- 「企業選びの軸にやりがいと回答しても良いのか不安」
- 企業選びの軸を「やりがい」とした際の例文や、文の構成方法が知りたい!
本記事では、上記のような疑問や悩みを解決していきます!
就活が本格化すると「企業選びの軸」という言葉をよく耳にするかと思います。
「企業選びの軸」とは、数ある企業の中から企業を選んでいく自分の軸の事です。
企業選びの軸が定まっていないと、企業選びが難航する他、企業と自分の方向性がミスマッチして中々内定が出ないという危険性もあります。
当記事では、企業選びの軸を聞く意図や、企業選びの軸を「やりがい」とした場合の例文について詳しく解説していきます。
企業選びの軸は、内定を得るために大変重要なポイントになりますので、しっかりと定めておきましょう。
企業選びの軸を「やりがい」と言うのはあり?
結論から先に申し上げると、企業選びの軸に「やりがい」と回答しても問題はありません。
実際に、下記の通り企業選びの軸としてよく挙げられる軸の1つに「やりがい」も含まれています。
【企業選びの軸の例】
- 社風
- やりがい
- 挑戦できる環境
- 成長
- 社会貢献
しかし、ネットでは企業選びの軸を「やりがい」とすると嫌煙されるなどの口コミも見られます。
これは何故でしょうか。
その理由は「やりがい」という言葉の万能性にあります。
一言で「やりがい」と言っても、どの企業にも当てはまる軸であり抽象性に欠ける言葉であると言えます。
つまり、何故企業に対して「やりがい」を感じているのかを具体的に説明できれば、企業選びの軸を「やりがい」としても何の問題ないという事になります。
それでは、具体性を持たせるために、どのようなプランをたてて「やりがい」を回答すれば良いのでしょうか。
プランを組み立てる為には、そもそも何故面接官は就活生に企業選びの軸を質問するのか、その意図を知る必要があります。
次の項で詳しく解説していきます。
企業選びの軸がないからなんとなく「やりがい」と回答するのはおすすめできませんので、やめましょう。
企業選びの軸を聞く企業の意図
この項では、企業選びの軸を面接官が聞く理由について解説していきます。
質問の意図をしっかりと意図を汲み取れないと、適切な回答を導き出すことが困難になりますので、何故面接官が企業選びの軸を聞くのか、理由が解らない方はしっかりと確認しておきましょう。
面接官は企業選びの軸を聞くことにより、下記の3つのポイントを確認しています。
- 就活生の考え方を知る
- 企業に対して望んでいる環境
- 入社後にそのような成果を成し遂げるか
それぞれ、詳しく解説していきます。
面接官は、上記の3つのポイントを確認し「自社の価値観とマッチしているか」「就活生のモチベーションは何なのか」を考えるという訳です。
質問の意図①:就活生の考え方を知る
1点目の質問の意図は、就活生の考え方を知るという意図です。
例を挙げると、企業を選ぶ軸に対しての回答が「社会貢献がしたい」「人に喜ばれたい」だとすると、この就活生は人の為に尽くせる人材である事が解ります。
逆に、企業を選ぶ軸が「自己成長」「モチベーションを保てる」と回答した就活生には、逆境に耐えられるストレス耐性に強い人材である印象を与えると言えるでしょう。
就活生である前に1人の人間として、どのような考え方を持っているのかを知る意味合があります。
質問の意図②:企業に対して望んでいる環境
2点目の質問の意図は、就活生が企業に望んでいる環境を知ると言う意図です。
就活生が企業に求めるイメージ像と、実際の労働環境に相違があれば早期退職の原因になります。
折角入社した社員が早期退職してしまっては、会社にとって大きな損害になるので、面接官も特に重視する点です。
企業に対して望んでいる環境と自分のイメージの相違を無くすためには、企業研究を熱心に行うしかありません。
現在、志望する企業の労働環境が具体的にイメージできていないという方は、企業研究が足りていない可能性があるので注意が必要です。
企業研究は会社のHPを見る、インターンシップ・OB訪問することが効果的です。
質問の意図③:入社後にどのような成果を成し遂げるか
最後に挙げられる意図は、入社後にどのようになるかを知る為です。
この面接官の意図を汲みとって、企業選びの軸を聞かれた際には「やりがい」という軸と共に、入社後の活躍がイメージできるエピソードを組み込むことが大切です。
具体的に「私が御社に入社した暁には~で得た特技を~の業務に活かします」と解説できると解りやすいでしょう。
聞かれた質問に対してそのまま回答するのではなく、その質問の奥にはどのような意図があるかをよく考えてから回答すれば、自ずと良い結果が得られるでしょう!
