院試1ヶ月前は、出願・英語の提出条件を確認し、過去問の失点を減らす時期です。
最初の1日で直近1年分を解き、残り30日の優先科目を決めてください。
新しい参考書を増やすより、募集要項、過去問、専門科目、英語、面接を点検してください。
この記事では、大学院受験の1ヶ月前にやることを、優先順位つきで整理します。
今から始める人も、学習済みの人も、まず現在の得点状況を確認します。
しかし、1ヶ月前から全範囲を完璧にするのは現実的ではありません。
復習すれば解ける標準問題と、基礎から学び直す分野を分けましょう。
| 残り期間 | やること |
|---|---|
| 30〜22日前 | 募集要項、出願、過去問を総点検 |
| 21〜15日前 | 専門科目の弱点を補強 |
| 14〜8日前 | 本番形式で過去問演習 |
| 7〜2日前 | 暗記、面接、持ち物、会場確認 |
| 前日 | 新規勉強を減らし、当日の準備 |
院試1ヶ月前にまずやること
最初にやるべきことは、勉強ではなく確認です。
出願や受験条件にミスがあると、学力以前の問題になります。

募集要項を読み直す
院試1ヶ月前は、募集要項をもう一度読み直してください。
試験科目、集合時間、持ち物、出願書類、英語スコア、面接の有無を確認します。
東大情報理工の2027年度募集要項では、書類・筆記・口述等を総合評価します。
つまり、院試は筆記だけで決まるとは限りません。
自分の研究科で何が評価対象かを確認してください。
出願が完了しているか確認する
出願済みでも、安心しきらないでください。
東大情報理工の2026年夏入試案内では、アップロード後に出願確定が必要でした。
アップロードしただけで確定していない、というミスは避けたいです。
受験票、出願完了メール、マイページの状態を確認してください。
英語スコアの扱いを確認する
英語スコアは、大学院ごとに扱いが違います。
TOEFL、TOEIC、IELTSのどれを認めるか、出願時提出か、試験後提出かも変わります。
ETSのTOEFL案内では、スコアが受取機関へ届くまでの時間が受取方式で変わると示されています。
British Councilも、受験方式ごとに結果確認の時期を案内しています。
1ヶ月前に英語を新しく受ける場合は、締切に間に合うかを先に確認してください。
30日間のスケジュールを作る
1ヶ月前からは、週ごとに目的を分けます。
同じ勉強を毎日続けるより、段階を変えた方が仕上がります。
以下は筆記まで30日ある場合の計画例です。面接や提出期限が先なら、そちらを前倒しします。

1週目は全体を点検する
最初の1週間は、全範囲を軽く点検します。
目的は、完璧に解くことではありません。
落としやすい分野、過去問で出やすい分野、まだ手をつけていない分野を見つけることです。
最初の1日で過去問1年分に取り組み、各大問を次の3段階に分けます。
| 現在の状態 | 翌日からの行動 |
|---|---|
| 時間内に自力で解ける | 週末に解き直し、計算ミスだけ確認 |
| 解説を読めば解ける | 最優先で復習し、翌日に白紙から再現 |
| 解説の前提から分からない | 頻出・必須なら基礎へ戻り、他は後回し |
問題数だけでなく、配点と解き直しに必要な時間も書き添えてください。
過去問の集め方は、大学院入試の過去問と解答の入手方法で整理しています。
何年分解くか迷う人は、院試の過去問は何年分解くべきかも確認してください。
2週目は弱点を狭く直す
2週目は、弱点補強に使います。
ただし、全分野をやり直すのではありません。
過去問で何度も出るのに落としている分野を優先します。
たとえば数学なら、線形代数、微積分、微分方程式などの頻出単元です。
専門科目なら、志望専攻で毎年問われる理論や定番問題を優先してください。
3週目は本番形式に寄せる
3週目は、本番形式で過去問を解きます。
時間を測り、途中式、答案の見やすさ、解く順番まで確認します。
本番では、解ける問題から取る判断が必要です。
難問に時間を使いすぎると、取れる問題を落とします。
演習後は、解けなかった大問と時間切れになった大問を分けて記録します。
4週目は新しいことを減らす
最後の1週間は、新しい教材を増やさないでください。
暗記、過去問の復習、面接回答、持ち物確認に寄せます。
前日にやることは、院試の前日にやるべきことで詳しく整理しています。
直前期は、勉強量より本番で崩れない状態を作ることが大切です。
