- 「オンラインで研究室訪問をするよ」
- 「普通の研究室訪問とどこが違うの?注意点はある?」
本記事では、このような悩みや疑問を解決していきます!
オンラインと通常の研究室訪問の3つの大きな違い
【オンライン研究室訪問とは】
・志望している研究室の情報を入手するため、オンラインで事前に研究室を見学させてもらうこと
オンライン研究室訪問が急に増えたのは、コロナウィルスによる緊急事態宣言の後です。
今までにほとんどなかった形式の研究室訪問なので、戸惑っている受験生の方も多いですよね。
まずはオンライン研究室訪問について理解するため、通常の研究室訪問との3つの大きな違いを見ていきます。
① 院生に質問する機会がない
② 研究室の雰囲気を感じることができない
③ 時間やお金をかけて移動する必要がない
1つずつ見ていきます。
違い①:院生に質問する機会がない
オンラインと通常の研究室訪問の大きな違いの1つめは「院生に質問する機会がない」です。
1. 教授室で教授と1対1で話す
2. 研究室や設備を見て回る
3. 院生と話をする
【オンラインの研究室訪問の流れ】
1. オンラインで教授と1対1で話す
大まかな研究室訪問の流れは、上記のようになっています。
- 「教授の人柄や性格」
- 「コアタイムの有無」
- 「実際の研究の進め方」
このように、院生の立場から聞いておきたい質問も多いです。
しかし、オンラインの研究室訪問では教授と1対1で話すだけなので、院生に質問をする機会がありません。
違い②:研究室の雰囲気を感じることができない
オンラインと通常の研究室訪問の大きな違いの2つめは「研究室の雰囲気を感じることができない」です。
オンラインの研究室訪問では、実際に研究室を見学することができません。
そのため、院生の人柄や性格、研究室の雰囲気を感じることができないというデメリットがあります。
最低2年過ごすことになる研究室の雰囲気がわからないのは、結構大きなデメリットですね。
違い③:時間やお金をかけて移動する必要がない
オンラインと通常の研究室訪問の大きな違いの3つめは「時間やお金をかけて移動する必要がない」です。
オンライン研究室訪問は、「自宅にいても研究室訪問できる」という特徴があります。
遠方に住んでいて、「新幹線や飛行機を使わないと研究室訪問できない」という方にはすごく嬉しいメリットですね。
- 「オンラインとオフラインの研究室訪問の違いはわかりました!次は、オンライン研究室訪問の注意点も教えて欲しい!」
それでは早速、オンライン研究室訪問で気をつけるべき5つのポイントを見ていきましょう。
オンライン研究室訪問で気をつけるべき5つのポイント(+α)
オンライン研究室訪問で気をつけるべき5つのポイントを紹介します。
① アポとりメールは丁寧に
② 挨拶を忘れないようにする
③ 質問内容は事前に考えておく
④ カジュアル過ぎる格好をしない
⑤ カメラ、音声は事前に確認する
1つずつ見ていきます。
ポイント①:アポとりメールは丁寧に
オンライン研究室訪問のポイントの1つめは、「アポとりメールは丁寧に」です。
研究室訪問は、教授(指導教員)の厚意があって初めてできるものです。
研究室訪問をしてもらって当たり前ではなく、”研究室訪問をしていただく”という気持ちを込めてメールしましょう。
【ご依頼】〇〇研究室のご訪問 〇〇大学〇〇学科 〇〇(名前)
本文:
〇〇研究室〇〇(准)教授
突然のメール失礼いたします。
〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇〇専攻◯年の〇〇(名前)と申します。
貴研究室のHPを拝見し、「〇〇」に大変興味をいだきました。
私は現在、〇〇大学で〇〇の研究をしております。
卒業後は貴研究室に進学し、〇〇の研究に携わっていきたいと考えております。
そのため、ぜひ研究室をご訪問させていただきたいと思っております。
ご多用の中大変申し訳ございませんが、研究室訪問のお時間をいただけませんでしょうか。
不要不急の外出を避けるため、もし可能であればオンラインでご対応していただけますと幸いです。
お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。
〇〇(名前)
【研究室訪問のメール】日程調整やお礼メールの送り方『コピペOK』で日程調整やお礼メールについても解説しています。
合わせてご覧ください。
ポイント②:挨拶を忘れないようにする
オンライン研究室訪問のポイントの2つめは、「挨拶を忘れないようにする」です。
「お時間をとっていただきありがとうございます。本日は宜しくおねがいします」
終わりの挨拶:
「本日は貴重なお時間を割いてたくさんの質問にご回答頂き、ありがとうございました。ますます〇〇研究室に進学したい気持ちが強まりました。今後とも、よろしくお願いいたします」
