【書評32】ビジネスマンの国語力が身につく本「論理の原点を学ぶ」

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こんな人にオススメ
  • 言いたいことが相手にうまく伝わらない
  • 説明が冗長になってしまう
  • わかりやすい文を書くのが苦手
  • 論理思考の基礎を学びたい
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「どんな本?」

この本は、論理的思考力の原点となる国語力を教えてくれる本です。

著書の福嶋隆史さんは、公立児童館・学童保育職員、公立小学校教師を経て、2006年、ふくしま国語塾を創設しました。
ふくしま国語塾では、「国語力とは論理的思考力である」という明確な定義のもとで、日々の授業を行っています。また、国語力育成法が高く評価され、他都県からの通塾生も多く、キャンセル待ちが続出しているそうです。

長文をだらだらと読んだり書いたりするような方法ではなく、論理的思考の「型」の習得を重視し、短文の読み書きを徹底的に行うことにより言語技術を高めるという教育をしています。

福嶋さんの著書のほとんどは子供向けに書かれたものですが、本書はビジネスマンに向けて「国語力」をわかりやすく解説してくれています。

それでは早速、「論理的思考の原点ともなる国語力」をみていきましょう。

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3つの「そうなんだ!」ポイント

「そうなんだ!ポイント」
  1. これが「説得力」「理解力」の正体!
  2. 論理的思考力とは「3つの力」である
  3. 意見の内容よりも、重要なのは「伝え方」

1. これが「説得力」の正体!

会議や話し合いの最中に、「この人が発言すると話がスッと前に進む」という人はいないでしょうか。

「困ったら〇〇に意見を聞いてみよう」
「〇〇さんに代表して意見を言ってもらおう」

話に魅力があり、相手にきちんと伝えられる
このような人が、どこの職場にも何人かはいると思います。

一方、「たくさん話しても伝わらない」「何が言いたいのかよくわからない」人もいるでしょう。

両者にはどのような違いがあるのか。
相手に正しく物事を伝える「説得力」とはなんなのか。

これらを見ていきましょう。

「説得力が欲しい!」

だれもがこのように思っているでしょう。
説得力があれば、「自分の要求を簡単に通すことができる」「仕事をスムーズに進められる」などのメリットを得ることができます。

本書では、説得力について次のように述べています。

  • 短くまとめて話す
  • 例を挙げながら話す
  • 何かと比べながら話す
  • 順序を意識して話す

「こういった本質的なことがらを意図的にコントロールできる人が、「説得力のある人」と評価されている」

大切なのは、整理して話すことです。

説得力とは、整理して「発信」する力です。

「整理するだけで本当に説得力が上がるの?」

と疑問に思っている方もいると思いますので、次の2つの文を本書より紹介します。

①前のほうの座席は見づらくて、後ろのほうの座席に行ったらけっこうよくなった。

②前の方の座席は見づらかったが、後ろの方の座席は見やすかった。

①と②では、②のほうがスムーズに内容が頭に入ってくると思います

これが、「整理する」力です。

「整理する」とは、すなわち論理的にすること。

論理的にすることについては、次で詳しく述べていきます。

2. 論理的思考力とは「3つの力」である

論理的思考力と聞くとどのようなことを思いますか。

「なんだか難しそう」
「自分とは無縁の話だ」

以前読んだ、難しい書籍の内容を思い浮かべる人も中にはいるかもしれません。

本書では、論理的思考力の目的とは以下であると述べています。

  • 複雑なものを、単純に
  • 難しいものを、やさしく

論理的思考力を聞いて、「なんだか難しそう」と考える必要はありません。

ただ、論理的思考とは、バラバラの言葉や文を関係づけて、整理していくための力なのです。

そして、この論理的思考力は、大きく「3つの力」に分けることができると著書は言います。

「3つの力」とは、次の3つです。

  • 言いかえる力
  • くらべる力
  • たどる力

言い換える力とは、一見バラバラに見えるものの中に共通点を見つけ出して整理する力です。
「具体化」と「抽象化」に分けることができます。

くらべる力とは、一見バラバラに見えるものの中に対比関係を見つけ出し、整理する力です。


たどる力とは、一見バラバラに見えるものの中に結びつき見つけ出し、整理する力です。
「原因と結果」つまり「因果関係」を整理します。

ここでは、言い換える力の例を本書より紹介します。

「連続5週間、ヒットチャート1位」という新曲のCDを買って聴いてみたが、好みに合わない期待はずれの歌ばかりだった

また、「20万部突破のベストセラー」という本を購入してみたが、どこかで読んだ本とそっくりで、新鮮さが感じられなかった

上司と話していて、「結局どういうことなの?」「何が言いたいの?」と聞かれたことがある人もいると思います。
このような直接的な言い方ではなくても、「うまく話が伝わらなかった」という経験のある人は多いでしょう。

先ほどの例で言うと、言い換える力を使って伝えたいことを次のようにまとめることができます

つまり、価値の高さを示す客観的なデータがあるものでも、満足できないことがあるのだ。

言い換える力を使いこなすことができるようになると、あなたはもっと上手く伝えたいことを伝えられるようになるでしょう。

おさらいすると、論理的思考力とは、「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」の3つの力のことです。
論理的思考力と聞いて、難しく考えず、シンプルにわかりにくい内容をわかりやすくする能力だと考えるようにしてみてください