企業選びの軸を上手く答える構成
それでは、上記で解説した面接官の3つの意図を踏まえて企業選びの軸を答える構成を考えていきます。
「やりがい」だけに拘らず、企業選びの軸を聞かれた際、回答の構成は下記のようにしましょう。
- 結論を先に→「私の企業選びの軸はやりがいです」
- 自分のPRやエピソード→「なぜなら学生時代に~~」
- 入社後のヴィジョン→「この学生時代に得た経験により、やりがいを感じる御社を志望して~~」
企業選びの軸を聞かれたから、だらだらと回答するのはNGです。
まず解りやすく結論から先に言いましょう。
次に、なぜ仕事にやりがいを求めるようになったのか、そのエピソードについて話します。
やりがいという抽象的な軸だからこそ、このエピソードの部分を掘り下げて根拠を持たせたいところです。
最後に、エピソードで得た事と入社後の業務は通じるところがあるので、御社に魅力を感じるとともにやりがいを感じる、入社後に活躍したい!と着地するのがベストでしょう。
次の項では、実際に上記の構成で例文を作成してみました。
例文を参考に、自分なりの「やりがい」にアレンジしてみてください。
企業選びの軸「やりがい」の例文
それでは、企業選びの軸を「やりがい」とした場合の例文を4つご紹介していきます。
例文を参考に、ご自身にあった回答を作成するだけでなく面接中にスムーズに回答できるように練習しておきましょう。
また、企業選びの軸という質問には追加質問がよくあります。
想定外の追加質問はパニックの基になるので、自分の回答によってどのような追加質問があるかも想定しておくと心配は少ないでしょう。
例文①:人の喜びにやりがいを感じる
私の企業選びの軸はやりがいです。
私は、学生時代にボランティアで被災地に行きました。
そこでは被災して学校へ行けない子供達や、衣食住が整わず困っている方が大勢いました。
最初は社会貢献の為という目的でしたが、私の活動により被災地の人が助かり感謝してくれる事に大きな喜びとやりがいを覚えました。
御社のインターンシップに参加した際、人の為・社会の為になる企業である事が社風であると知り、是非私も御社で人の為・社会の為に働きたいとやりがいを感じ、志望しました。
上記の例文では、社会貢献ができる人間性や人柄もアピールできます。
想定したい追加質問としては、具体的に入社後にしたい業務内容等が考えられます。
【想定できる追加質問】
「具体的に自社で、どのような業務をし人を喜ばせたいですか?」
「自社ではなくても人に貢献する会社はありますが、なぜ自社でなければならないのですか?」
的確に回答できるように、企業研究を行い、どのような活動をしているか知っておきましょう。
例文②:逆境にやりがいを感じる
私の企業選びの軸はやりがいです。
私は学生時代の6年間バスケットボールのチームに入り活躍し、大きな功績を残しました。
大きな功績を残せた理由は、年功序列ではなく完全な実力社会だったからです。
私は決して運動神経が優れている方ではありませんでしたが、1年生でも実力さえあれば選抜チームに抜擢される仕組みは私のやる気に火を付けました。
このバスケットボールで培った逆境に耐える力は、営業職に活かせると思っています。
入社した暁には、どのような逆境にも耐え優れた営業成績を残したいです。
上記の例文は、部活動で培った力をアピールする定番の例文です。
想定したい追加質問としては下記が考えらるでしょう。
【想定できる追加質問】
「逆境がないケースでも頑張れますか?」
「自社には年功序列の部署もありますが大丈夫ですか?」
営業職ではガッツやポテンシャルを重視する傾向にあるので、現在営業職を志望している方は参考にしてください。
しかし、営業職であっても未だに年功序列の社風がある企業の場合には一概に良い例文とは言えないので注意しましょう。
例文③:新しい事(技術や知識)を覚えるのにやりがいを感じる
私の企業選びの軸は、やりがいです。
私は学生の頃から社交性はありませんでしたが、1人で本を読んだり調べものをする事が得意でした。
ある日両親のPCに興味を持ち、そこからは独学でドキュメントの作成やプログラミングを学習し、アプリケーションの作成をしました。
アプリケーションを作成するまでは長い道のりでしたが、興味・関心のある事についての努力は全く苦ではなく、新しい技術を知り形にできた時の喜びは大変大きな物でした。
御社では日々進化するIT技術を最前線で触れられるので、自分の実力を試せるとともに先輩方の考え方や先鋭的な技術を学べる事に、とてもやりがいを感じています。
御社に入社した際には、業務に必要な知識は勿論、率先してITの技術やプログラミング言語を学んでいきたいと思っています。
