「院試を受けたいけれど、大学3年生の1月からで本当に間に合うのか不安」
「“絶対に合格したい”けど、勉強スケジュールの立て方が分からない」
そんな気持ちで「院試 3年生 1月 勉強スケジュール 立て方」のようなキーワードを検索して、このコラムにたどり着いた方に向けて書いています。
この記事では、
- 大学3年生の1月スタートでも合格に十分間に合う理由
- 「合格に近づく」大学院入試の勉強スケジュールの考え方
- 1月から本番までのモデルスケジュール(理系・文系、学内進学・外部受験)
- 平日が忙しい人向け/比較的時間のある人向けの1週間タイムテーブル例
- 1月にやりがちな“NGな勉強計画”とその修正方法
を、できるだけ具体的に整理していきます。
なおタイトルには「絶対」という言葉が入っていますが、
実際の大学院入試は、専攻や大学、年度ごとの難易度や募集人数によって結果が変わる世界です。
ここで紹介するのは、
「多くの受験生にとって、合格の可能性を高めやすい“勉強スケジュールの立て方”」
であって、「これをやれば100%受かる」という魔法ではありません。
ただ、編集部として多くの受験生のパターンを見ていると、
- 合格していく人のスケジュールの立て方
- 途中で息切れしてしまう人のスケジュールの立て方
には、かなりはっきりした違いがあります。
その違いを、大学3年生の1月というタイミングに合わせて、
一緒に言語化していきましょう。
1. なぜ「3年生の1月スタート」でも十分に間に合うのか
まず最初に強調したいのは、
3年生の1月スタートは、決して「手遅れ」ではない
ということです。むしろ、多くの大学院入試(特に理系・外部受験)を考えると、
- 本番:8〜9月(大学によっては10月以降)
- 3年生1月から本番まで:約8〜10か月
という時間があります。
この8〜10か月で「何をどの順番でやるか」が整理されていれば、
合格レベルまで持っていくことは十分に現実的です。
編集部が複数の合格パターンを見てきた中で、3年生1月スタートの受験生がうまくいっているケースには、こんな共通点があります。
- 最初の1〜2か月は「がむしゃら」ではなく、「勉強スケジュールの設計」に時間を使っている
- 年間・月間・週間の3つのレベルで計画をざっくり作っている
- 完璧な計画を目指さず、2〜3か月ごとに修正する前提で動いている
逆に、「1月から全力で10時間勉強する!」と気合いを入れすぎた人ほど、
- 3〜4月に燃え尽きてペースダウン
- 5〜6月に「計画通り進んでいない」と自己嫌悪
- 7月に慌てて過去問を回そうとして時間切れ
というパターンに陥りがちです。
3年生の1月に大事なのは、
「勉強量」よりも、「正しい方向に進むための設計」と「無理なく続くリズム作り」
と考えてみてください。
2. ゴールから逆算する:大学院入試の全体像と必要な勉強量
勉強スケジュールを立てるうえで、最初にやるべきことは
「何月に」「どんな形式の」「大学院入試を受けるのか」
をざっくり決めることです。
2-1. 典型的な大学院入試のスケジュール(例:8月本番)
たとえば、理系の外部受験で8月に大学院入試があるケースを考えてみます。
- 8月:筆記試験(数学・専門科目)+口頭試問・面接
- 7月:過去問の総仕上げ・模擬面接
- 4〜6月:基礎の復習+演習問題
- 1〜3月:志望校研究・過去問分析・勉強計画の作成
文系・情報系・社会科学系の大学院の場合も、
- 本番は9〜10月
- 1〜3月:研究テーマの検討・研究計画書の下書き開始
- 4〜6月:文献読み込み・論述力の強化
- 7〜9月:過去問の論述演習+面接練習
というパターンがよく見られます。
つまり、1月時点では「戦う舞台のルールを知る」ことが最優先です。
2-2. 必要な勉強時間のざっくりした目安
よく聞かれるのが、
