
- 「自己PRにアルバイトって書いていいの?」
- 「自己PRでアルバイトの書き方がわからない…」
本記事では、このような疑問や悩みを解決していきます!
就活のエントリーシートでよく見かける自己PRという項目はどのような事を書いたら良いのか分からない人も多いのではないでしょうか。
また、自己PRの欄でアルバイトの事を書くのはアリなのでしょうか。

この記事では自己PRを書く時に重要な3つのポイントとアルバイト経験の活かし方を例文も交えて分かりやすく紹介します。
自己PRでアルバイトを書いた方が良い場合
自己PRでアルバイトの事を書いた方が良い場合と、書かない方が良い場合があります。
これはアルバイトの内容と、就職したい企業との関連性がポイントとなってきます。
それ以外にもアルバイト経験を自分の何かの能力をアピールする際の根拠として用いることが出来れば、自己PRでアルバイトの事を書いた方がいいです。

まずは自己PRでアルバイトの事をお書いた方が良い場合を紹介します。
自己PRでアルバイトを書いていいケース①:アルバイトしていた職種の関連企業
アルバイトの中には正社員と仕事内容があまり変わりない業種もあります。
例えば小売業や飲食業のような普段からアルバイトを多く雇っているような企業です。
このような業務を行っている企業だと、正社員としての仕事はアルバイトがやるような事に加えて、アルバイトの管理業務が加わってきます。
アルバイトの管理をするに当たって、実際に自分もアルバイトとして働いていいた経験があれば業務にいい影響があるのは当然で、そのことは採用する側もよく理解しています。
このようにアルバイトでやっていた事をそのまま社員になってやるような仕事の場合は、アルバイトの経験は大きくプラスになります。
それ以外にも時給計算だからアルバイトではあるものの、オフィスで働くような仕事もあるでしょう。
例えば事務職や、大手メーカーや銀行などのコールセンターです。
銀行のコールセンターでの経験を活かして、金融関係の企業へ就職する人も多くいます。
コールセンターや事務など、企業の業務の中の一部の仕事をアルバイトとしてやっていれば、関連の企業への就職はしやすくなるでしょう。
運が良ければ、直属の上司の紹介で、そのまま面接などもせずに正社員として、他の業務にも関わっていくという人もいることでしょう。
自己PRでアルバイトを書いていいケース②:接客業
学生がアルバイトですることの多い接客業ですが、実はほとんどの仕事において重要で、身についておかなければならない技能を身につけていることが出来ます。
アルバイトで接客業をずっとやっていた人は、就職して正社員として働き始めても、組織の一員としてスムーズに溶け込むことが出来るでしょう。
接客業で身につけた基本的なマナーや、コミュニケーション能力などはほとんどの仕事でもそのまま使える能力です。
部屋にこもって黙々と作業をするような仕事でもない限り、接客業をやっていいた経験はアピールしておいた方が良いでしょう。
少なくとも接客業の経験はどんな仕事でもマイナスにはなりません。
ただし、接客業で身につけたコミュニケーション能力は面接の時にある程度分かってしまいます。
アルバイトで接客業を長く続けていたものの、接客業は苦手だという人は、自己PRで接客業を書かない方がいいかもしれません。
接客業を長くやっていた事をエントリーシートに書くとハードルが上がってしまい、その落差によってむしろ接客業を自己PRにしていない人よりも印象が悪くなってしまう可能性もあります。
自己PRでアルバイトを書いていいケース③:長く続けていた場合
長く続けていた場合も大きな自己PRとなります。
接客に自信が無いものの同じアルバイトをずっと続けていたという人はこの点をアピールすると良いでしょう。
長く続けているということは、持続力や忍耐力があるということがアピール出来ます。
新卒の採用というのは即戦力を求めているわけではなく、育成する事を前提としての採用です。
会社にとって困るのが新卒で採用したのにすぐ辞められてしまう事です。
大きな企業だと、入社してすぐの数ヶ月はずっと研修でビジネスマナーや会社の基本的な業務を徹底的に教え込む時期です。
もちろん研修期間中も給料はもらえるわけで、この研修の段階で辞めてしまうと、会社にとっては給与を払って勉強をさせただけということになってしまいます。
研修期間中の数ヶ月で勉強してもらい、そこから会社の戦力として長年に渡って活躍してくれる事を期待しているわけです。
会社にとっても必ず研修期間は乗り越えてもらわないと現場に出せませんし、会社によっては研修期間中に何人か辞めてしまう事を見越して多めに採用しているところもあります。
研修期間は現場に出るための最低限知っておかなければならないことで、現場で仕事をしながら数年に渡って成長していく事を会社は期待しているわけです。
中小企業では研修期間を設けている余裕が無いので、いきなり現場で働くことも多いですが、多くの企業では、研修期間があり、育成期間があり一人前になるまで長い時間を想定しています。
この研修期間と育成期間の間に辞められてしまうと会社に何の役も立つ事なく辞められてしまったという事になります。
すぐ辞めてしまう人を多く採用してしまっては人事部の責任問題にも発展しかねないので、ひとつの仕事を継続して出来るのかどうかは採用する時において特に重要なポイントです。

