この記事でわかること
院試面接で「自己紹介をしてください」と言われると、何をどこまで話すか迷います。
長く話しすぎると、面接官が聞きたい質問に進めません。
この記事では、院試面接の自己紹介を1分でまとめる型から整理します。
その後に、研究計画、志望理由、想定質問へつなげる練習法まで説明します。
| 悩み | この記事で整理すること |
|---|---|
| 何を話せばよいか | 所属、研究、志望先との接点に分ける |
| 何秒で話すべきか | 30秒、1分、発表前で使い分ける |
| 自己PRと違うのか | 自己紹介は会話の入口だと整理する |
| 例文がほしい | 理系、文系、専攻変更別に作る |
| 深掘りが怖い | 自己紹介から想定質問を作る |
自己紹介は、合否を一撃で決めるスピーチではありません。
ただし、最初の答え方でその後の質問が変わります。
私が面接練習を見ると、強い受験生ほど短く話します。
短いのに、研究テーマと志望理由の入口が残っています。
院試面接の自己紹介は自己PRではない

最初に、自己紹介と自己PRを分けます。
ここを混同すると、自己紹介が長くなります。
自己紹介は会話の入口
自己紹介は、面接官が次の質問へ進むための入口です。
自分の経歴を全部話す時間ではありません。
| 項目 | 役割 | 院試面接での扱い |
|---|---|---|
| 自己紹介 | 会話の入口を作る | 30秒から1分で話す |
| 自己PR | 強みを説明する | 聞かれた時に答える |
| 志望理由 | 研究室との接点を示す | 深掘り質問で答える |
| 研究計画 | 入学後の方向性を示す | 面接の中心で答える |
自己紹介では、面接官が聞き返したくなる材料を1つ残します。
たとえば、卒業研究、関心分野、志望研究室との接点です。
「全部伝える」より、「次に聞きやすくする」方が点になります。
院試面接では、研究の議論に進むことが大切だからです。
自己PRを入れすぎない
自己紹介で強みを話しすぎると、話の焦点がぼやけます。
努力量、性格、サークル活動を並べても、研究適性には直結しません。
自己PRは、質問された時に出してください。
最初の自己紹介では、研究に関係する材料だけを残します。
| 話しすぎる内容 | 直す方向 |
|---|---|
| 粘り強さを長く語る | 卒業研究で何を扱ったかに絞る |
| 学部生活を全部話す | 研究テーマに関係する経験だけ出す |
| 志望先への憧れを語る | どの研究に関心があるかを言う |
| 将来像を広く語る | 修士で深めたい問いを一つ言う |
私自身、原稿が長い人ほど本番で詰まる場面を見てきました。
覚える量が多いほど、想定外の質問に戻りにくいからです。
面接官が知りたいのは研究への入り口
院試面接では、会話の中心が研究に移ります。
自己紹介は、その会話へ橋をかける時間です。
面接官が知りたいのは、きれいな肩書きではありません。
「何に関心があり、なぜこの大学院で学びたいのか」です。
自己紹介では、次の3点を外さないでください。
| 入れる要素 | 目的 | 例 |
|---|---|---|
| 現在の所属 | 受験者の背景を伝える | 理系学部で材料を学んでいます |
| 今の研究や関心 | 質問の入口を作る | 高分子材料の劣化を扱っています |
| 志望先との接点 | 研究室との相性を示す | 解析手法を深めたいです |
この3点があれば、自己紹介は成立します。
飾った言葉より、面接官が質問しやすい言葉を使ってください。
公式情報から見る面接の役割

自己紹介を作る前に、面接が何を見ている試験かを確認します。
大学院入試では、面接だけが独立しているわけではありません。
面接は能力・意欲・適性を見られる
文部科学省の大学院入学者選抜実施要項では、大学院入試で学力検査、口頭試問、面接、志望理由書、成績証明書などを使い、能力、意欲、適性、学修の成果を多面的に見る方針が示されています。
つまり、自己紹介で見せるべきものは「感じの良さ」だけではありません。
研究に向かう意欲と、会話の土台を短く示すことです。
| 公式情報で見える観点 | 自己紹介での対応 |
|---|---|
| 能力 | 卒業研究や学んだ分野を一言で示す |
| 意欲 | 志望分野に進みたい理由を添える |
| 適性 | 研究に必要な姿勢を会話で見せる |
| 学修の成果 | 学部で積み上げた内容を短く言う |
自己紹介だけで全項目を証明する必要はありません。
最初の1分で、面接官が確認したい方向を作ります。
大学院ごとに面接の位置づけは違う
