大学3年生の1月から院試対策を始めるなら、まず出願・英語の締切から逆算します。
夏の一般入試を目指す計画例は、春までに基礎、4〜5月に出願準備、以後は過去問と面接です。
合格に必要な準備量は、現在の学力と受験科目で変わります。
志望研究室、試験科目、英語の提出条件が決まったら、月ごとの到達点を置きます。まだ整理できていない人は、院試準備の最初の7日間から進めてください。
この記事では、大学3年生の1月から本番までの院試スケジュールを月別に整理します。

1月スタートで最初にやること
大学3年生の1月は、勉強量を増やす前に情報を整理する時期です。
大学院の入試は、研究科だけでなく専攻によっても科目・日程が異なります。
東大情報理工の入学・進学案内でも、研究科募集要項と専攻別案内が分かれています。
まずは受験先の公式ページで、試験科目、出願時期、過去問、研究室情報を確認してください。
志望校を広げすぎない
1月に候補を広げすぎると、春に迷います。
まずは第一志望、第二志望、候補校の3段階に分けます。
大学名だけでなく、研究室と試験科目も一緒に見てください。
研究テーマが合わない大学院は、偏差値や知名度が高くても候補から外すことがあります。
公式情報を一覧にする
募集要項、出願期間、試験日、英語スコア提出期限、過去問の場所を一覧にします。
「入学年度」と「試験実施年」を分けて書くと、前年の情報との取り違えを防げます。
当年度の要項が未公表なら、前年分を仮置きし、変更予告と公開予定日を確認します。
SNSの情報だけで判断せず、最後は公式情報に戻ってください。
公式情報の確認方法は、院試の過去問と解答を入手する方法でも整理しています。
勉強科目を決める
試験科目が決まらないまま参考書を買うと、遠回りになります。
過去問を見て、専門科目、英語、数学、面接の有無を確認します。
本番までの時間が限られるため、出ない科目に時間をかけすぎないでください。
1月から本番までの月別タスク
1月スタートの場合、月ごとに役割を分けると進めやすいです。
春までは土台作り、4月から6月は研究室と過去問、直前期は得点化と面接に寄せます。
以下は夏の一般入試に向けた例です。推薦・早期・冬入試の人は実際の締切へ組み替えます。
試験直前に出願できるとは限りません。出願日と試験日を別々にカレンダーへ入れてください。

| 時期 | 中心タスク | 到達目標 |
|---|---|---|
| 1月 | 公式情報と研究室候補を整理 | 受験先候補を3段階に分ける |
| 2月 | 英語受験の手配と専門の基礎 | 受験予約・主要単元の例題を一巡 |
| 3月 | 過去問で弱点を調べる | 頻出分野と不足単元を一覧にする |
| 4月 | 研究室相談と最新要項の確認 | 志望理由と必要書類を整理 |
| 5月 | 出願書類と弱点補強 | 書類・英語提出を期限から逆算 |
| 6月以降 | 過去問演習と面接 | 本番形式の答案と研究説明を完成 |
1月:情報収集と候補整理
1月は、焦って長時間勉強するより、受験の全体像を作ります。
志望研究室、試験科目、過去問、英語スコア、出願期限を調べてください。
候補校は、受験難易度だけでなく、試験科目の重なりも見ます。
試験科目が大きく違う大学院を増やすと、対策量が膨らみます。
個別の出願資格審査が必要なら、通常の出願より先に手続きを確認します。
2月:英語と専門科目の基礎
2月は、基礎を固める時期です。
英語は、指定された外部試験か、当日の独自試験かを確認します。
試験名だけでなく、公開テスト・団体受験・自宅受験の扱いも見てください。
スコア取得期限から、結果公開と送付にかかる時間を引き、受験日を決めます。
TOEFL ITPなどの違いは、TOEFL ITPの対策記事も参考にしてください。
専門科目は、過去問で出る分野を見てから教科書に戻ります。
英語の再受験を予定するなら、その結果も提出期限に間に合うか確認してください。
Science Tokyoの修士入試FAQでは、期限後のスコア提出は認められていません。
3月:過去問を読む
3月は、まだ解けなくても過去問を見てください。
出題形式、計算量、記述量、頻出分野を把握します。
この時点で満点を取る必要はありません。
過去問を何年分使うかは、院試の過去問は何年分解くべきかで確認できます。
4月:研究室訪問を始める
4月は訪問・説明会の一つの目安です。連絡が必要な時期は先に確認してください。
Science Tokyoでは、出願前の教員連絡を求める系があります。
必須の事前相談や早い募集がある場合は、4月を待たずに連絡します。
研究室訪問は、合格を約束するものではありません。
自分の関心と研究室の方向性が合うかを確認する機会です。
訪問時期やメールは、研究室訪問のやり方を参考にしてください。
