- 「ガクチカの例文を見てみたい」
- 「ガクチカを上手に書く構成が知りたい」
本記事では、このような疑問や悩みを解決していきます!
エントリーシートに書かなければならないガクチカこと学生時代に頑張ったことですが、どのように書けば良いのでしょうか。
この記事では5つのポイントと2つの例文をポイントごとに分かりやすく紹介して、就活に有利なガクチカの書き方をお伝えします。
ガクチカの書き方
エントリーシートでのガクチカの例文を紹介する前に、ガクチカの基本的な構成を紹介します。
どの分野でも大体同じような構成で、あとはそれぞれの事情により当てはめていきます。
ガクチカの書き方1. 内容
まずは学生時代何を頑張ったかという事です。
ゼミ、サークル、アルバイト、ボランティア、海外留学などが一般的でしょうか。
ここはなんでも良いので、本当に頑張ったものを素直に書きましょう。
学生時代に一番時間をかけたものの方が、変に立派なものでは無い方が書きやすいので一番時間をかけたものを書きましょう。
ガクチカの書き方2. 動機
2つ目のポイントは1で挙げた内容を頑張ろうと思った動機です。
ここでも無理して立派な事を書くと胡散臭くなってしまうので、正直に書くのが良いでしょう。
例えばアルバイトを頑張った理由として、「少しでも社会勉強をしたかった」と言うと一見素晴らしいように見えますが、面接官は過去に多くの就活生を見てきた人です。
そのような立派すぎる事を理由に掲げていると、平気な顔でウソをつける人だなとで思われるかもしれません。
もちろんホントに思っていたら、面接官からの突っ込んだ質問にも答えられるはずなので、立派な理由を掲げていても大丈夫です。
例えば社会勉強のためにアルバイトをしていたということであれば、面接官によっては「じゃあお金には別に困ってなかったの?」と聞かれることもあります。
ガクチカをアルバイトとする場合、「生活のために始めた」と言っても、日々の暮らしで生活費がかかるのは当たり前の話なので問題ありませんし、面接官も理解してくれます。
重要なのはこのあと出てくるそこから学んだ事なので、ここの動機は正直な理由でも問題ありません。
ガクチカの書き方3. 目的
3つ目のポイントはどのような目標を持って取り組んだかです。
例えば海外留学だと、TOEICで800点以上取れるような英語力向上のためなど言えるでしょう。
サークルの場合は、何かの大会で優勝するためなどが挙げられます。
内容によっては2の動機とかぶるかもしれませんが、その場合はその目標を達成するに当たっての困難はどんなことがあったかを説明するようにしましょう。
例えばゼミの研究に力を入れたかったがアルバイトの両立が難しかった、などです。
こうすると次に出てくる方法と成果の部分で、どう効率的に時間を使うようにしたかを書く事が出来ます。
この3〜5はリンクしているので、考える順番は反対の方が分かりやすい人も、中にはいる事でしょう。
つまりここでいう「目的」は本当に目標としていたことではなく、「成果」と「方法」を書くために書きやすい内容にしておく事が重要です。
ガクチカの書き方4. 方法
4つ目のポイントは目標を達成するためや、困難を乗り越えるためにどのような事をしたかです。
ここではどんな努力をしたか、どんなアイデアを出したかをアピールします。
例えば先ほど出た「ゼミの研究に集中したかったが、アルバイトもしないといけなかったので時間配分が難しかった」という話の場合はどうなるでしょうか。
方法は色々ありますが、例えば移動時間にスマホでゼミの研究に関する調べ物をした、など実際に効率良く時間を使うために工夫した事を書くと良いでしょう。
その他にも、サークル活動を頑張ったとする場合、大会で優勝するためにどのような練習をしたかなども書ける内容です。
この4つ目のポイントは最後の結論に直接結びつくので、ガクチカにおいて重要な部分です。
ガクチカの書き方5. 成果
5つ目のポイントは結果がどうなって何を学んだかです。
例えば、ゼミの研究に力を入れた結果、何かの国家資格を取得できたなど、具体的な成果があれば良いですが、結果が悪くても問題ありません。
ガクチカで重要な事は何を学んだかなので、結果が悪くても反省点などを明確にしていればガクチカとしてはかなり有効です。
例えばゼミの研究に力を入れたものの国家資格が取得出来なかった場合は、なぜ取得出来なかったのかという反省点をしっかり書いておけばガクチカとしては問題ありません。
資格取得など、具体的に何か証拠となり、なおかつ会社の役に立つような成果を挙げていたのであれば、良い結果だったと言うことだけでも良いかもしれませんが、そうではなくただ良い結果だったと書くのは一番やってはいけないことです。
例えばサークル活動で、何かの大会に優勝したというだけでは良くありません。
良い結果であったとしても、そこで学んだ事を何か書くようにしましょう。
サークル活動で大会に優勝した場合は、なぜ優勝出来たのかを書くようにしましょう。
以上のような事がガクチカをアピールする上のポイントなのですが、ここからは具体的に例文を紹介します。
サークル活動をガクチカに書く場合(例文あり)
最初の例文はサークル活動についてです。