大学院によって、面接の扱いはかなり違います。
面接だけの試験もあれば、筆答、口述、発表と組み合わせる試験もあります。
筑波大学の大学院入試情報では、書類審査、学力試験、小論文、面接、実技試験などで選抜すると説明されています。
東京農工大学大学院先進学際科学府では、筆答と口述により関心、意欲、知識、理解、思考力、表現力などを総合的に評価すると説明されています。
| 試験の型 | 自己紹介で意識すること |
|---|---|
| 面接中心 | 研究計画へ自然につなげる |
| 口述試験あり | 専門基礎に話が進む前提で話す |
| 研究発表あり | 発表内容の入口だけ話す |
| 書類審査重視 | 提出書類と矛盾しないようにする |
募集要項で「面接」とだけ書かれていても、中身は同じではありません。
自己紹介は、志望先の試験形式に合わせて調整してください。
研究計画や発表とセットで見られる
長岡造形大学大学院の入試概要では、修士課程で小論文と面接、研究計画書などが選抜に使われると示されています。
博士課程では、面接と研究計画の発表が試験科目に含まれます。
京都大学大学院薬学研究科の入学者選抜概要でも、専門知識を評価する筆記試験または口頭試問と、面接試験の位置づけが説明されています。
このように、面接は研究計画や専門知識とつながっています。
自己紹介でも、研究に接続しない話を広げすぎないでください。
院試面接の1分自己紹介の基本構成

ここから、実際の型を作ります。
最初は1分版を作り、その後に30秒版へ削ります。
1分版は5つの要素で作る
1分自己紹介は、5つの要素で十分です。
話す順番を固定すると、本番で崩れにくくなります。
| 順番 | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 1 | 挨拶と所属 | 10秒 |
| 2 | 学部で学んだ分野 | 10秒 |
| 3 | 卒業研究や関心 | 15秒 |
| 4 | 志望先との接点 | 15秒 |
| 5 | 面接への姿勢 | 10秒 |
この構成なら、研究内容に自然に進めます。
長い経歴説明を入れなくても、会話の材料が残ります。
30秒版は研究の入口だけに絞る
面接官から「簡単に」と言われたら30秒版を使います。
30秒版では、研究の入口だけを残してください。
| 要素 | 30秒版で話す内容 |
|---|---|
| 所属 | 大学、学部、学年を短く言う |
| 研究 | 卒業研究や関心分野を一つ言う |
| 接点 | 志望研究室で深めたい方向を言う |
| 締め | 本日はよろしくお願いいたします |
30秒版は、削る練習が必要です。
1分版を作ってから、余分な形容詞を落としてください。
発表前の自己紹介はさらに短くする
研究発表やプレゼンが続く面接では、自己紹介を長くしません。
発表本体で研究内容を話すためです。
| 面接の流れ | 自己紹介の長さ | 話す内容 |
|---|---|---|
| 自己紹介だけ先に求められる | 30秒から1分 | 研究の入口まで |
| 研究発表の直前 | 10秒から20秒 | 所属と発表テーマ |
| 口述試験の冒頭 | 10秒から30秒 | 受験者確認と挨拶 |
| グループ面接 | 30秒以内 | 他の受験者を待たせない |
発表がある試験で長く話すと、時間配分を崩します。
自己紹介は短く置き、発表で研究内容を説明してください。
院試面接の自己紹介例文
ここでは、型を使った例文を出します。
そのまま暗記せず、自分の研究分野に置き換えてください。
外部理系受験の例文
外部理系の受験では、所属と卒業研究だけで終わらせません。
志望研究室との接点まで入れると、質問が自然に進みます。
| 型 | 例文 |
|---|---|
| 30秒版 | 関東の理系私立大学で材料化学を学んでいます。卒業研究では、高分子材料の劣化評価を扱っています。貴研究室では、材料解析の手法をさらに深めたいと考えています。本日はよろしくお願いいたします。 |
| 1分版 | 関東の理系私立大学で材料化学を学んでいます。学部では有機化学と物理化学を中心に学び、卒業研究では高分子材料の劣化評価を扱っています。研究を進める中で、材料の性質を実験結果だけでなく、構造や反応機構から説明する力を伸ばしたいと考えました。貴研究室では、材料解析と機能設計を結びつける研究に取り組みたいです。本日はよろしくお願いいたします。 |
この例では、自己PRを入れていません。
代わりに、研究内容と志望先の接点を残しています。
文系・社会科学系の例文