「大学院入試に受かるには、何時間くらい勉強すればいいですか?」
という質問です。
これに一律の答えはありませんが、あくまで一般論として、
- 理系・外部受験で難関大学院を目指す場合
- 平日:2〜3時間
- 休日:4〜6時間
を“平均的な目安”として積み上げている人が多い印象です。
- 文系・社会科学系で外部受験の場合
- 英語+専門+研究計画書を合わせて
- 平日:1.5〜3時間
- 休日:3〜5時間
もちろん、これは「この時間やれば合格が保証される」という意味ではありません。
ただ、
- 1〜2か月だけ一気に詰め込む
- その後はほとんど勉強しない
というパターンよりも、
- 「やや少なめの時間でも、長期間コツコツ続ける」
方が、大学院入試のような長丁場では伸び方が安定しやすいです。
ここから先は、この「必要な勉強量」を自分の生活に落とし込んでいく作業=スケジュール作りを、ステップに分けて見ていきます。
3. 3年生の1月から始める勉強スケジュール設計5ステップ
ここで、編集部がおすすめする
「3年生の1月から始める、大学院入試の勉強スケジュールの立て方」
を、5つのステップに分けて紹介します。
ステップ1:情報収集で「戦うルール」を把握する
まずやるべきは、シンプルに
- どの大学院
- どの専攻
- いつ
- どの科目で
勝負するのかを押さえることです。
ここでは、次のような情報を集めてメモするとよいでしょう。
- 募集要項(試験科目・試験日・出願要件)
- 過去問(最低3年分くらい)
- TOEIC/TOEFLなど英語スコアの扱い
- 研究計画書・志望理由書の有無
- 口頭試問・面接の有無
この段階では、「第一志望」「第二志望」まで決められれば十分です。
社会人・既卒の方は、仕事との両立もあるため、
- 平日のリアルな勉強可能時間
- 長期休暇(GW・夏休み)の使い方
もあわせて確認しておくと、後の計画が立てやすくなります。
ステップ2:科目ごとに「今の自分の実力」を棚卸しする
次に、現時点の自分のレベルを冷静に把握する作業です。
ここをサボると、「頑張っているのに伸びない」という状態になりがちです。
やることはシンプルで、
- 志望専攻の過去問をざっと眺める
- 各科目について、以下の3つに分ける
- 「授業で習っていて、ある程度解けそう」
- 「授業で聞いたことはあるが、解ける自信はない」
- 「そもそも見たことがない・完全に分からない」
- それぞれの割合をメモする
数学・専門科目だけでなく、英語についても、
- 昔受けたTOEICや模試のスコア
- 単語・文法・長文のどこが弱いか
といった観点で棚卸しをしておきましょう。
このとき大切なのは、「正確な点数を出すこと」ではなく、
「どの科目の、どの分野にどれくらい穴があるか」
をざっくり把握することです。
ステップ3:年間 → 月間 → 週間の3層で勉強スケジュールを作る
情報と自己分析ができたら、いよいよ勉強計画(勉強スケジュール)の作成に入ります。
ここでおすすめなのが、
- 年間スケジュール(1月〜本番まで)
- 月間スケジュール(1か月単位)
- 週間スケジュール(1週間単位)
の3段階で考える方法です。
① 年間スケジュール:大まかなフェーズを区切る
まずはざっくりと、以下のような「フェーズ分け」をしてみてください(例:8月本番の場合)。
- 1〜3月:情報収集・基礎固めスタート
- 4〜6月:基礎〜標準問題の演習中心
- 7月:過去問演習と総復習
- 8月:直前調整・弱点補強
文系なら、
- 1〜3月:研究テーマの探索・基礎文献読み
- 4〜6月:研究計画書の骨子作成+専門科目対策
- 7〜9月:過去問の論述演習+面接対策
といった具合です。
② 月間スケジュール:科目ごとに「今月の到達目標」を決める
次に、「今月は何をどこまで進めるか」を、科目ごとに書き出します。