専門科目の勉強法
専門科目は、頻出問題の失点を減らすことから始めます。
ただし、基礎から全部やり直す時間はありません。
頻出テーマを先に固める
過去問を見て、頻出テーマを3つから5つに絞ります。
そのテーマだけは、定義、公式、典型問題、答案の型まで言える状態にしてください。
1ヶ月前に広く浅くやると、どの問題も中途半端になります。
まずは、毎年出る分野を落とさないことが先です。
1日の配分例は、専門演習90分、解き直し60分、面接30分です。
これは3時間確保できる日の例です。英語の筆記がある人は、その演習枠も確保してください。
1時間しか取れない日は、失点した大問1つの再現を終えることに絞ります。
予定を超えた問題は翌日に回し、翌週も同じ原因で失点するなら配分を変えます。
解けなかった問題を分類する
過去問で解けなかった問題は、原因別に分けます。
知識不足、計算ミス、時間不足、問題文の読み違いでは対策が違います。
| 原因 | 対策 |
|---|---|
| 知識不足 | 教科書の該当範囲だけ戻る |
| 計算ミス | 途中式を固定する |
| 時間不足 | 解く順番を決める |
| 読み違い | 条件に線を引く練習をする |
ただ「復習する」だけでは、同じミスを繰り返します。
原因を分けると、残り1ヶ月でも改善しやすいです。
答案を見せる形で作る
院試では、答えだけでなく途中の考え方も見られます。
途中式や説明が雑だと、部分点を取りにくくなります。
解ける問題ほど、答案を見せる練習をしてください。
時間内に読みやすい答案を書くことも、直前期の大事な対策です。
過去問は何年分やるべきか
1ヶ月前の過去問は、量より使い方が大切です。
ただ解くだけでは、点数につながりません。
3年分を目安に本番形式で解く
3年分を一つの目安に、本番形式で解いてください。
出題範囲が変わった年や、過去問が少ない専攻では、現行形式に合う問題を優先します。
時間を測り、答案用紙を想定し、解く順番も含めて練習します。
5年分以上あるなら、古い年度は頻出テーマの確認に使います。
すべてを同じ深さで解く必要はありません。
解き直しは翌日までにやる
過去問の解き直しは、翌日までに終わらせます。
時間が空くと、どこで迷ったか忘れます。
解答を見て終わりにせず、自力で再現できるか確認してください。
1回目で解けなかった問題を、2回目で解ける状態にすることが直前期の目的です。
研究計画書と面接対策
筆記試験だけでなく、研究計画書や面接がある人は同時に準備します。
直前に回すと、回答が浅くなります。
研究計画書を2分で説明する
研究計画書は、提出して終わりではありません。
面接で深掘りされる前提で、2分説明を作ってください。
研究テーマ、背景、方法、志望研究室との接続を短く話します。
書き方の全体像は、研究計画書の書き方で確認できます。
よく聞かれる質問を10個作る
面接対策では、質問を10個作ります。
志望理由、研究テーマ、卒業研究、専門科目、入学後の計画、併願状況は聞かれやすいです。
答えは丸暗記しないでください。
結論、理由、具体例の順で話せるようにします。
研究室訪問をした人は、研究室訪問で話した内容も見直してください。
オンライン院試なら環境も確認する
オンライン院試の場合は、面接練習だけでは足りません。
Zoom、カメラ、マイク、表示名、通信環境を確認します。
オンライン口頭試問の準備は、オンライン院試対策で詳しく整理しています。
通信トラブルで焦らないように、緊急連絡先も手元に置いてください。
英語スコアがまだ不安な場合
英語スコアは、1ヶ月前から伸ばすより、提出条件の確認が先です。
締切に間に合わない受験は意味がありません。
提出期限と到着期限を分ける
英語スコアでは、受験日、結果公開日、大学への到着日が別です。
TOEFLでは、大学がどの方法でスコアを受け取るかにより、到着までの期間が変わります。
IELTSでも、コンピューター版と紙版で結果確認までの目安が異なります。
1ヶ月前に受け直す場合は、大学の締切と公式スコアの到着を確認してください。
例として、東大情報理工の2027年度TOEFL提出要項では、取得期限と到着期限を分けています。
同研究科では、出願後のスコア変更は原則認められません。
試験1ヶ月前の再受験が使えるとは限らないのです。
受験前に「使用できる受験日・提出形式・送付先・締切」の4点を確認してください。
英語は維持に切り替える