文系や社会科学系では、問題意識を短く示します。
ただし、社会課題を広げすぎると焦点がぼやけます。
| 型 | 例文 |
|---|---|
| 30秒版 | 関東の私立大学で社会学を学んでいます。卒業論文では、地域コミュニティと若者の参加行動を扱っています。大学院では、調査設計と分析方法を深めたいと考えています。本日はよろしくお願いいたします。 |
| 1分版 | 関東の私立大学で社会学を学んでいます。学部では地域社会論と調査法を中心に学び、卒業論文では若者の地域参加をテーマにしています。文献を読むだけでは、参加が続く要因を説明しきれないと感じました。大学院では、質的調査と量的調査の両方から、地域参加の継続要因を研究したいです。本日はよろしくお願いいたします。 |
問題意識は一つに絞ります。
「社会を良くしたい」だけでは、研究の問いが見えません。
専攻変更をする受験生の例文
専攻変更では、なぜ変えるのかを聞かれやすいです。
自己紹介でも、移る理由の入口を作ってください。
| 型 | 例文 |
|---|---|
| 30秒版 | 現在は機械工学を学んでいます。卒業研究では制御系の解析を扱っています。研究を進める中で、データを使った異常検知に関心を持ち、情報系の手法を深めたいと考えました。本日はよろしくお願いいたします。 |
| 1分版 | 現在は機械工学を学んでいます。卒業研究では制御系の解析を扱い、実験データから装置の状態を判断する課題に取り組んでいます。その中で、機械の知識だけでなく、データ処理や機械学習を使った異常検知を体系的に学ぶ必要を感じました。大学院では、機械システムの理解を土台に、情報系の手法を使った研究へ進みたいです。本日はよろしくお願いいたします。 |
専攻変更では、「逃げ」に見える説明を避けます。
今の専門を土台にして、次の専門へ進む形にしてください。
内部進学の例文
内部進学でも、自己紹介は必要です。
知っている先生が相手でも、面接は公式な場です。
| 型 | 例文 |
|---|---|
| 30秒版 | 現在、同学部で生命科学を学んでいます。卒業研究では細胞応答の解析を行っています。修士課程では、現在の研究を発展させ、実験条件と応答の関係をより深く検討したいです。本日はよろしくお願いいたします。 |
| 1分版 | 現在、同学部で生命科学を学んでいます。卒業研究では、刺激条件による細胞応答の違いを解析しています。実験を進める中で、条件設定の意味やデータ解釈をより深く学ぶ必要を感じました。修士課程では、現在の研究を発展させ、細胞応答の仕組みを説明できるようにしたいです。本日はよろしくお願いいたします。 |
内部進学では、油断が出やすいです。
短くても、研究への姿勢を言葉にしてください。
自己紹介で入れてはいけない内容
自己紹介は、短くするほど強くなります。
ここでは削るべき内容を整理します。
長すぎる経歴は削る
高校時代からの経緯や、学部生活の細かい話は不要です。
面接官が聞きたいのは、今の研究と大学院での方向性です。
| NG | 直した例 |
|---|---|
| 幼い頃から理科が好きでした | 学部では材料化学を学びました |
| 大学では多くの授業を取りました | 有機化学と物理化学を中心に学びました |
| サークルで努力しました | 卒業研究で実験計画を立てました |
| いろいろな分野に興味があります | 高分子材料の劣化評価に関心があります |
経歴を長く話すほど、研究の話に入る時間が減ります。
自己紹介は、現在地から話してください。
志望理由を全部話さない
自己紹介で志望理由を全部話す必要はありません。
志望理由は、面接官が深掘りしたい質問です。
自己紹介では、接点だけを出します。
たとえば「解析手法を深めたい」「調査設計を学びたい」までです。
| 自己紹介で言うこと | 深掘りで答えること |
|---|---|
| 貴研究室で解析手法を深めたい | なぜその手法なのか |
| 地域参加を研究したい | どの先行研究を読んだか |
| データ分析を学びたい | どの課題に使うのか |
| 実験条件を検討したい | どの仮説を検証するのか |
最初から全部話すと、面接官が聞く余白を失います。
余白を残すことも、面接では大切です。
暗記原稿を読む話し方にしない
自己紹介は暗記しても構いません。
ただし、読んでいるように聞こえる話し方は避けます。
| 状態 | 本番で起きること | 対策 |
|---|---|---|
| 丸暗記 | 一語抜けると止まる | キーワードだけ覚える |