例(理系・外部受験/3年生1月):
- 数学:線形代数の教科書を2章まで読み直す
- 専門科目:過去問を眺めて、出題分野を一覧化する
- 英語:単語帳を毎日30分、長文を週3題
- 情報収集:志望専攻候補を2つに絞る/研究室をリストアップ
月間スケジュールでは、「今月の到達ライン」を決めることがポイントです。
「毎日〇時間勉強する」と書くより、
- 「教科書〇ページまで」
- 「問題集〇問まで」
というように、**“やるべき作業”を具体的に書いた方が実行しやすくなります。
③ 週間スケジュール:実際の生活に落とし込む
最後に、1週間のタイムテーブルに落とし込みます。
このとき、
- 平日:最低ラインの勉強時間(例:2時間)
- 休日:余裕があれば増やす前提の勉強時間(例:4時間)
のように、「必ずやる量」と「できたらやる量」を分けると、続けやすくなります。
たとえば、平日の夜に
- 月・水・金:数学+専門
- 火・木:英語+研究テーマ関連の読書
と固定してしまうと、「今日は何をやろう…」と迷う時間が減り、その分集中しやすくなります。
ステップ4:授業・バイト・研究と両立できる“現実的な計画”に調整する
計画は、「理想」から作りがちです。
- 毎日3時間やるぞ!
- 休日は8時間勉強する!
しかし、現実には、
- 実験やレポートが重なる週
- アルバイトのシフトが多い週
- サークルや就活準備が入る時期
もあります。
3年生の1月に立てる勉強スケジュールは、
「今の生活に、そのまま“乗る”形になっているか?」
を必ずチェックしてください。
- 授業・研究・バイトの時間をまず先にカレンダーに全部書き込み
- その「隙間」に勉強時間を入れていく
という順番で書くのがポイントです。
「勉強スケジュール → 生活に合わせる」のではなく、
「生活スケジュール → その中に勉強を組み込む」のが現実的です。
ステップ5:2〜3週間ごとに「計画の修正タイム」を取る
完璧な勉強計画は、最初からは作れません。
むしろ、
「2〜3週間ごとに見直して修正すること」
を前提に作った方が、長い目で見ると安定します。
- 思ったより進まなかった科目があった
- 逆に、意外とサクサク進んだ単元があった
- 生活リズムが少し変わった
などは普通に起こります。
2〜3週間に一度、30分くらいかけて
- できたこと
- できなかったこと
- その原因(時間の問題か、難易度の問題か)
を振り返り、月間・週間スケジュールを書き直していきましょう。
4. 属性別の勉強スケジュールの立て方(理系・文系/学内・外部/社会人)
同じ「3年生の1月スタート」でも、属性によって優先順位は変わります。
ここでは代表的なパターンごとに、スケジュールの考え方を整理します。
4-1. 理系×外部受験
理系で外部の大学院に挑戦する場合、典型的には
- 数学
- 専門科目(物理・情報・機械・電気など)
- 英語
- 研究室選び・研究計画
の4本立てになります。
この場合、1月の時点での勉強スケジュールのポイントは、
- 数学・専門の「基礎教科書」を1冊ずつ決める
- 過去問の出題分野をリストアップし、教科書と対応づける
- 研究室訪問に向けて、興味のある研究テーマを考え始める
です。
1月〜3月のモデルスケジュール(理系×外部)
- 平日:
- 1時間:数学の教科書(例:線形代数、微積)
- 1時間:専門科目の基礎問題
- 30分:英単語
- 休日:
- 2時間:専門科目(教科書+演習)
- 1時間:数学
- 1時間:英語長文 or リスニング
「英語は後でまとめてやる」ではなく、
1月の時点から“細く長く”習慣化しておくことが大切です。
4-2. 理系×学内進学
学内進学の場合、
- 筆記試験の難易度が外部よりやや低い
- 代わりに、GPAや研究室での評価が重視されるケースも多い
といった特徴があります。
