過程を重視するのでなく、最短で結果を出すことを念頭においた方法です。
仕事の目的の一つは儲けること。
つまり、過程ではなく結果が重要になってきます。
学生の頃と違い、「結果は出なかったけど頑張りました」といっても評価されることはないでしょう。
だからこそ、みなさんには網羅思考から仮説思考へ切り替え、今までの何倍ものスピードで仕事をこなしてほしいと思います。
興味があれば、是非チェックしてみてください。
「これは勉強に活かせる!」くろま式『マンガでわかる! 仮説思考』から学ぶ勉強法
最後に、数々の勉強法の本を出版している私が、「読んだ本すべてを勉強に活かす」をテーマに、
「これは勉強に活かせる!」と思った内容をご紹介します。
勉強に全く関係のない、小説やマンガからも「勉強に活かせる内容」をご紹介していこうと思っています。
『マンガでわかる! 仮説思考』から学ぶ勉強法は、以下です。
- 「仮説思考」勉強法
仮説思考を用いることで、現時点でのベストな解を最短で導き、その後何度も仮説と検証を繰り返します。
例えば、「モテない」という問題を解決するために、仮説思考を実際に活用してみましょう。
まずは仮説を立てます。
「自分がモテないのは太っているからである」
ダイエットを行います。
その後、モテるようになったかどうか検証を行います。
まだモテない場合は、別の仮説を立て、再度検証していきます。
このように、『仮説1→検証→仮説2→検証』というサイクルをすばやく回すことが、仮説思考のコツです。
私は、仮説思考とは、仕事だけでなくものごとを改善する際はいつでも使用できるテクニックであると思っています。
つまり、勉強においても仮説思考は有効だということでもあります。
勉強でどのように仮説思考を活用していくのかを見ていきましょう。
ここでは、『TOEICで800点数を上げるため』に仮説思考を活用していきます。
まずは、「TOEICで700点しか取れないのは、覚えている単語の数が少ないからである」と仮説を立てます。
次に、英単語をある程度覚えたところで、その仮設の真偽を検証していきます。
ここで注意したいポイントは、仮説思考では『仮説→検証』のサイクルをなるべく早く回したほうが効果があるということです。
つまり、TOEICのテストがある1ヶ月単位ではなく、1週間に1度自分で模試を解くなどして『仮説→検証』のサイクルを回していきます。
英単語を覚えることで点数が上がった場合、さらにもっと点数が上がるか検証してみるのも良いでしょう。
もし上がらなかった場合は、「文法の基礎を理解できていないからだ」と別の仮説を立て、再度検証していきます。
おそらく、「単語、文法、長文のどれを勉強するべきか」と考えながら勉強をしている人はいるでしょう。
しかし、そのサイクルを早く回すことが「仮説思考」勉強法のコツです。
仮説を立て、実践するまでは良いのですが、「なるべく早く検証する」という作業を忘れている人が多いように思います。
もちろん、いくら時間がかかってもいいというのであれば、『仮説→検証』のサイクルを早く回す必要はありません。
しかし、ほとんどの人は「なるべく早く結果を出したい」と思っているでしょう。
「仮説思考」勉強法を実践することで、自分の苦手な分野、優先的に勉強しなけれいけない箇所が段々と正確に知ることができるようになります。
是非「仮説思考」勉強法を実践し、最短の時間で最高の勉強結果を出してください。
【ワーキング・メモリ】集中力を高める方法3選【勉強や仕事に】
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PDCA「成果を上げ、評価を得る最もシンプルな方法」
デザイン思考「創造力でイノベーションを起こす!」
ANAのCAがつかんだ気配りの極意
[著書名] マンガでわかる! 仮説思考
[著者名] 内田和成
[シナリオ制作] 星井博文 松村バウ
[作画] maki
[出版社] 宝島社
[出版日] 2018/11/25
[項数] 189ページ
[目次]
はじめに
プロローグ 結論を出すためには多くの情報が必要かなのか?
第1章 仮説思考で答えを最速で導く
第2章 仮説→検証のサイクルをすばやく回す
第3章 論点思考で真の問題を探す
エピローグ 上位の論点に気づき問題解決を飛躍させる