サークル活動をガクチカに書く場合は、組織のマネージメントやコミュニケーションやリーダーシップの重要性などを最終的に学んだ事として書くようにすれば良いでしょう。
ガクチカ例文(サークル活動)1. 内容
どのようなサークルなのかにもよりますが、ここでは旅行サークルなどの緩い感じのサークルではなく、スポーツやダンスなどで何か大きな目標があってそれ向けて毎年取り組んでいるサークルだと仮定します。
ここでは人気のサークルであるダンスサークルを例にあげて考えていきます。
ここまでの例文としては
という事になります。
ガクチカ例文(サークル活動)2. 動機
次に頑張ろうと思った動機です。
サークルの場合は単純に楽しそうだとか、仲の良い友達に誘われたからという事が理由の人も多いのではないでしょうか。
サークルの場合は、そのような理由であれば無理してわざわざ書く必要もありません。
あえて入れようとするならば、さらっとガクチカの中に入れるようにして、全面的に大々的に書く必要はありません。
ダンスサークルの場合の例文は
という事になり、さらっと入れるようにしましょう。
ガクチカ例文(サークル活動)3. 目的
次に目的を掲げますが、ダンスサークルの場合は大会の優勝や、イベントの成功という事が考えられるでしょう。
さらにその目的達成のためにどのような課題があるのかも明確にしておく必要があります。
例えば毎年やっているイベントの成功という目的があった場合、課題はどのような事があるでしょうか。
何事も問題なくスムーズに進むことはない事なので、何か必ず問題点はあると思います。
したがってここはリアルに、自分達の活動の中で実際に起きた問題点を書くと、説得力が増してきます。
とはいえあえてこちらで考えられる例を挙げるとすると、イベントをする会場が見つからなくて大きな会場で値段も高い場所しかなかったという事にするとしましょう。
この場合、値段も高いので、ある程度お客さんを集められなければ赤字運営となってしまうという事が課題となります。
イベントの集客は企業にとっても重要なので、サークル活動を通じてイベント集客について考えたという事であれば面接官からの印象は良くなるのでガクチカとして良い内容になります。
それではここまでの例文ですが
毎年サークルが主催しているイベントがあるのですが、私達の代では会場が押さえられずに、大きな会場でやる事になりました。
そこでは会場費が高くなるので、お客さんを多く集めなければ赤字になるという課題がありました」
という事になります。
ガクチカ例文(サークル活動)4. 方法
次にその問題を解決するためにどういう方法で取り組んだのかを書いていきます。
イベント会場が大きすぎて集客をしなければならないという問題の解決にはどうすれば良いのでしょうか。
この問題の解決としては他の大学のダンスサークルと共同開催にした、という事や、同じ大学の軽音楽部などと共同開催する事にしたという事が考えられるでしょうか。
さらにこの問題解決のためのアイデアには、どのような狙いがあったのかも書いておかなければなりません。
今回の例の場合は、他の団体と共同開催する事で、周辺の友達もお客さんとして来てくれるという期待と、万が一目標まで集まらなかったとしても1人辺りの負担は少なくなるという事になります。
もちろん共同開催するにあたって色々と交渉はするわけで、そこでの事をガクチカに書いても良いでしょう。
その場合は、他の団体としてもサークル活動の節目として何かイベントはやるわけだから、共同開催だと人も多く集まるし、winwinの関係になるという事を説得したなどがガクチカとして書けます。
しかし両方書くと書きすぎなので、どちらかにしぼった方が良いでしょう。
面接で聞かれる可能性もあるので、その時に交渉の事について答えてみてもいいかもしれませんし、最後の結論の部分で出しても良いかもしれません。
それではここまでの例文ですが
「私が学生時代に頑張ったことは昔からダンスが好きだったので、ダンスサークルの活動をがんばりました。
毎年サークルが主催しているイベントがあるのですが、私達の代では会場が押さえられずに、大きな会場でやる事になりました。
そこでは会場費が高くなるので、お客さんを多く集めなければ赤字になるという課題がありました。
そこで私は他のダンスサークルと共同開催するという施作を実行しました。
出演者が多いと1人あたりの負担も少なくなりますし、お客さんの数も増えると考えたからです」
という事になります。
ガクチカ例文(サークル活動)5. 成果
最後に結果と反省点ですが、今回の例のダンスサークルの場合は、イベントを共同開催でする事が出来たという時点で成功という事になります。
この場合だと共同開催をするにあたっての交渉などで学んだ事を書くと良いでしょう。
このような交渉は企業の営業の腕前にも繋がるので、上手く書けば大きなプラスになります。
例えば他団体に交渉するに当たって、話すだけではなく、パワーポインタなどを使って共同開催の意義などをアピールしたとか、元々のチケットをやや高めに設定して、友達に安く売る事でお得感を演出したなどが考えられるでしょうか。
このような施作を実際した上で感じたよかった事や、反省点を最後に書くという事になります。