| 早口 | 研究内容が伝わらない | 句点ごとに息を置く |
| 抑揚なし | 熱意が弱く見える | 研究テーマだけ少し強める |
| 長文 | 質問時間が減る | 30秒版を作る |
本番では、原稿の正確さより会話が大切です。
キーワードを順番に話す練習へ切り替えてください。
自己紹介から想定質問を作る
自己紹介は、想定質問づくりの材料になります。
自分で話した言葉は、面接官から聞かれやすいからです。
卒業研究から質問を作る
自己紹介に卒業研究を入れたら、必ず深掘りを作ります。
特に外部受験では、研究内容を知らない先生に説明する力が見られます。
| 自己紹介で出した言葉 | 想定質問 |
|---|---|
| 高分子材料の劣化評価 | 何を劣化と定義しましたか |
| 若者の地域参加 | 参加をどう測定しますか |
| 制御系の解析 | どのモデルを使いましたか |
| 細胞応答の解析 | どの条件を比較しましたか |
私が想定質問を作る時は、名詞を一つずつ質問に変えます。
専門用語、方法、対象、目的を順番に聞く形です。
志望理由から質問を作る
志望先との接点を言うなら、その根拠も準備します。
「なぜ本学なのか」は、多くの院試面接で聞かれます。
| 自己紹介の接点 | 準備する答え |
|---|---|
| 解析手法を深めたい | どの論文や研究テーマを見たか |
| 調査設計を学びたい | どの先生の研究と合うか |
| 情報系の手法を使いたい | なぜ今の専門だけでは足りないか |
| 現在の研究を発展させたい | 修士で何を追加するか |
志望理由は、抽象的な憧れで止めないでください。
研究室ページ、論文、募集要項を見て、根拠を言える形にします。
専門基礎への入口も作る
口述試験がある大学院では、自己紹介から専門基礎に進みます。
卒業研究で使った理論や方法は、説明できるようにしてください。
| 分野 | 準備する専門基礎 |
|---|---|
| 材料化学 | 反応機構、物性評価、分析手法 |
| 情報 | アルゴリズム、統計、モデル評価 |
| 生命科学 | 実験条件、統計処理、先行研究 |
| 社会科学 | 調査設計、仮説、分析単位 |
自己紹介で出した専門用語は、責任を持って説明します。
説明できない言葉は、最初から入れないでください。
合格者の声から見る準備の落とし穴
ESCAPEの先輩の体験談を見ると、自己紹介は単独で終わっていません。
多くの面接で、研究内容、志望理由、進路、専門基礎へ続いています。
1分指定は実際にある
工学系に合格した先輩は、面接で志望理由、学部での研究内容、研究計画を時間指定で話したと振り返っています。
志望理由は1分、研究内容は2分、研究計画は1分という形でした。
別の工学系の先輩も、卒業研究に向けて取り組んだことと、大学院入学後に取り組みたいことを1分程度で説明するよう求められています。
| 実例から見えること | 準備すること |
|---|---|
| 1分指定がある | 時計を見ずに1分で話す |
| 研究内容も短く求められる | 2分版の研究説明を作る |
| 研究計画も聞かれる | 修士でやることを一文にする |
| その後に質問が続く | 自己紹介の名詞を深掘りする |
1分で話す練習は、自己紹介だけでは足りません。
志望理由、卒業研究、研究計画も短くしてください。
想定質問だけでは足りない
理学系の先輩は、想定質問と回答を文書にまとめていました。
さらに、実験分野で聞かれそうなことを学内の先生に確認していました。
一方で、別の先輩は、想定外の質問で崩れたと振り返っています。
本心と矛盾がないか、深掘りする準備が必要だと述べています。
| 準備の型 | 目的 |
|---|---|
| 想定質問を作る | 頻出質問で止まらない |
| 第三者に聞いてもらう | 矛盾や説明不足を見つける |
| 専門基礎を確認する | 研究の話から逃げない |
| 想定外への返しを作る | 詰まった時に立て直す |
自己紹介の暗記だけでは、面接対策として弱いです。
自己紹介から派生する質問まで練習してください。
情報収集で面接の精度が上がる
情報系に合格した先輩は、研究計画書を作り込み、発表と質疑応答の練習をしたと振り返っています。
志望理由を明確にし、スライドを流暢に話せるようにした点も共通しています。
面接によっては、5分発表や7分発表の後に、10分以上の質疑が続きます。
自己紹介は、その長い質疑へ入る最初の短い合図です。
研究室訪問や先輩への相談から、面接で聞かれた内容を確認した人もいました。
