ESCAPEの概要と参加方法 ESCAPEコンサルキャリアの概要と参加方法

大学院の研究室訪問では何を話す?質問例・メール・準備・マナーを解説

研究室訪問で何を話すかを解説するアイキャッチ画像研究室訪問

※本サイトはAD、PRを含むことがあります

ESCAPE Log 累計300万PV突破 いつもありがとうございます

研究室訪問では、雑談をしに行くのではありません。

目的は、志望する研究室で自分が研究を続けられるかを確認し、先生にも「この学生はうちでやっていけそうか」を判断してもらうことです。

何を話せばよいかわからない人は、まず次の3つを話せるようにしてください。

  1. なぜその研究室に興味を持ったのか
  2. 自分はどんな研究や分野に関心があるのか
  3. 入試までに何を準備すればよいか

この記事では、大学院の研究室訪問で話す内容、質問例、メール、当日のマナーまでまとめます。

研究室訪問は「選ばれる場所」ではなく「お互いを確認する場所」

大学院の研究室訪問を志望理由、研究テーマ、指導方針、研究室生活、入試準備の観点で確認する図解

研究室訪問を、面接の前哨戦のように考えすぎる人がいます。

もちろん、印象は大切です。ただし、研究室訪問の本質は「合格させてください」とお願いすることではありません。自分と研究室の相性を確認する場です。

大学院入試では、研究室や指導教員との適合が重要になります。筑波大学大学院の募集要項でも、学位プログラムによっては、出願前に志望する指導教員から研究指導の受け入れの内諾を得る必要があると案内されています。

東京大学大学院新領域創成科学研究科の一部プログラムでも、研究室訪問は随時受け付けているため、各教員または問い合わせ先へ連絡するよう案内されています。

つまり、研究室訪問は特別な裏技ではありません。

大学院進学では、公式に必要または推奨されることがある普通の準備です。

研究室訪問で話すべきこと

研究室訪問で話す内容は、次の5つに分けると整理しやすいです。

話す内容目的
志望理由なぜその研究室なのかを伝える
関心のあるテーマ研究の方向性を確認する
現在の学習状況専門知識や準備状況を伝える
入試対策何を優先すべきか確認する
研究室生活入学後のミスマッチを防ぐ

最初から完璧な研究テーマを持っていなくても大丈夫です。

ただし、「何となく興味があります」だけでは弱いです。先生の研究室ページ、論文、研究テーマを読んだ上で、どこに興味を持ったのかを説明してください。

たとえば、次のように話せると自然です。

「先生の研究室で扱っている〇〇というテーマに興味があります。学部では関連する授業で△△を学びました。まだ研究テーマは固まっていませんが、□□の方向で大学院進学を考えています」

このくらい具体的に言えれば、会話は進みます。

研究室訪問で聞いておきたい質問例

研究室訪問で聞くべき研究内容、指導スタイル、入試対策、研究室生活、進路の質問例を整理した図解

質問は多ければよいわけではありません。

大切なのは、公式ページや募集要項を読めばわかることをそのまま聞かないことです。事前に調べた上で、研究室の中にいる人でないとわからないことを聞きます。

研究内容に関する質問

研究内容については、次のように聞くと話が広がります。

  1. 現在、研究室で力を入れているテーマは何ですか
  2. 修士の学生は、どのようにテーマを決めていますか
  3. 学部で〇〇を学んできた場合、どの分野を補うべきですか
  4. 外部生が入る前に読んでおくべき教科書や論文はありますか
  5. 研究室で使う実験、解析、プログラミングの比重はどのくらいですか

質問するときは、自分の関心と結びつけて聞いてください。

「研究テーマは何がありますか」だけだと広すぎます。「〇〇に興味があるのですが、この研究室ではどのテーマと近いでしょうか」と聞く方が具体的です。

指導スタイルに関する質問

研究室生活のミスマッチを防ぐには、指導スタイルも確認します。

  1. 研究の進捗報告はどのくらいの頻度ですか
  2. ゼミや輪読はどのように行われていますか
  3. 修士1年の前半は、どのような準備をする人が多いですか
  4. 研究テーマは先生から提案されますか、自分で決めますか
  5. 外部生が最初につまずきやすい点はありますか

聞き方には注意してください。

「忙しいですか」「厳しいですか」と聞くと、答えにくくなります。代わりに、ゼミ頻度、進捗報告、修士1年の過ごし方を聞くと、具体的な情報が得られます。

入試対策に関する質問

入試については、先生に聞いてよい範囲があります。

聞いてよいのは、準備の方向性です。

  1. 外部生はどの科目を重点的に準備すべきですか
  2. 研究計画書ではどの程度具体化すべきですか
  3. 英語スコアはどの時期までに用意すべきですか
  4. 過去問以外に見ておくべき資料はありますか
  5. 面接では研究内容をどの程度説明できる必要がありますか