オンラインで気持ちが緩んでしまい、つい挨拶を忘れてしまうこともあります。
上記の挨拶は一例ですが、「時間をとって頂いた感謝の気持ち」をきちんと言葉にして伝えましょう。
きちんと挨拶ができるかどうかで、相手に対する印象は大きく変わります。
- 「研究室訪問での印象が、面接に影響を与える可能性は0ではありません。『ぜひうちに来て欲しい』と思ってもらえる態度を心がけましょう」
ポイント③:質問内容は事前に考えておく
オンライン研究室訪問のポイントの3つめは、「質問内容は事前に考えておく」です。
一度の研究室訪問で疑問点を全て解消するためにも、事前に聞きたいことをまとめておくのがおすすめです。
メモを確認しながらオンライン研究室訪問を進めることで、忘れずに質問をすることができます。
ただし、自分でちょっと調べればわかることを質問するのは失礼になるので注意しましょう。
・「どんな研究をしているんですか?」
・「主な研究テーマはなんですか? など
「それくらい調べてから来てよ…」と思われてしまいます。
① 志望理由を説明できるようにする
② 研究室のHPを隅々まで読み込む
③ 教授の名前をネットで隅々まで調べる
【研究室訪問の前にやるべきこと(推奨)】
④ 教授の論文を読む
⑤ やりたい研究を考えておく
⑥ 指導教官に訪問することを伝える
できる準備は、事前にしておきましょう。
研究テーマ未定でも研究室訪問していい?OKだけど注意点アリ!で研究室訪問の前にやるべきことを詳しく解説しています。
ポイント④:カジュアル過ぎる格好をしない
オンライン研究室訪問のポイントの4つめは、「カジュアル過ぎる格好をしない」です。
気にしすぎる必要はないですが、Tシャツなどのカジュアルな格好は避けましょう。
わざわざスーツを着る必要はありません。
ビジネスカジュアルな格好で、清潔感を重視しましょう。
<男性>
・襟付きのシャツ、ジャケット など
<女性>
・シャツ、ブラウス、カットソー + カーディガン、ジャケット など
ポイント⑤:カメラ、音声は事前に確認する
オンライン研究室訪問のポイントの5つめは、「カメラ、音声は事前に確認する」です。
オンライン研究室訪問では、SkypeやZoomを使うことが多いです。(教員の指示に従いましょう)
初めて利用する場合は、「画面が見えない」「音声が聞こえない」といった不具合が起こることが多いです。
研究室訪問の時間が過ぎてからの不具合は、指導教員の時間を奪うことになってしまうため、事前に動作確認をしておきましょう。
- 「第一印象は大切なので、自分がカメラでどのように写っているかもチェックしておきましょう。キレイに映るように、パソコンの角度や位置も事前に調整しておくのがおすすめです」
(+α)院生の連絡先を聞いておこう
オンライン研究室訪問の一番のデメリットは、院生に質問をできないことです。
- 「うちの教授はめっちゃ厳しいよ~」
- 「バイトなんてしてる時間ないよ~」
- 「院試はこんな対策をしていたよ~」
- 「研究内容は結構自由に決められるよ~」
このような、院生からしか聞けない話というはかなり多いです。
とくに、院試対策については、なんとしてでも院生の話が聞きたいところですよね。
そのため、可能であれば院生の連絡先を聞いておくのがおすすめです。
例えば、以下のように連絡先を聞きます。
- 「研究室の雰囲気や、院生の立場から見た研究室のメリットも知りたいので、もしよろしければ〇〇研究室に所属している大学院生の連絡先を教えていただけないでしょうか?」
ただし、院生も暇ではありません。
連絡先を教えてもらえたとしても、礼儀を忘れずに丁寧なメールを心がけましょう。
オンライン研究室訪問でもしっかりと情報を入手しよう!
いかがでしたでしょうか。
オンラインとオフラインの研究室訪問の違いや、オンライン研究室訪問で気をつけることをおさらいします。
① 院生に質問する機会がない
② 研究室の雰囲気を感じることができない
③ 時間やお金をかけて移動する必要がない
【オンライン研究室訪問で気をつけるべき5つのポイント】
① アポとりメールは丁寧に
② 挨拶を忘れないようにする
③ 質問内容は事前に考えておく
④ カジュアル過ぎる格好をしない
⑤ カメラ、音声は事前に確認する
(+α)
・院生の連絡先を聞いておこう!
突然のオンライン研究室訪問に戸惑うこともありますよね。
しかし、せっかくの貴重な機会です。
オンライン研究室訪問で気をつけるべきポイントを忘れずに、しっかりと疑問点を解消しましょう!
記事内に記載したリンク、おすすめリンクをまとめておきます。
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