事前に聞かれやすい質問を知ると、自己紹介の作り方も変わります。
| 情報源 | 自己紹介に反映すること |
|---|---|
| 募集要項 | 面接、口述、発表の有無 |
| 研究室ページ | 関心テーマの言い方 |
| 研究室訪問 | 先生が重視する観点 |
| 合格者の体験談 | 実際の質問と時間感覚 |
情報を集めるほど、自己紹介が具体的になります。
ただし、聞いた内容をそのまま言うのではありません。
自分の研究と志望先の接点へ変換してください。
本番7日前の練習手順
自己紹介は、直前に作るだけでは不安が残ります。
7日前から、短く話す練習へ切り替えてください。
7日前から3日前までに原稿を削る
最初の原稿は長くなって構いません。
そこから、不要な言葉を削ります。
| 日程 | やること | 完了ライン |
|---|---|---|
| 7日前 | 1分原稿を作る | 300字前後に収める |
| 6日前 | 30秒版を作る | 要素を3つに絞る |
| 5日前 | 録音する | 早口の箇所を直す |
| 4日前 | 想定質問を作る | 名詞ごとに質問を出す |
| 3日前 | 第三者に聞いてもらう | 伝わらない語を直す |
録音すると、余分な言葉が見えます。
「えっと」「いろいろ」「すごく」は削ってください。
前日は暗記より確認に使う
前日に新しい原稿へ変えると、崩れやすくなります。
前日は、本番前チェックリストで話す順番と根拠を確認します。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 所属と研究 | 最初の一文で言えるか |
| 志望先との接点 | 研究室名に頼らず説明できるか |
| 想定質問 | 研究、志望理由、進路を答えられるか |
| 募集要項 | 面接形式と集合時間を確認したか |
| 持ち物 | 受験票、筆記具、資料を用意したか |
前日は、完璧な暗記を目指さないでください。
順番が多少変わっても、意味が通れば問題ありません。
当日は最初の一文だけ確認する
当日は、自己紹介を何度も詰め込みません。
最初の一文だけ確認して、呼吸を整えます。
| 場面 | 対応 |
|---|---|
| 入室前 | 最初の一文だけ頭で言う |
| 着席後 | 背筋を伸ばし、少し間を置く |
| 話し始め | 早口にならない |
| 詰まった時 | 一度止めて言い直す |
| 終わり | よろしくお願いいたしますで閉じる |
自己紹介で詰まっても、終わりではありません。
短く言い直し、次の質問で立て直してください。
よくある質問とまとめ
最後に、院試面接の自己紹介で迷いやすい点を整理します。
細かい不安は、型に戻すと解消しやすいです。
最初に名前と受験番号だけでよいですか?
面接官から「名前と受験番号をお願いします」と言われたら、それだけで十分です。
勝手に長い自己紹介へ広げないでください。
一方で「簡単に自己紹介をしてください」と言われたら、30秒版を使います。
指示の言葉を聞き分けてください。
自己紹介で志望理由まで言うべきですか?
志望理由は一文だけ入れます。
詳しい理由は、深掘りで答えます。
たとえば「解析手法を深めたい」「研究計画を発展させたい」までで十分です。
最初から長く話すと、質疑応答の流れが悪くなります。
1分を超えたら落ちますか?
1分を少し超えただけで決まるわけではありません。
ただし、長い自己紹介は準備不足に見えます。
60秒で話す練習をして、45秒から55秒で収まる形にしてください。
本番は緊張で少し長くなります。
研究経験が浅い時はどう話せばよいですか?
現時点でわかっている範囲を正直に話します。
ただし、「まだ何もわかりません」で止めないでください。
研究の目的、使う方法、今後調べることを一文ずつ準備します。
浅さを隠すより、学ぶ姿勢を見せる方が自然です。
まとめ
院試面接の自己紹介は、自己PRではありません。
研究の会話へ進むための入口です。
1分版は、所属、学部で学んだ分野、卒業研究、志望先との接点、面接への姿勢で作ります。
30秒版は、研究の入口だけに絞ります。
公式情報を見ると、大学院入試の面接は能力、意欲、適性、学修の成果を総合的に見る場です。
だからこそ、自己紹介も研究計画や口述試験と切り離さないでください。
ESCAPEの先輩の体験談でも、1分説明、研究内容、志望理由、研究計画、専門基礎が続けて聞かれています。
最初の自己紹介を短く整え、その言葉から想定質問を作ってください。
本番で大切なのは、完璧な暗唱ではありません。
短く始めて、研究の議論へ落ち着いて進むことです。