スコアが確定し、当日の英語試験もなければ、他科目を優先します。
単語、長文、リスニングを少しずつ続け、専門科目の時間を削りすぎないようにします。
英語だけを伸ばそうとして、専門科目を落とすのは避けてください。
直前期は、配点と残り時間で判断します。
生活リズムと体調管理
1ヶ月前からは、体調も点数に関わります。
睡眠を削り続けると、本番で計算ミスや読み違いが増えます。
本番時間に合わせて起きる
試験が午前なら、朝から頭が動く生活に変えます。
夜型のまま本番を迎えると、最初の科目で集中しにくいです。
少なくとも2週間前から、起床時間を本番に合わせてください。
模試や過去問演習も、本番と同じ時間帯に行うと効果的です。
不安な日ほど作業を小さくする
直前期は、不安で手が止まる日があります。
その日は、過去問1年分のような大きな作業を避けてください。
暗記カード、公式確認、ミスノート整理など、小さな作業に分けます。
完全に止まるより、少しでも前に進む方が気持ちが安定します。
1ヶ月前にやってはいけないこと
直前期は、やることだけでなく、やらないことも決めます。
焦りで行動を増やすと、かえって崩れます。
新しい参考書を増やしすぎない
新しい参考書を増やすと、未完了の教材が増えます。
それだけで不安が強くなります。
足りない範囲だけを既存教材で補ってください。
どうしても使う場合は、1章だけ、1テーマだけに限定します。
難問だけを追いかけない
難問対策ばかりすると、基本問題を落とします。
院試では、取れる問題を落とさないことが大切です。
特に外部受験では、内部生との差を意識しすぎて難しい教材に走りがちです。
過去問に出る標準問題を優先してください。
合格体験記を読みすぎない
合格体験記は参考になります。
しかし、直前期に読みすぎると、自分と比べて不安になります。
読むなら、行動に変えられる部分だけ抜き出してください。
不安を増やす読み方は避けます。
残り1週間でやること
残り1週間は、仕上げの期間です。
知識を広げるより、当日に使える状態へ整えます。

ミスノートを作る
残り1週間は、ミスノートが役立ちます。
ただし、きれいなノートを作る必要はありません。
間違えた公式、忘れやすい定義、計算ミスのパターンを1枚にまとめます。
試験当日の朝に見るものを作る感覚です。
持ち物と会場を確認する
受験票、身分証、筆記用具、時計、交通経路を確認します。
オンラインなら、URL、表示名、カメラ、マイク、連絡先を確認します。
当日の移動に不安があるなら、会場までの時間を一度調べてください。
直前の不安は、確認でかなり減らせます。
よくある質問
院試1ヶ月前によく聞かれる疑問を整理します。
自分の状況に近いものから確認してください。
1ヶ月前からでも間に合いますか?
基礎を学習済みなら、頻出問題の解き直しと時間配分を改善する余地があります。
未着手なら、まず1年分を解き、解説が理解できる分野を確認してください。
基礎から全範囲を終える計画は避け、配点がある標準分野を優先します。
出願や英語の期限を過ぎている場合は、募集要項で受験可能な日程を確認してください。
毎日何時間勉強すべきですか?
時間だけでは判断できません。
大切なのは、過去問で点になる勉強をしているかです。
長時間机に座っても、復習が浅いと伸びません。
先に使える時間を決め、その中で「大問1つを自力で解き直す」などの目標を置きます。
落ちるのが怖くて集中できません
不安は消そうとしなくて大丈夫です。
不安な日は、作業を小さく分けてください。
過去問1年分が重いなら、大問1つだけで構いません。
落ちた場合の選択肢も知っておくと、少し落ち着きます。
詳しくは、院試に落ちたらどうするかで整理しています。
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まとめ:院試1ヶ月前は点になる準備に絞る
院試1ヶ月前は、全部を完璧にする時期ではありません。
募集要項、出願、英語スコア、過去問、専門科目、面接を点検してください。
最初の1週間で全体を見て、2週目で弱点を補強します。
3週目は本番形式で解き、最後の1週間は復習と当日準備に寄せます。
新しい参考書を増やしすぎず、過去問に出る標準問題を優先してください。
直前期の勝負は、知識量だけではありません。
本番で落ち着いて点を取れる状態を作れるかです。
参考にした一次情報
手続きと英語スコアの条件は、受験年度の募集要項・専攻案内で確認してください。


