- 「内定保留のメールを送ろうと思ってるよ」
「内定保留のメールの文章はどうしたらいい?」
本記事では、このような疑問や悩みを解決していきます!
そもそも内定保留ってできるの?
- 「そもそも内定を保留するはできるんですか?」
このように疑問に思っている就活生も多いですよね。
結論から言うと、内定を保留することはできます。
まずは、内定保留する前に企業側の気持ちやリスクがあることを知っておきましょう。
内定保留について企業はどう思っている?
内定保留について、企業は以下のように考えています。
① 内定保留が起こるのは理解している
② 早く内定を承諾して欲しい
③ 優秀な学生に入って欲しい
④ 内定は辞退して欲しくない
⑤ 内定承諾からの辞退は一番避けたい
内定保留が起こるのは理解しているものの、やはりいい気はしませんよね。
- 「内定を保留する前に、本当に内定保留をするべきかどうかゆっくりと考えてみてくださいね」
【内定保留】企業側はどう考えてる?就活生が知るべき企業の5つの考えで企業側が考えていることをまとめています。
相手の気持ちを理解するためにも、合わせてご覧ください。
内定を保留するリスクは?
内定を保留するリスクは、以下のようなものがあります。
① 入社する意思が弱いと思われる
② オワハラを受ける可能性がある
③ 内定取り消しにされる可能性がある
こちらにもこちらの都合があるように、企業にも企業の都合があります。
そのため、内定を保留すると当然リスクがあります。
きちんと誠実にやり取りをしないと、内定取り消しになるリスクもあることは事前に知っておくといいですね。
内定を保留するリスクの詳細は、内定保留期間は2ヶ月まで?3つの事例も紹介【内定取消の危険あり】でまとめています。
合わせてご覧ください。
- 「それでは、上手に内定保留する5つのポイントを見ていきます!対応1つで内定保留を認めてもらえるかどうかが決まるので、5つのポイントは必ず抑えるようにしましょう!」
内定保留を伝える前に知っておきたい5つのポイント
内定保留を伝える前に、知っておきたい5つのポイントを紹介します。
① メールは就業時間内に送る
② 期限を明確にする
③ 感謝の気持ちと入社意欲を伝える
④ 内定保留する理由を明記する
⑤ できれば途中経過も報告する
1つずつ見ていきます。
ポイント①:メールは就業時間内に送る
内定保留を伝えるポイントの1つめは、「メールは就業時間内に送る」です。
友人とのやりとりは早朝、深夜も関係ないですよね。
そのため、普段はメールを送る時間帯を意識したりはしないと思います。
しかし、就職活動に関するメールは、平日の9時~17時の間に送るようにしましょう。
採用担当者にとって、採用活動は”仕事”です。
深夜や早朝、休日などに仕事のメールが来ていると、「常識がないやつ」「相手のことを考えられない人」という印象を与えてしまう恐れがあります。
ちょっとした気遣いができるかどうかで印象は大きく変わるので、夜遅くにメールするのではなく、翌日まで待ってからメールを送るようにしましょう。
Gmailの予約送信機能などを利用すると、就業時間内にメールを送る手間を減らすこともできますね。
- 「深夜や休日にメールが溜まっているのを喜ぶ社会人はあまりいません。相手の気持ちを考えて行動できると、印象や評価がぐんぐんあがります!」
ポイント②:期限を明確にする
内定保留を伝えるポイントの2つめは、「期限を明確にする」です。
内定保留したい旨を伝えるときには、こちらから期限を明記するようにしましょう。
「内定保留したいです」と言われても、「いつまで待てばいいの?」となるだけですよね。
余計なメールのやり取りは、相手の時間を奪うことにもなります。
また、「相手から期限を提案されたい」という考えの人もいると思います。
しかし、これは交渉術としてもNGです。
「1週間まで待ちます」と言われたあとに、「1ヶ月待ってください」なんて言えないですよね。
期限を明確に提示することで、交渉の主導権は自分で握るようにしましょう。
- 「学生は内定をいただく立場ですが、企業を選ぶ立場でもあります。両者の関係に優劣はないので、臨んでいる条件は明記しても問題ありません」
ポイント③:感謝の気持ちと入社意欲を伝える
内定保留を伝えるポイントの3つめは、「感謝の気持ちと入社意欲を伝える」です。
「内定をいただきありがとうございます。御社の内定を今すぐに承諾したいという気持ちではございますが…」
もしあなたが異性に告白をして、「ちょっと待ってくれ」と言われたらどうでしょう?