新卒採用は何年もかけて育成する事を前提として採用するわけですから、持続力がある人は最も欲しい人材のひとつとも言えるでしょう。
自己PRでアルバイトを書かない方が良い場合
逆に自己PRでアルバイトを書かない方が良い場合もあるので紹介します。
人と話すのが苦手で、面接の時に分かってしまうのに接客業をやっていたと書いてしまった事で、ハードルが上がるということもあります。
もちろん完全にだめという事はないのですが、他の事を書いた方が良いというケースがいくつかあります。
自己PRでアルバイトを書かない方がいいケース①:誰でも出来る作業的なアルバイト
アルバイトの中には誰でも出来る単純作業のアルバイトもあります。
その単純作業のアルバイトでも、何か言い方を工夫してアピール出来るのであれば自己PRとして利用しても良いでしょう。
しかしアルバイトをしていたという話以外に自己PRが出来ないようでしたらわざわざ書く必要はありません。
例えば単純作業のアルバイトでも大学4年間ずっと続けていたという事でしたら、持続力があるという話で自己PRに繋げる事は可能です。
単純作業のアルバイトを短期間だけやっていたという事だとなかなかこれ自己PRに結びつけるのは難しいです。
自己PRでアルバイトを書かない方がいいケース②:会社の業務内容と違いすぎる場合
会社の業務内容と違いすぎる場合もわざわざ自己PRに書く必要はないでしょう。
例えばずっと居酒屋のキッチンでアルバイトをしていた人が、金融関係の企業に就活をしに行く場合などは、キッチンのアルバイトは全く関係がありません。
ただし、これも言い方次第で、上手く自己PRに繋げることが出来る場合は自己PRに記載しても大丈夫です。
例えば先ほどの例でいくと、金融関係の企業の場合は、ほぼ必ず金融商品や会社の基本的な業務を勉強するための研修期間があります。
この毎日勉強してばかりの研修期間をしっかりと乗り越えれる人材であることをアピールする事は、新卒採用においては重要です。
居酒屋のキッチンで4年間働いていて、レシピを覚えるのが楽しかったと言うと、勉強好きで、なおかつ持続力もある事をアピール出来ることになります。
このように言い方次第で全く関係無いアルバイト経験でも、自己PRに繋げる事は可能ですが、企業側のニーズと合いそうになければ他の事を自己PRに書いた方が良いでしょう。
自己PRでアルバイトを書かない方がいいケース③:他にPRするべき点がある場合
アルバイトの事を自己PRするくらいなら他の事を自己PRにいした方が良いという場合もあるでしょう。
何かの資格を持っているとか、大学での研究や論文などで良い成績を出したなど他に自己PRするべきポイントがある場合はアルバイトの事は触れる必要はありません。
例えば何かを企画したりする部門だと、考える力が必要とされます。
アルバイトの仕事は基本的にはそれほど考える必要はなく、誰でも出来る作業的な仕事のことが多いので、考える力がある事をアピールするのは難しい事でしょう。
その場合はアルバイトのことではなく、サークル活動などで円滑に運営するためにこんなアイデアを出したなどというような事を自己PRに書くと効果的です。
アルバイトを長くやっていた時の自己PRの書き方と例文