1月時点の勉強スケジュールのポイントは、
- 学内の過去問・出題傾向を先輩から教えてもらう
- 学部での授業・卒論に直結する分野を優先して復習する
- 学内進学だけに絞るか、外部受験も視野に入れるかを考える
の3つです。
「とりあえず学内でいいか」と考えている人も、
外部受験の情報を軽く見ておくことで、
- 自分の専攻の立ち位置
- 研究テーマの選択肢
が広がることがあります。
4-3. 文系・社会科学系×外部受験
文系や社会科学系では、
- 英語(多くは読解中心)
- 専門科目の論述
- 研究計画書・志望理由書
- 面接・口頭試問
といった形式が多くなります。
1月からの勉強スケジュールでは、
- 研究テーマ候補を3つ程度に絞る
- 関連する概説書や入門書を読む時間を週に何時間か確保
- その内容をノートに要約する習慣を作る
- 英語の長文を週3〜4題解く時間を確保
などが重要です。
1月〜3月のモデルスケジュール(文系×外部)
- 平日:
- 45分:英語長文(+単語)
- 45分:専門分野の概説書・教科書読み
- 休日:
- 2時間:研究テーマ関連の文献読み+メモ
- 1時間:英語
- 1時間:過去問(論述問題)に目を通す
この時期の研究計画書は「完成させる」のではなく、
「仮のテーマと仮の構成案を、一度紙に書いてみる」
くらいのイメージでOKです。
4-4. 社会人・既卒で大学院を目指す場合
3年生ではなく、既卒・社会人の方で1月から院試準備を始めるケースも増えています。
この場合は、
- 1日に使える時間
- まとまった時間が取れる曜日
が学生時代とは大きく異なるため、
- 「1日単位」ではなく、「週単位」で勉強スケジュールを立てる」
- スキマ時間に英語や暗記系、まとまった時間に数学・論述・研究計画
といった工夫が必要になります。
例:
- 平日:
- 通勤・通学時間:英単語アプリ
- 夜:1時間だけ数学 or 専門科目
- 休日:
- 午前:2時間集中して専門科目
- 午後:1〜2時間、研究テーマ関連の読書+メモ
また、社会人向けの大学院(専門職大学院など)は、
出願時期や選考方法(書類・面接中心)が学部卒向けと異なることも多いので、
「大学院入試 スケジュール」を早めに確認することが特に重要です。
5. 科目別に見る「1月からの勉強スケジュールの考え方」
ここからは、科目別にスケジュールの考え方を整理します。
5-1. 専門科目:教科書ベースで“出題範囲マップ”を作る
専門科目は、最終的には過去問演習が重要になりますが、
1月の段階では、
- 教科書・講義ノートを軸に、出題範囲をマッピングする
- 「授業でやったけれど忘れている部分」を洗い出す
ことが中心です。
具体的には、
- 過去問の問題をざっと眺め、単元ごとに分類する
- 自分の教科書・ノートに対応するページをメモする
- そのうえで、1〜3月で復習する単元を決める
たとえば機械系なら、
- 材料力学
- 熱力学
- 流体力学
- 制御工学
など、「科目の箱」をまず作り、
その箱ごとに「教科書のどこをどこまで復習するか」を決めるイメージです。
5-2. 数学:1月は“基礎の徹底”の月と割り切る
理系の多くの専攻では、数学が合否を左右します。
とはいえ、いきなり難問に取り組んでも挫折しやすいので、1月は、
- 線形代数・微積分・確率・統計などの基本事項の復習
- 教科書の例題と基本問題を中心に解く
くらいに絞ってしまって構いません。
勉強スケジュール上は、
- 平日:1日1時間、必ず数学に触れる
- 休日:もう1時間分、少し背伸びした問題にチャレンジ
と時間を固定してしまうのがコツです。
5-3. 英語:1月のテーマは「習慣化」
英語は、1月から本番直前までずっと付き合う相棒です。
1月のスケジュールでは、
- 「1日どれくらい英語に触れるか」を決める