3. 意見の内容よりも、重要なのは「伝え方」

あなたが会議でなにかの意見を出すしましょう。

そのときには、意見の「内容」そのものよりも「伝え方」を大事にせよと著書の福嶋さんは述べています。

もちろん、内容の価値がいくら低くても構わないと言っているわけではありません。

ただ、同じ価値をつ2つのメッセージがあったとき、その価値をありのままに伝えられるかを左右するのは「伝え方」であると言っているのです。

第44回アメリカ合衆国大統領である、バラク・オバマ氏は、演説で民衆の共感を得るため、伝え方をかなり意識しているように思います。

実際に見てみましょう。
オバマ氏の演説は、次のうち、どちらだと思いますか。

①この日、我々は、恐れや争いではなく、希望と調和を選んだため、ここに集った。

②この日、我々は、恐れではなく希望を、争いではなく調和を選んだため、ここに集った。

どうでしょうか。

Bのほうがキレイに対比されていて、主張も強く感じると思います。

オバマ氏の演説には、この他、説得力を増すための多くの「技術」が用いられているそうです。

就職の面接や会社のプレゼン、上司や重要なクライアントとのコミュニケーションに至るまで、

「あの場面でもっと上手く話せていたら」
「もっと伝わりやすい表現ができていたら」

といった後悔をしたことがある人も多いのではないでしょうか。

思い当たる方は、ぜひ、「伝える内容」だけでなく、「伝え方」を意識する習慣をつけてみてください

「ポイントおさらい」
  1. これが「説得力」「理解力」の正体!
  2. 論理的思考力とは「3つの力」である
  3. 意見の内容よりも、重要なのは「伝え方」
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まとめ

本書は、「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」の3つの力を学び、論理的思考力を身につけることができる一冊です。

本書では、「国語力=論理的思考力」と表現していますが、この力は社会人生活をおくる上での基礎となるものです。

資料の作成方法やプレゼンの仕方を勉強しているのに、「どう伝えるか」を勉強していないのは、
ストレートが投げられないのに、カーブを投げる練習をしているようなものです。

また伝え方だけでなく、読む、書く、聞く、話すといった基礎能力の向上にもつながるでしょう。

「国語は自信がある」
「論理的思考は完璧」

このような人以外は、ぜひ一度、本書を読んでみてください。

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「これは勉強に活かせる!」くろま式『「ビジネスマンの国語力」が身につく本』から学ぶ勉強法

最後に、数々の勉強法の本を出版している私が、「読んだ本すべてを勉強に活かす」をテーマに、

「これは勉強に活かせる!」と思った内容をご紹介します。

勉強に全く関係のない、小説やマンガからも「勉強に活かせる内容」をご紹介していこうと思っています。

『「ビジネスマンの国語力」が身につく本』から学ぶ勉強法は、以下です。

本書から学ぶオススメ勉強法
  1. 「聞くより話す、読むより書く」勉強法

本書では、論理的思考力を確実に身につけるために、「聞く」より「話す」、「読む」より「書く」べきであり、受信するだけでは道は開けないと述べています。

受信とは、聞くこと・読むこと。
発信とは、話すこと・書くことです。

受信だけでは、論理的思考を身に着けたとは言えません。
逆に、発信をすると、同時に「受信の技術」も磨くことが可能です。

要するに、インプットではなくアウトプットをしたほうがよいということです。

もちろん、これは勉強でも全く同じです。

こちらの記事【書評31】最強の独学術「目標を達成する勝利のバイブル!」でも、アウトプット勉強法の重要性を述べています。

たくさん読んで、たくさん聞くと、勉強をした気になってしまいます。
そして、「勉強をした気になる」と、「試験問題が解ける」と勘違いしてしまいます。

ロシアの首都は、モスクワ。
ベルギーの首都は、ブリュッセル。
ネパールの首都は、カトマンズ。
アルゼンチンの首都は、ブエノスアイレス。

なんども読むと、たしかに覚えた気になります。

しかし、本当に試験で使える知識になっているかどうかは、試験問題を解くなどのアウトプットの場でないとわかりません

あれ、「ベルギーの首都って何だっけ?」「アルゼンチの首都はブエノスアイレスであっているっけ?」ということが往々に起こりうるのです。

聞くより、話す。
読むより、書く。

論理的思考力を身につける際も、勉強する際にもこれらを意識してみてください

[著書名] 「ビジネスマンの国語力」が身につく本
[著書] 福嶋隆史
[出版社] 大和出版
[出版日] 2010/12/11
[項数] 240ページ
[目次]
はじめに
序章 「大人の国語力」を身につければ、あなたの毎日は驚くほど変わる!
第1章 「国語力=論理的思考力」を飛躍的に高める、このシンプルな方法
第2章 論理的思考力の決め手!「言い換える力」はこう身につけよう①
第3章 論理的思考力の決め手!「言い換える力」はこう身につけよう②
第4章 あなたの主張が際立つ!「比べる力」はこう身に着けよう
第5章 説得力がグンとアップ!「たどる力」はこう身に着けよう
終章 論理的思考力を最大限高めるために心得ておくべきこと
おわりに

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