ここからは具体的に例文を紹介しながらアルバイト経験を絡めた自己PRの書き方を解説していきます。
例えば飲食店でのアルバイトをずっとやってきて、飲食店を運営している会社に就職したい時は飲食店でのアルバイト経験自体が自己PRとなります。
しかし、アルバイトでやっていた仕事内容が、直接就職先の企業の業務と一致しない場合がほとんどではないでしょうか。
したがって、アルバイトをしていた事を自己PRにするのではなく、自己PR出来るポイントがあって、そのポイントがある理由としてアルバイトの経験を絡めるという書き方がおすすめです。
つまりどう書けばいいのかは、具体的に例文を出しながら紹介していきます。
アルバイトの自己PRの書き方①:PRするべきポイント
エントリーシート等の自己PR欄ではまず最初に自己PRするポイントを書きます。
持続力がある、常に前向きで向上心があるなど、最終的にアピールしたいポイントを書きます。
そのため、自己PR欄に書く前に一旦自分の中で整理しておきましょう。
例えばここでは持続力がある事をアピールするとします。
そうなると例文として最初の書き出しはこのようになります。
アルバイトの自己PRの書き方②:アルバイト経験と仕事内容
次にその自己PRポイントが、なぜあると言えるのかという理由を書いていきます。
アルバイトを自己PRに入れる時はここでどのようなアルバイトをしていたかを書いていきます。
ここでの例は持続力をアピールすることなので、アルバイトの職種はなんでも良いです。
誰でも出来るような仕事であったり、就職希望先の企業の業務とは全く関係なくても問題ありません。
ここまでの例文としてはこのようになります。
アルバイトの自己PRの書き方③:PRするべきポイントがある理由と成果
最後に最初にあげた自己PRポイントがある理由を書いていきます。
例えば前向きで向上心がある事を自己PRとした場合、アルバイトの経験での嫌な事を自分の工夫によって乗り超えることが出来たなどが言えるでしょう。
ここでの例は持続力が自己PRポイントである理由なので、4年間続けていたということが持続力のある理由になります。
この例ではすでに2の部分で理由は出ているので、持続力があって忍耐を持って続けた結果どうなったかを書くと良いでしょう。
最終的な例文は以下の通りです。
このような例文となります。
新卒の採用は育成することが前提なので、しっかりと成長出来る人材は企業にとって魅力的な人材となり、企業側のニーズと一致することでしょう。
接客業をやっていた時の自己PRの書き方と例文
次に例を接客業に変えて自己PRの書き方を紹介します。
学生のアルバイトのほとんどは接客業なので、多くの人が使える例文です。
アルバイトの自己PRの書き方①:PRするべきポイント
まず最初に自己PRするポイントを書きます。
接客業のアルバイトを自己PRとする際は、コミュニケーション能力の高さをアピールすると良いでしょう。
コミュニケーション能力というと非常に幅が広いので、職種に合った自己PRの書き方をする必要があります。
例えば営業職では、お客さんを不愉快にさせないような印象を与えながら商品をおすすめ出来るというコミュニケーション能力が必要です。
また、金融機関などでの受付だとお客さんの言う事を理解しながら適切に対応するというコミュニケーション能力が必要です。
ここでの例は営業職の求人に応募したと仮定するとしましょう。
そうなると例文としてはこのような書き出しからに始まります。
アルバイトの自己PRの書き方②:アルバイト経験と仕事内容
次にその自己PRポイントがなぜ、あると言えるのかという理由を書いていきます。
ここで接客業のアルバイトをしていたという話を出していきます。
ここまでの例文としてはこのようになります。
アルバイトの自己PRの書き方③:PRするべきポイントがある理由と成果
最後に最初にあげた自己PRポイントがある理由を書いていきます。
ここでの例は居酒屋での難しいお客さんに対しても誠意を持って接することによって満足して帰ってくれたというような話が考えられるでしょう。
それ以外にも、リピーターになってくれたとか、口コミサイトで接客を褒めてくれる良い評価をしてくれたなど色々とあります。
口コミサイトで具体名をあげて褒められていると、証拠にもなるのでかなり有効です。
最終的な例文は以下の通りです。
このような例文となります。
接客態度が良いというのは、どんな仕事でも通じることなので、企業にとって必要な人材となることでしょう。


自己PRにアルバイトは書いてもOK!
就活のエントリーシートの自己PRにアルバイトの経験を活かす方法を紹介しました。
自己PRに書くのかどうかは別にして、アルバイトも立派な仕事なので、経歴などのところに記載しておくのはアリです。
自己PRにアルバイトの事を書くのはアリですが、他に自分がアピール出来るようなポイントと比較して、企業側のニーズも考えながら、自己PRに書くかどうかを判断しましょう。
何かアルバイトをしようか迷っている人は接客業だと、幅広く色々な業種で使える経歴ですので、就職に活かすためには接客業はおすすめです。
>>HOME画面に戻る
>>就活記事一覧へ進む