- 「他に本命がいるのではないか?」
- 「すぐに決断できないということは自分のことがあまり好きじゃないのではないか?」
このように色々邪推してしまいますよね。
内定保留も、基本的にはこれと同じ、相手を不安にさせる行為です。
そのため、「感謝の気持ちと入社意欲」は必ず伝えるようにしましょう。
「ただのキープだと思われるか」「事情があって今すぐ返事ができないと思われるか」では、相手の気持ちも全然違いますよね。
- 「与える印象によって内定保留の期間を延長してもらえるかどうかが変わることもあります。メールの一文一文に細心の注意を払うことで、内定保留を承諾してもらえる可能性は高くなりますよ!」
ポイント④:内定保留する理由を明記する
内定保留を伝えるポイントの4つめは、「内定保留する理由を明記する」です。
- 他にも選考中の企業があり、結果が出るのが◯日の予定なので…
- 内定承諾する前に、両親に報告する時間が欲しいので…
このような、内定を保留する理由も伝えるのが最低限の礼儀といえます。
さらに言えば、相手の気を悪くさせることなく、内定保留を承諾せざるを得ないような理由だと尚良しです。
- 「内定保留のメールの例文も後ほど紹介していきます。内定保留メールを送るときの参考にしてくださいね」
ポイント⑤:できれば途中経過も報告する
内定保留を伝えるポイントの5つめは、「できれば途中経過も報告する」です。
「人生を大きく左右する決断になるので、実家に帰って両親と話し合ってから内定承諾の返事をしたい」
例えば、このような理由で内定保留を承諾してもらったとしましょう。
その場合は、以下のように途中経過を報告するといいです。
- 「来月◯日に実家に帰ることができそうなので、来月◯日に内定通知の返事をさせていただきたく存じます」
とくに、内定保留期間が1ヶ月、2ヶ月など長くなる場合にはこまめに連絡を入れるようにしましょう。
いざ連絡したときに、「音信不通だったので内定取り消ししました」では笑えませんよね。
細かすぎる連絡は仕事の邪魔になってしまう可能性もあります。
「返事をできる日程が確定したとき(他社の選考の結果がでる日がわかった)」など大きな変化があったときに、報告をするようにしましょう。
- 「内定保留メールのポイントはわかりました!実際にどんなメールを送れば良いのか、例文をみたいです!」
内定保留のメール例文とポイント
内定保留のメールの例文とポイントを解説していきます。
内定保留のメールを送るときの参考にしてください!
内定保留のメール例文①
内定承諾に関するご相談(〇〇大学 △△)
<本文>
〇〇株式会社 人事部
新卒採用担当 〇〇様
お世話になっております。
先日貴社から内定をいただきました、〇〇大学の△△と申します。
改めて、内定のご連絡ありがとうございます。
貴社から評価していただくことができ、大変嬉しく存じます。
内定承諾のお返事ですが、大変申し訳ございませんが◯月◯日までお待ちいただくことは可能でしょうか。
すぐに内定承諾の返事をさせていただきたい気持ちもあるのですが、現在他に選考中の企業があります。
選考の途中で辞退するという不誠実な対応はしたくないと考えているため、他社の選考が終了したあとに、お返事をさせていただきたく存じます。
貴社にご迷惑をおかけすることは大変心苦しく思いますが、ご理解いただけますと幸いです。
何卒、よろしくお願いいたします。
ーーーーー
〇〇大学〇〇学部 △△
TEL:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇
MAIL:〇〇〇@〇〇〇
例文①を簡単に解説していきます。
内定保留のメール例文①【ポイント解説】
内定承諾に関するご相談(〇〇大学 △△)
※件名はどんなメールかわかるように完結に、大学名と名前も入れておくとGOODです!