一方で、合否に直結する情報を直接聞くのは避けてください。

「何点取れば受かりますか」「今年は何人取りますか」「自分は受かりますか」といった聞き方はよくありません。

募集要項や入試ページに書かれていることは、自分で確認した上で訪問してください。

研究室生活に関する質問

入学後の生活も確認します。

  1. 修士学生は週にどのくらい研究室に来ていますか
  2. 学会発表の機会はありますか
  3. 就職活動と研究の両立はどのようにしていますか
  4. 博士課程に進む学生はどのくらいいますか
  5. 研究室内で学生同士の相談はしやすいですか

生活面の質問は、先生だけでなく学生に聞けるとよいです。

訪問時に大学院生と話す機会があれば、研究室の雰囲気、日々のスケジュール、外部生の入りやすさを確認してください。

研究室訪問の前に準備すること

研究室訪問は、事前準備でかなり差が出ます。

最低限、次の5つは確認してください。

  1. 研究室ホームページ
  2. 教員の研究テーマ
  3. 最近の論文や研究紹介
  4. 募集要項と入試科目
  5. 自分の興味と現在の学習状況

京都大学大学院生命科学研究科の入試説明会資料では、研究室ごとに訪問可能時間帯や説明担当者が整理されています。このように、大学や研究科によっては説明会や研究室訪問の機会が公式に用意されます。

公式情報がある場合は、必ず先に確認してください。

研究室訪問で一番よくないのは、何も調べずに行くことです。

先生の研究内容を読まずに「何を研究していますか」と聞くと、印象はよくありません。公式ページを読んだ上で、「この部分が理解しきれなかったので教えてください」と聞く方が自然です。

研究室訪問メールの書き方

研究室訪問は、基本的にメールで依頼します。

メールでは、長く書きすぎないことが大切です。必要な情報を簡潔に入れます。

メールに入れる内容

研究室訪問メールには、次の内容を入れてください。

  1. 自分の所属、学年、氏名
  2. 大学院進学を検討していること
  3. 研究室に興味を持った理由
  4. 訪問またはオンライン面談の希望
  5. 候補日時
  6. 返信へのお礼

件名はわかりやすくします。

例としては、次のような件名です。

「大学院進学に関する研究室訪問のお願い(〇〇大学・氏名)」

本文では、いきなり長い自己PRをしないでください。先生は忙しいです。まずは何者で、何をお願いしたいのかが一目でわかるようにします。

メール例文

以下は、外部受験生を想定した例です。

“`

〇〇大学大学院 〇〇研究科

〇〇先生

突然のご連絡失礼いたします。

〇〇大学〇〇学部〇年の〇〇と申します。

現在、貴研究科の大学院進学を検討しており、

先生の研究室で扱われている〇〇の研究に関心を持っております。

もし可能でしたら、研究内容や大学院での研究生活について、

一度お話を伺う機会をいただけないでしょうか。

候補日時は以下の通りです。

・〇月〇日 〇時以降

・〇月〇日 午前

・〇月〇日 〇時から〇時

オンラインでも対面でも、先生のご都合に合わせます。

お忙しいところ恐れ入りますが、ご検討いただけますと幸いです。

〇〇大学〇〇学部

氏名

メールアドレス

“`

研究テーマがまだ固まっていない場合は、「〇〇分野に関心があるが、具体的な研究テーマは検討中」と正直に書いて構いません。

詳しくは、個別記事の研究テーマ未定でも研究室訪問していい?でも整理しています。

当日の流れとマナー

当日は、次の流れになることが多いです。

  1. 挨拶
  2. 自己紹介
  3. 志望理由の説明
  4. 研究内容の説明を受ける
  5. 質問する
  6. 今後の準備を確認する
  7. お礼を伝える

服装は、清潔感があれば大丈夫です。

スーツ指定がない限り、理系の研究室訪問で必ずスーツである必要はありません。ただし、ラフすぎる服装は避けてください。迷うなら、襟付きのシャツや落ち着いた服装にします。

持ち物は次の通りです。

持ち物目的
メモ帳話した内容を記録する
筆記用具質問や指示をメモする
募集要項入試条件を確認する
成績証明書の控え必要に応じて説明する
研究メモ自分の関心を説明する