- 「何で英語を勉強するか」(単語帳・アプリ・長文問題集など)を1〜2つに絞る
ことが重要です。
例:
- 平日:
- 20分:単語帳1ユニット
- 20分:長文問題1題(読解だけでも可)
- 休日:
- 1時間:長文2題+復習
TOEIC/TOEFLなど外部試験が必要な場合は、
「いつの回を受験するか」も1月〜2月の段階で決めてしまうと、
勉強のリズムが作りやすくなります。
5-4. 研究計画書・志望理由書:1月は「ネタ集め」の時期
多くの文系院や一部理系院では、
- 研究計画書
- 志望理由書
が求められます。
1月の段階で「完成させる」必要はありませんが、
- 関心のあるテーマを3つほど書き出す
- それぞれについて、関連する入門書・概説書を読む
- 「なぜそれに興味を持ったのか」をノートに書く
といった「ネタ集め」をスケジュールに組み込みましょう。
研究計画書の書き方自体は、春以降に本格的に学んでいくとしても、
1月から少しずつ準備しておくと、直前に慌てずに済みます。
5-5. 面接・口頭試問:1月は「話すネタ」をストックする
面接や口頭試問の対策は、本番直前だけにやろうとすると慌ただしくなりがちです。
1月のうちは、
- 自己紹介(学部で学んだこと/進学動機)をノートに書いてみる
- 学部の授業でおもしろかった内容を、他人に説明するつもりでまとめる
- 興味のある研究テーマを、1〜2分で話す練習をしてみる
といった「話すネタ」のストックを少しずつ作っておくと、
後半の口頭試問対策がスムーズです。
6. 1月〜本番までのモデル勉強スケジュール(8月試験想定)
ここでは、8月に大学院入試があるケースを想定して、
3年生1月からのモデルスケジュールをイメージとして示しておきます。
1〜2月:情報収集+基礎固めスタート
- 志望専攻候補を2つに絞る
- 募集要項・過去問・研究室情報を集める
- 数学・専門科目の教科書を決めて読み始める
- 英単語・英語長文の勉強を習慣化する
- 研究テーマ候補をメモ帳に書き溜める
3〜4月:基礎〜標準レベルを広くカバー
- 数学の主要分野を一通り復習
- 専門科目の基礎〜標準問題集を1冊進める
- 英語は文法・構文を整えつつ、長文読解量を増やす
- 研究室訪問やオープンラボへの参加を検討
5〜6月:過去問に本格的に触れ始める
- 志望専攻の過去問を部分的に解いてみる
- 間違えた問題を、教科書レベルまでさかのぼって復習
- 英語は過去問や類似レベルの長文にもチャレンジ
- 文系は研究計画書の骨子を作り始める
7月:過去問ラッシュ+弱点補強
- 過去問を年度ごとに解く(本番と同じ制限時間で)
- 解き直しノートを作り、頻出パターンを整理
- 英語は「精読と音読」で仕上げ
- 研究計画書・志望理由書の最終調整
- 模擬面接・口頭試問の練習
8月:本番+直前調整
- 前週までに「新しいこと」はあまり増やさない
- これまでやった問題の見直し・知識の整理中心
- 体調管理・睡眠リズムの調整
もちろん、これは一つのモデルに過ぎません。
志望大学院・専攻によって、前倒しが必要な場合もあれば、
9月〜10月本番で少し余裕がある場合もあります。
大切なのは、
「自分の志望校のスケジュールに合わせて、このモデルをどう変形するか」
を自分なりに考えてみることです。
7. 1週間の勉強タイムテーブル例(2パターン)
次に、もう少し具体的に「1週間の中でどう時間を配分するか」の例を示します。
パターンA:平日が比較的忙しい人(授業・実験・バイトあり)
平日(例:月〜金)
- 朝(通学時間など):
- 英単語アプリ 15〜20分
- 夜(帰宅後):
- 30分:数学 or 専門の基礎問題
- 30分:英語長文 or 文献読み
※これで平日1日あたり約1〜1.5時間
土日どちらか(まとまった時間が取れる日)
- 午前:
- 2時間:専門科目の教科書+演習