5月:出願書類の骨子を作る
5月は、必要な研究計画書や志望理由書を提出できる形に整えます。
出願が5月以前なら、骨子作りと添削を前倒ししてください。
出願直前に初めて書くと、研究室との接点が浅くなります。
卒業研究、志望研究室、入学後の研究テーマをつなげてください。
研究計画書は、研究計画書の書き方で作り方を確認できます。
6月以降:本番形式に寄せる
6月以降は、過去問演習と面接対策を本番形式に寄せます。
時間を測り、答案を作り、間違えた分野に戻ります。
面接がある場合は、志望理由、研究計画、卒業研究を声に出してください。
評価軸は、院試面接は何を見られるかで確認できます。
週次管理のやり方
月別スケジュールを作っても、週単位で崩れることがあります。
毎週、科目、時間、復習、質問、修正を確認してください。
長い計画より、毎週の小さな修正が効きます。

週の最初に科目を決める
週の最初に、今週進める科目を決めます。
専門科目を2つ、英語を1つ、研究室関連を1つのように分けると動きやすいです。
毎日気分で決めると、苦手科目が残ります。
勉強時間より到達点を見る
勉強時間を記録するだけでは、実力は見えません。
今週は過去問を何問解けるようにするか、どの章を説明できるようにするかを決めます。
時間はあくまで目安です。
到達点を見れば、勉強が作業になりにくくなります。
復習日を固定する
院試対策では、新しい範囲を進めるほど忘れます。
週に1日は復習日を入れてください。
間違えた問題、説明できなかった用語、面接で詰まった質問を見直します。
日曜日に30分の見直し枠を置き、翌週の最初に解く問題を一つ決めましょう。
1月スタートでやりがちな失敗
1月スタートは遅すぎるわけではありません。
ただし、やり方を間違えると、春以降に苦しくなります。
参考書を増やしすぎる
不安になると、参考書や問題集を増やしたくなります。
しかし、最初に増やすべきなのは教材ではなく、出題範囲の理解です。
過去問と募集要項を見てから、必要な教材を選びます。
研究室選びを後回しにする
勉強だけ進めて、研究室選びを後回しにすると志望理由が弱くなります。
大学院受験では、研究テーマとの相性が大切です。
4月以降に訪問する場合でも、1月から候補研究室は調べておいてください。
面接対策を直前まで放置する
面接対策は、直前に質問集を読むだけでは足りません。
志望理由、研究計画、卒業研究を声に出す練習が必要です。
緊張しやすい人は、面接で緊張したときの対処法も先に確認してください。
1月から始める人の優先順位
やることが多いときは、優先順位を固定します。
受験先が決まっていない人は、研究室と試験科目の確認から始めます。
受験先が決まっている人は、過去問と出願条件を先に見ます。
| 状況 | 最優先 | 次にやること |
|---|---|---|
| 志望校未定 | 研究室候補 | 試験科目を比較する |
| 志望校決定済み | 募集要項 | 過去問を読む |
| 英語が必要 | 試験形式 | 受験日を決める |
| 専門科目が重い | 頻出分野 | 教科書の章を絞る |
| 面接がある | 研究計画 | 想定質問を作る |
大学3年1月からの具体的な週間例
月別タスクを決めたら、次は一週間の使い方に落とし込みます。
毎日長時間できなくても、科目と研究室準備を並行できれば前に進みます。
授業やアルバイトがある人は、平日と休日で役割を分けてください。
平日は短い勉強を固定する
平日は、英語や専門科目の基礎を短く進めます。
30分でもよいので、同じ時間帯に置くと続きやすくなります。
英単語、専門用語、教科書の例題、過去問の見直しなど、負荷の軽いタスクを入れます。
平日に大きな計画を詰め込みすぎると、予定が崩れたときに戻りにくくなります。
休日は過去問と研究室調査に使う
休日は、まとまった時間が必要なタスクに使います。
過去問を解く、研究室ページを読む、論文を1本読む、志望理由のメモを作るなどです。
平日にできない重い作業を休日に置くと、全体が進みます。
ただし、休日だけに頼ると遅れやすいので、平日の短い勉強も残してください。
日曜日に計画を修正する
一週間の最後に、計画を修正します。
できたこと、できなかったこと、来週に回すことを3行で書きます。
反省を長く書く必要はありません。
来週の最初に何をするかが決まれば十分です。
受験先がまだ決まっていない場合
1月時点で受験先が決まっていない人もいます。
その場合は、勉強を止めるのではなく、候補を絞りながら共通科目を進めます。
研究テーマから候補を探す
まず、自分が扱いたいテーマを言葉にしてください。
分野名だけでなく、どんな問いに関心があるかを書きます。
その言葉で研究室や教員を探すと、大学名だけで探すより候補が見つかりやすくなります。