<本文>
〇〇株式会社 人事部
新卒採用担当 〇〇様
お世話になっております。
先日貴社から内定をいただきました、〇〇大学の△△と申します。
改めて、内定のご連絡ありがとうございます。
貴社から評価していただくことができ、大変嬉しく存じます。
※まずは、内定をもらったことに対する感謝と、嬉しいという気持ちを伝えましょう。
内定承諾のお返事ですが、大変申し訳ございませんが◯月◯日までお待ちいただくことは可能でしょうか。
※理由の前に、要件を完結に伝えます。また、期限はこちらから提示するとGOODです。期限が曖昧な場合は、少し余裕をもった日付を提示するといいですね。
すぐに内定承諾の返事をさせていただきたい気持ちもあるのですが、現在他に選考中の企業があります。
選考の途中で辞退するという不誠実な対応はしたくないと考えているため、他社の選考が終了したあとに、お返事をさせていただきたく存じます。
※「貴社は滑り止めではないです」というアピールでもあります。滑り止めと言われて嬉しい企業はありません。入社する意欲があることをきちんと伝えると印象が悪くなりずらいのでGOODです。
貴社にご迷惑をおかけすることは大変心苦しく思いますが、ご理解いただけますと幸いです。
※こちらに都合があるように、企業にも都合があります。内定保留はしてもらって当たり前のことではないので、迷惑をかけることに対して謝罪をするとGOODです。
何卒、よろしくお願いいたします。
ーーーーー
〇〇大学〇〇学部 △△
TEL:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇
MAIL:〇〇〇@〇〇〇
※署名には学部までいれるのがおすすめです。人事の人があなたがどんな人だったかを思い出しやすくなります
伝え方1つで相手に与える印象は180度変わります。
受け取る側の気持ちを想像しながら、メールを何度も見返してみてください。
- 「内定保留のメールを送る場合は、こちらの文章を変更してご活用ください。他にもメールの例文を紹介していきます」
内定保留のメール例文②
内定承諾延長におけるご相談(〇〇大学 △△)
<本文>
〇〇株式会社 新卒採用担当 〇〇様
お世話になっております。〇〇大学の△△と申します。
内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
貴社から高い評価をいただくことができ、大変感謝しております。
内定承諾のお返事ですが、大変申し訳ございませんが◯月◯日までお待ちいただくことは可能でしょうか。
貴社で働きたいという気持ちは強いのですが、先日お話したように他にも内定を頂いている企業がございます。
今後の人生に関わる大きな選択となるため、後悔しないよう熟考した上で決断をしたいと考えております。
ご迷惑をおかけしてしまい大変恐縮ですが、ご検討のほど、何卒よろしくお願いいたします。
ーーーーー
〇〇大学〇〇学部 △△
TEL:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇
MAIL:〇〇〇@〇〇〇
細かい伝え方や内定保留の理由などが例文①と違いますね。
ただ、抑えるべきポイントは変わりません。
- 「堅苦しい言葉遣いで慣れない人も多いと思いますが、これから社会人になる上で必要な能力なので、今から慣れておくといいですね」
内定保留をしないという選択肢
- 「もっと安心して内定をキープしたまま他の企業の選考を続けたいです」
- 「内定保留のせいで就活を焦って後で後悔しそうで嫌です」
- 「内定保留は最悪内定取り消しになるリスクもあるので怖いです」
正直な話、このような就活生は多いですよね。
私もそうでしたし、できるならもらった内定は安心してキープしておきたいですよね。
そんなあなたに、「内定保留をしない」という選択肢を紹介します。
あくまで裏技のような手段なので、この選択を取る前にきちんと熟考するようにしてくださいね。
選択肢:とりあえず内定を承諾する
まず大前提として、以下の知識を知っておきましょう。
- 内定承諾書にサインをしても、辞退することは可能
- 内定承諾書には、法的な拘束力はない
なので、本当はわざわざ内定保留をする必要はないんですよね。
一度承諾して、第一志望の企業から内定をもらったら、承諾した企業を辞退すればいいだけです。
しかし、たった1つだけ問題があります。
問題点:倫理観
内定承諾書にサインしたあとの内定辞退は、法的には何も問題がありません。
しかし、倫理的には賛否両論ですよね。
内定承諾にサインしたということは、企業は「あなたが入社する」という前提で準備を進めることになります。
それが突然辞退されたら、内定保留をする場合と比べて、はるかに企業に迷惑がかかりますね。
一度内定承諾書にサインをしたのであれば、それに全力で答えるのが礼儀ですよね。
現状:複数企業で内定承諾する学生は増えている
とはいえ、就活は人生を左右する一大イベントです。
軽い気持ちで内定取り消しにされると、就職浪人してしまう可能性もありますよね。
また、現状では複数企業で内定を承諾する学生は増えているようです。
複数企業で内定承諾をする学生が急増しているワケ。コロナ禍の就活にある落とし穴とは。
コロナウィルス感染拡大の影響で、入社直前に内定を切られるという事例も多発しています。
このような世の中では、防衛策として『内定承諾』をする学生がいるのも仕方のないことかもしれません。
最終手段として『とりあえず内定を承諾する』という選択肢があることを頭に入れておくと、いつか役に立つかも知れませんね。
- 「企業に迷惑がかかるので、あくまで最終手段として頭に入れておいてくださいね」
例文をつかって内定保留のメールを簡単につくろう
いかがでしたでしょうか。
内定保留で印象を悪くしないための5つのポイントをおさらいします。
① メールは就業時間内に送る
② 期限を明確にする
③ 感謝の気持ちと入社意欲を伝える
④ 内定保留する理由を明記する
⑤ できれば途中経過も報告する
内定保留のメールは、内定保留が認められるかを左右する重要なものです。
例文を参考にメールを作成するのはいいですが、最後に何度か見直すようにしましょう。
内定保留の企業の気持ちや、内定保留期間の目安はこちらでまとめています。
合わせてご覧ください。
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