- 午後:
- 1時間:数学
- 1時間:英語(長文+復習)
もう一方の休日
- 2時間:研究テーマに関する本や論文を読む
- 1時間:勉強スケジュールの見直し・翌週の計画
合計すると、
- 平日:1〜1.5時間 ×5=5〜7.5時間
- 休日:3〜4時間 ×2=6〜8時間
で、週あたり11〜15時間程度になります。
1月〜3月の時点では、このくらいのペースでも十分“良いスタート”だと考えられます。
パターンB:時間の自由度が高い人(授業が少ない/既卒など)
平日(3〜4日程度しっかり勉強する日)
- 午前:
- 1.5時間:数学
- 1.5時間:専門科目
- 午後:
- 1時間:専門科目(演習)
- 1時間:英語
残りの平日(1〜2日)
- 2〜3時間:研究テーマ関連の文献読み/研究計画の構想
- 1時間:過去問の眺め読み・出題分野の整理
休日
- 3〜4時間:総復習+弱点補強
この場合、週あたり20〜25時間程度が目安になります。
ただし、最初からこれを目指すと疲れてしまうこともあるので、
「最初の2週間は7割くらいの量からスタートしてみる」
という調整も大切です。
8. 1月にやってしまいがちな「NGスケジュール」とその直し方
最後に、3年生の1月にありがちな“NGな勉強スケジュール”をいくつか挙げ、その修正方法を考えてみます。
NG1:「参考書を買いすぎて、どれも中途半端」
- 数学の参考書を3冊
- 専門科目の教科書を2冊
- 英語の問題集を3冊
…と揃えて満足してしまい、どれも最初の数ページしか進んでいない、というパターンです。
修正案
- 1科目につき「今のメイン教材」を1冊に絞る
- その1冊を、まずは3月までに一通り終わらせる計画にする
- 追加で買うのは、「1冊をやり切った後」にする
NG2:「英語を完全に後回しにしてしまう」
「専門が大事だから」「英語は得意だから」と言って、
英語を春以降にまとめてやろうとするパターンです。
修正案
- 毎日20〜30分でいいので、英語の時間を固定する
- 単語と長文に絞り、量は控えめでも継続する
- 外部試験の受験時期を先に決め、それに向けた逆算スケジュールを作る
NG3:「1日単位の完璧スケジュールを作り込みすぎる」
- 月曜:数学3時間、専門2時間、英語1時間
- 火曜:…
のように、びっしり書き込んだものの、3日目には破綻してしまうパターンです。
修正案
- まずは「週あたりの目標量」から決める
- 1日の最低ラインは「1〜2時間」に抑え、余裕がある日に上乗せする
- 余裕がなかった日は、「最低ラインだけでもできたらOK」とする
NG4:「スケジュールを頭の中だけで管理してしまう」
「だいたいこのくらい勉強しているはず」と感覚に頼ってしまい、
気づいたら1週間まったく進んでいなかった、というケースも多いです。
修正案
- ノートやアプリで「勉強ログ」をつける
- 1日の終わりに「やったこと」と「明日やること」を3行だけ書く
- 週末に1週間分のログを見返す時間を30分設ける
「書き出す」ことは、勉強スケジュールの精度を高めるうえで非常に重要です。
9. 一人で抱え込まないための「仕組み」の作り方
勉強スケジュールの話をしてきましたが、
実際には、途中でモチベーションが落ちたり、不安に押しつぶされそうになったりすることもあります。
そうならないためには、
「自分以外の誰か/何かに支えてもらう“仕組み”を、1月のうちに作っておく」
ことも、実は大事な戦略の一つです。
9-1. 大学の先生・先輩を味方につける
- ゼミや研究室の教員に、院進学の希望を早めに伝える
- 院試を経験した先輩に、勉強スケジュールの立て方を聞いてみる
これだけでも、だいぶ見える景色が変わります。
特に「同じ専攻・同じ大学院を受けた先輩」の情報は、ネットにはない具体性があります。