候補が出たら、研究室の論文や学生の研究テーマを確認します。
試験科目で候補を比べる
候補研究室が見つかったら、試験科目を比べます。
専門科目が大きく違う場合は、併願の負担が増えます。
第一志望に必要な科目を中心にして、併願校を組みます。
外部受験の場合は、外部院試の勉強法も確認してください。
研究室訪問の優先順位を決める
すべての研究室に連絡する必要はありません。
第一志望候補から順に、訪問やメール相談を検討します。
連絡前に、研究内容と聞きたいことを整理してください。
ただ訪問するだけでは、志望理由の材料になりにくいです。
1月スタートでも間に合わせる考え方
1月から始める人は、完璧な計画よりも修正できる計画を作ってください。
進まなかった週があっても、次の週に戻れる仕組みがあれば大丈夫です。
捨てる範囲を決める
本番までの時間が限られるなら、全部を深くやることはできません。
出題頻度が低い範囲、配点が低い範囲、併願校だけで必要な範囲は優先度を下げます。
捨てるというより、後回しにする判断です。
判断するときは、過去問と募集要項を根拠にしてください。
毎月一度だけ全体を見直す
毎日計画を変えると、勉強が進みません。
学習計画の大きな見直しは月に一度を基本にします。
受験先、科目、進捗、研究室訪問、出願書類をまとめて確認します。
小さな修正は週末に行い、大きな方針転換は月末にします。
ただし、科目や締切の変更が出たら、その日のうちに予定を直してください。
不安になったら公式情報に戻る
院試前は、SNSや体験談を見すぎて不安になることがあります。
体験談は参考になりますが、最終判断は公式情報です。
試験科目、出願期間、提出書類、英語スコアの扱いは大学ごとに違います。
迷ったときは、受験先の募集要項に戻ってください。
本番2か月前からの切り替え
本番2か月前からは、勉強の目的を変えます。
知識を増やすだけでなく、本番で点を取る形に寄せてください。
過去問を時間内に解く
本番2か月前からは、過去問を時間内に解きます。
解けなかった問題は、解説を読むだけで終わらせません。
どの知識が抜けていたのか、どの計算で止まったのかを分類します。
面接回答を声に出す
面接がある人は、声に出す練習を始めます。
志望理由、研究計画、卒業研究を一分で話してください。
録音して、早口や長すぎる回答を修正します。
出願書類の締切を先に守る
勉強に集中しすぎて、出願書類を後回しにしないでください。
出願期限を過ぎると、どれだけ勉強していても受験できません。
書類は締切の一週間前にそろえるつもりで動きます。
次の表は自分用の準備期限です。大学の公式締切や発行日指定が優先します。
| 締切からの逆算 | 終えること |
|---|---|
| 4週間以上前 | 証明書の発行日数、推薦書の依頼先、英語送付方法を確認 |
| 2週間前 | 研究計画・志望理由の修正、指定書式との照合 |
| 1週間前 | 書類と英語条件を再点検、郵送に必要な日数を確保 |
| 出願期間内 | 支払い・登録・提出を完了し、受付状況を確認 |
英語受験や資格審査に4週間以上かかるなら、さらに早く着手してください。
進捗が遅れたときの戻し方
1月から始めても、途中で計画が遅れることはあります。
遅れたときは、勉強時間を急に倍にするより、優先順位を組み直してください。
まず締切を確認する
最初に見るのは、出願期限、英語スコア提出期限、研究室訪問の日程です。
期限があるものを先に守ります。
その後で、専門科目や過去問の量を調整してください。
例えば週6時間しか取れないなら、専門3時間、英語2時間、出願・研究室1時間と分けます。
これは配分例です。締切が近い週は書類を先に終え、翌週に演習枠を戻します。
次に過去問へ戻る
遅れたときほど、新しい教材を増やさないでください。
過去問を見て、得点に直結する範囲へ戻ります。
解けない原因を、知識不足、演習不足、時間不足に分けると修正しやすくなります。
原因が分かれば、次の一週間でやることを一つに絞れます。
遅れを一日で取り返そうとせず、まず得点に近い範囲から戻してください。
修正後は、次の週末にもう一度だけ進捗を見ます。
その時点で戻れていれば、計画全体を大きく変える必要はありません。
まとめ:1月は勉強開始より設計が大切
大学3年生の1月から院試対策を始めるなら、まず全体設計を作ってください。
公式情報、研究室、英語、専門科目、過去問、出願、面接を月別に並べます。
そのうえで、週ごとに到達点を決め、復習日を固定します。
1月に焦って教材を増やすより、春以降に迷わない準備を作る方が後悔しにくいです。
参考にした一次情報
月別計画は夏入試を想定した例です。実際の科目・期限は受験年度の募集要項で確認してください。