服装や持ち物を詳しく知りたい場合は、研究室訪問の事前準備・服装・持ち物も確認してください。

オンライン研究室訪問で気をつけること

オンラインの場合も、基本は同じです。

ただし、対面よりも情報量が少なくなります。表情、研究室の雰囲気、学生同士の関係が見えにくいからです。

オンラインでは、次の点を事前に確認してください。

  1. カメラとマイク
  2. 通信環境
  3. 表示名
  4. 資料を共有する可能性
  5. 静かな場所

オンライン研究室訪問では、最初の挨拶と最後のお礼が特に大切です。

画面越しでは反応が薄く見えやすいため、うなずきや短い返事を意識してください。

詳しくは、オンライン研究室訪問の注意点で個別に整理しています。

外部受験・学内進学・社会人で見るポイントは変わる

研究室訪問で見るべきポイントは、受験生の立場で変わります。

外部受験生

外部受験生は、情報量の差を埋めることが目的です。

内部生は、授業や先輩を通じて研究室の情報を得やすいです。外部生は、自分から調べて確認する必要があります。

外部受験生が聞くべきことは次の通りです。

  1. 外部生が最初につまずきやすい点
  2. 入学前に補うべき専門科目
  3. 過去問対策の方向性
  4. 研究室の基本的な進め方
  5. 研究テーマの決め方

外部生は、研究室訪問で「この研究室に本気で関心がある」と伝えることが大切です。

学内進学の人

学内進学の人は、日常の延長で考えすぎないようにしてください。

同じ大学内でも、研究室ごとに文化は違います。先輩の話だけで判断せず、先生や学生と直接話します。

また、所属研究室から外部進学を考えている場合は、伝えるタイミングにも注意が必要です。詳しくは、所属研究室の教授に外部進学を伝えるタイミングで扱っています。

社会人

社会人は、研究と生活の両立を具体的に確認してください。

勤務を続けながら通うのか、退職して進学するのかで、確認すべきことが変わります。

次の点は必ず聞きます。

  1. 平日昼の参加が必要な活動
  2. ゼミの曜日と時間
  3. 研究時間の確保
  4. 指導の頻度
  5. 修了までの現実的なスケジュール

社会人の場合、熱意だけでなく、実行可能性を示すことが大切です。

研究室訪問で話してはいけないこと

研究室訪問では、避けた方がよい話題もあります。

代表的なのは次の5つです。

  1. 合格可能性を直接聞く
  2. 試験の答えや採点基準を聞く
  3. 募集要項に書いてあることをそのまま聞く
  4. 他研究室の悪口を言う
  5. 受け身すぎる態度を取る

「自分は受かりますか」と聞かれても、先生は答えにくいです。

代わりに、「入試までに特に補うべき分野はありますか」と聞いてください。こちらの方が、具体的な準備につながります。

また、先生の研究内容を読まずに訪問するのも避けましょう。

研究室訪問は、相手の時間をもらう行為です。最低限の準備をした上で行ってください。

訪問後にやること

研究室訪問後にメモ整理、お礼メール、学習計画、研究計画書、過去問対策につなげる流れ

研究室訪問は、行って終わりではありません。

訪問後にやることは次の3つです。

  1. その日のうちにメモを整理する
  2. お礼メールを送る
  3. 入試までの準備リストに落とし込む

お礼メールは長くなくて大丈夫です。

訪問で印象に残った内容を一つ入れ、今後の準備に活かすことを伝えます。

例文は次の通りです。

“`

〇〇先生

本日はお忙しい中、研究室訪問の機会をいただきありがとうございました。

〇〇の研究内容について伺い、

特に△△の点に強く関心を持ちました。

本日いただいたお話を踏まえ、

入試に向けて□□の分野を重点的に学習してまいります。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

氏名

“`

お礼メールの目的は、好印象を狙うことではありません。

相手の時間への感謝を伝え、次の行動につなげることです。

研究室訪問から院試対策につなげる方法

研究室訪問で得た情報は、院試対策に変換してください。

たとえば、次のように使います。

訪問で得た情報次の行動
補うべき専門分野参考書と過去問に反映する
研究室の主要テーマ研究計画書に反映する
英語が必要TOEICやTOEFLを早めに受ける
面接で研究説明が必要3分で説明する練習をする
外部生が苦戦する点入学前に準備する

研究室訪問は、入試対策の方向を決めるための材料です。

訪問後に何も変わらないなら、訪問した意味が薄くなります。

先生に言われたこと、学生に聞いたこと、自分が不安に感じたことを整理して、過去問、英語、研究計画、面接対策に反映してください。

まとめ:研究室訪問では将来の研究生活を具体化する

研究室訪問で話すべきことは、特別なことではありません。

自分の関心、研究室に惹かれた理由、入試までの準備、入学後の研究生活を確認してください。

大切なのは、研究室訪問を「先生に評価される場」としてだけ見ないことです。

あなた自身も、その研究室で2年間研究を続けられるかを見に行きます。

事前に公式ページと募集要項を読み、質問を準備し、訪問後に学習計画へ落とし込む。これができれば、研究室訪問は院試対策の大きな武器になります。

タイトルとURLをコピーしました