9-2. オンラインコミュニティ・勉強サークルを活用する
最近は、大学院入試向けのオンラインコミュニティや勉強サークル(ESCAPEのような形)も増えています。
一般的にこうしたコミュニティでは、
- Discordやチャットツールで質問や相談ができる
- オンライン自習会・勉強会で、他の受験生と一緒に勉強できる
- 合格者の勉強スケジュール例やロードマップが共有されている
といった仕組みが用意されていることが多いです。
一人で勉強していると、
- 自分の勉強スケジュールが現実的なのか
- 他の人はどれくらいのペースで進んでいるのか
が分からず、不安になりがちです。
そういうとき、同じ目標を持つ仲間や先輩の存在が、ペースメーカーになってくれることもあります。
もちろん、コミュニティに入るかどうかは人それぞれですが、
「一人で行き詰まったときに相談できる場所を持っておく」
という意味で、選択肢の一つとして知っておくのは悪くないと思います。
9-3. スケジュールを「人に見せる」ことで、適度なプレッシャーをかける
勉強スケジュールは、自分のノートに書いて終わりではなく、
- 友人や先輩に見てもらう
- オンラインコミュニティで「今月の計画」を宣言する
といった形で、「誰かの目に触れる場所」に出してみるのも有効です。
人に見せる前提で作ると、
- 無茶な計画を書きづらくなる
- 後で「どうだった?」と聞かれることで、行動のきっかけになる
という良い意味でのプレッシャーが働きます。
10. まとめ:3年生の1月は「勝つための設計図」を描く月
ここまで、大学3年生の1月から始める大学院入試の勉強スケジュールについて、かなり細かく見てきました。
最後に、要点をもう一度整理します。
- 3年生の1月スタートは「手遅れ」ではなく、8〜10か月をどう使うかが勝負
- 最初の1〜2か月は、勉強量よりも「勉強スケジュールの設計」が大事
- 情報収集 → 自己分析 → 年間・月間・週間の3階層で計画を作る
- 理系・文系/学内進学・外部受験/社会人かどうかで、優先順位は変わる
- 科目別には、1月は「専門=出題範囲のマッピング」「数学=基礎の徹底」「英語=習慣化」「研究計画=ネタ集め」がテーマ
- 1日単位の完璧スケジュールより、「週あたりの目標量+最低ライン」を決める方が続きやすい
- 2〜3週間ごとに計画を見直し、柔軟に修正することが前提
- 一人で抱え込まず、先生・先輩・オンラインコミュニティなどをうまく頼る
「絶対に合格する」という言葉は魅力的ですが、現実には、
どれだけ準備しても、結果には運や年度の事情も絡んできます。
私たちが本当に大事だと考えているのは、
「あのとき、もっとちゃんと準備しておけばよかった」
と、数年後の自分が後悔しないような時間の使い方をすることです。
3年生の1月は、その最初の一歩を踏み出すタイミングです。
この記事を読み終えたら、ぜひノートを1冊用意して、
- 志望したい大学院・専攻の候補を3つ書く
- 1〜3月にやりたいことを「科目ごと」に3つずつ書く
- 来週1週間の「最低ラインの勉強時間」と「やる内容」を決める
この3つだけ、今日中に書き出してみてください。
そこから先の細かい調整や、より具体的なロードマップづくりが必要になったときは、
信頼できる先生や先輩、キャリアセンター、あるいはESCAPEのような大学院入試向けサークルやオンラインコミュニティに、気軽に相談してみるのも一つの方法です。
「3年生の1月から本気で院試に向き合った」という経験は、たとえ結果がどうであれ、
その後の学部生活やキャリアにも必ずプラスに働きます。
焦りすぎず、でも立ち止まりすぎず、
自分なりの勉強スケジュールを少しずつ形にしていきましょう。





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