したがって最終的な例文は
「私が学生時代に頑張ったことは昔からダンスが好きだったので、ダンスサークルの活動をがんばりました。
毎年サークルが主催しているイベントがあるのですが、私達の代では会場が押さえられずに、大きな会場でやる事になりました。
そこでは会場費が高くなるので、お客さんを多く集めなければ赤字になるという課題がありました。
そこで私は他のダンスサークルと共同開催するという施作を実行しました。
出演者が多いと1人あたりの負担も少なくなりますし、お客さんの数も増えると考えたからです。
その結果、イベントは黒字となり無事成功しました。
これには多くの人の協力があって出来たことで、交渉することの重要性、仲間との連携の大切さを学びました」
という事になります。
さらにこのあと、さり気なく自己アピールにもつなぐ事が出来ます。
「サークル活動を通じて学んだ交渉の仕方や、プレゼンの仕方などは入社後の営業に活かすことの出来る自信があります」
という風に締めくくればガクチカをしながらも自己アピールも出来ます。
海外留学をガクチカに書く場合(例文あり)
もうひとつの例として海外留学を考えてみましょう。
外資系企業であれば、海外留学をしたということだけでもプラスになりますし、インターナショナルなコミュニケーションの経験やそこから学んだことなどを書くと良いでしょう。
ガクチカ例文(海外留学)1. 内容
まずは内容ですが、ここは当然ながら海外への語学留学という事になります。
ここまでの例文は
という事になります。
ガクチカ例文(海外留学)2. 動機
頑張ろうと思った動機ですが、ここもやはり英語力の向上のための他にはないのでその通りに書いていきます。
ここまでの例文は
という事になります。
ガクチカ例文(海外留学)3. 目的
次に目標ですが、ここでは具体的にどのくらいの英語力を身につけるかを考えます。
例えばTOEICで高得点を取るために、本物の英語に触れておく機会が必要であるためという事が考えられます。
TOEICで高得点を取るために必要な英語のリスニングは机に向かって勉強しただけでは身に付かないというのを理由に掲げることも出来るでしょう。
するとここまでの例文は
「私が学生時代に頑張ったことは英語力向上のためのアメリカへの語学留学です。
TOEICで高得点を取る事を目指していた私は、英語のリスニング能力を伸ばすために生の英語に触れておく必要があったのです」
という事になります。
ガクチカ例文(海外留学)4. 方法
ここでは実際に留学先で、英語力向上のためどんな努力をしたか、どんなアイデアを出したかをアピールします。
考えられる例としては、なるべく机に向かわず、学校で知り合った外国人と積極的にコミュニケーションを取って、日本語を使わないように心がけたという事などが考えられるでしょう。
するとここまでの例文は
「私が学生時代に頑張ったことは英語力向上のためのアメリカへの語学留学です。
TOEICで高得点を取る事を目指していた私は、英語のリスニング能力を伸ばすために生の英語に触れておく必要があったのです。
実際、留学先ではなるべく日本語を使わず、現地で知り合った人達と積極的にコミュニケーションを取るようにしました」
となるでしょう。
ガクチカ例文(海外留学)5. 成果
最後に成果ですが、語学留学の場合、少なくとも何らかの上達をアピールしておいた方がいいでしょう。
英語と関係の無い企業でしたら、語学留学したものの英語力は伸びなかったという結果とその反省でもいいかもしれませんが、外資系など英語を良く使う企業でこのような事を書くのは良くありません。
したがって語学留学の場合は、どのくらい英語が伸びたのかということと、その成功要因を書いておくといいでしょう。
するとここまでの例文は
「私が学生時代に頑張ったことは英語力向上のためのアメリカへの語学留学です。
TOEICで高得点を取る事を目指していた私は、英語のリスニング能力を伸ばすために生の英語に触れておく必要があったのです。
実際、留学先ではなるべく日本語を使わず、現地で知り合った人達と積極的にコミュニケーションを取るようにしました。
その結果、英語のリスニンング能力が向上して、TOEICでも高得点を取る事が出来ました。
ここで私が学んだことは、毎日英語に触れるという機会は重要で、語学の上達に必要なのはコミュニケーションだという事を学びました」
となるでしょう。
ここでもさり気なく留学経験があり、英語が堪能であることの自己アピールも出来ています。
ガクチカ例文を参考に、自分だけのガクチカを書こう!
ガクチカの書き方と例文を紹介しましたが、やはり学生時代の経験は人それぞれなので、例文をそのまま書くのではなく、それぞれ思った事を正直に書くのが一番良いです。
エントリーシートに書いてあるガクチカの事について、面接の時に聞かれることも多いです。
自分が思ってもいない事をガクチカに書いてしまっていると、面接時の受け答えが不自然になってしまいます。
今回紹介した例文を参考にして自分なりのガクチカを書くようにしましょう。
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