想定したい追加質問としては、具体的に入社後にしたい業務内容等が考えられます。
【想定できる追加質問】
「優れたSEになる為には技術のみでなく社交性も必要ですが、どのように対処しますか?」
「興味のない仕事でも出来ますか?」
例文④:スキルアップにやりがいを感じる
私の企業選びの軸は、やりがいです。
私は大学在学中に友人数名と趣味で音楽イベントを開催していました。
音楽イベントを開催する為には、会場の確保・アーティストへ依頼・フライヤーの作成・照明器具や音響のレンタル等、多岐に渡ったタスクをクリアする必要があり、全くの未経験であった私は最初は戸惑いましたが、徐々に1人でこれらのタスクを熟せるようになりました。
御社では、様々な部署の方と触れ合う機会があり、実力さえあれば20代からでもスケールの大きなプロジェクトに加われるとインターンシップで伺いました。
私は、業務を通して様々な業務や技術を知り御社でスキルアップしたいです。
想定したい追加質問としては、具体的に入社後にしたい業務内容等が考えられます。
【想定できる追加質問】
「自身にメリットのない仕事でも、率先して引き受ける事ができますか?」
例文3と似ていますが、例文4では友人とイベントを開催していたという実績から、人望に厚く、マルチタスクが可能な人材であるとPRできています。
このような人材は外資系企業に好まれる傾向にありますので、現在、広告代理店やベンチャー企業・外資系を志望している方は、参考にしてください。
企業選びの軸「やりがい」のNG例文
最後に、企業選びの軸を「やりがい」とした際のNG例文を解説して終わります。
ここまで企業の軸を「やりがい」とした場合の例文や構成の方法について詳しく解説していきましたが、中には「もっと本音でぶつかりたい」と思う方にいるのではないでしょうか。
企業選びの軸は勿論嘘ばかりではいけませんが、数多くの就活生の中から内定を勝ち取る為には、ある程度本音を隠す必要があります。
企業に嫌煙されやすい「やりがい」の理由をまとめましたので、ご覧ください。
- 給与が高い為
- 好きな会社の為
- 大手の有名企業である為
- 福利厚生が充実している為
- 家から近く通勤が楽
- 親からおすすめされた企業の為
企業を選ぶにあたって、給与や福利厚生・会社までのアクセスに重点を置く方は決して少なくなく、実際に給与の高さをやりがいに感じている方は少なくないでしょう。
しかし「やりがい」を上記のような理由にすると、自社でなくても良い印象を面接官に与えてしまいます。
NG例文をいくつかご紹介していきましょう。
私の企業選びの軸はやりがいです。
御社は大手の企業なので、福利厚生も充実し安定した給与も頂けるのでやりがいをかんじます。
更に自宅からも近いため、通勤時間もかからずプライベートの時間を大切にできるので志望しました。
私は御社の商品を愛用しているので、志望しました。
知っている企業の方がやりがいを感じるからです。
長く働く職場だからこそ、好きな会社で働きたいと思いました。
私は社員を大切にしている御社で働きたいです。
御社では福利厚生やノー残業・有休消化等、社員を大切に思っており、そのような会社でないとやりがいを持って働けないと思ったからです。
上記の例文はどれも他の企業にも言える、ぼんやりとした志望動機ですし、どの例文も自分ファーストな回答と言えます。
企業の軸を聞かれた際には御社ではないとダメな根拠を用意し、面接官に納得してもらう事が大切だという事を念頭に置いておきましょう。
企業選びの軸は「やりがい」でも大丈夫!具体性を持たせることがポイント!
当記事では、企業選びの軸を「やりがい」とする際の例文や注意点について解説していきました。
当記事で解説したことを、おさらいします。
【企業選びの軸を聞く意図】
- 就活生の考え方を知る
- 企業に対して望んでいる環境
- 入社後にどのような成果を成し遂げるか
【企業選びの軸を話す手順】
- 結論から先に
- エピソードを盛り込む
- 入社後にどうなりたいか
面接において企業選びの軸という質問は、志望動機と同じくらい大切な質問です。
的確に回答する為には、面接官の質問の意図をしっかりと理解し、その上で自己を深く知る事が重要と言えます。
就活エージェントでは、企業選びの軸の作成方法や効果的な自己PRまでサポートしてくれます。
自分の力だけでは作成が難しいという方は、是非活用してみましょう。
当記事でご紹介したポイントや例文を元に、印象に残る企業選びの軸を作成してみてください。
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