
- 「院試の出願が拒否されるなんてあるの?」
- 「どんなときに出願拒否されるの?」
本記事では、このような悩みや疑問を解決していきます!
院試で出願拒否される3つのケース

・ 大学院入試の願書の提出を控えるように言われること
願書の提出を控えるように言われることなので、願書の書類不備による受験拒否とは異なります。

- 「願書を提出しちゃいけないなんてあるんですか?」
- 「願書の提出は自由じゃないんですか?」
おそらく多くの人が、このように思いますよね。
しかし、出願を拒否されるケースはあります。
出願拒否の主なケースは全部で3つです。
① 推薦入試事前審査に落ちた場合
② 新入生を受け入れていない場合
③ 出願に教授の許可が必要な場合
1つずつ見ていきます。
※後ほど、この3つのケースに含まれない例外ケースも紹介します
ケース①:推薦入試事前審査に落ちた場合
院試の出願を拒否される1つめのケースは、「推薦入試事前審査に落ちた場合」です。
大学院によっては、『推薦入試のための事前審査』が必要な場合があります。
とはいえ、かなり珍しいケースです。
・大阪大学大学院 基礎工学研究科 など
推薦入試のための事前審査がある専攻では、以下のようなスケジュールで院試を受験します。
| # | イベント | 時期(目安) |
| 1 | 推薦入試事前審査申請 | 5月下旬 |
| 2 | 結果発表(推薦事前審査) | 6月中旬 |
| 3 | 願書提出(推薦) | 6月下旬 |
| 4 | 院試試験(推薦) | 7月上旬 |
推薦事前審査の結果発表後に、願書提出というスケジュールです。
つまり、推薦事前審査に落ちた場合は、「推薦の願書出願拒否」という状態になります。

- 「このケースでは、推薦入試の願書提出ができなくても、一般入試を受けることは可能ですよ」
ケース②:新入生を受け入れていない場合
院試の出願を拒否される2つめのケースは、「新入生を受け入れていない場合」です。
- 定年まであと数年で卒業まで面倒を見られないため
- 他の研究室と合同研究しており、別の研究室でまとめて受入をしているため
一例ですが、このような理由で新たに学生を受け入れていないケースがあります。
その場合は、当然ですが出願を拒否されます。
このケースでは、進学を希望していることを伝えると、以下のように返事が返ってきます。
- 「今は新入生の受入を行っていません」
- 「〇〇研究室でまとめて新入生を受け入れているので、私の指導の元研究したい場合は、〇〇研究室を第一志望にして出願してください」
1のケースは、私が大学時代に実際に経験したケースです。
教授の定年が迫っており、新入生を受入を行っていませんでした。
2のケースは、ESCAPEメンバーで実際にあったケースです。
別の研究室とほぼ合同で研究しており、「〇〇研究室を第一志望に出願してください」と返事が返ってきていました。

- 「まずは進学したい研究室に連絡をとってみましょう。受け入れていない場合は、その対処法を含めて教えてくれるはずです」
ケース③:出願に教授の許可が必要な場合
院試の出願を拒否される3つめのケースは、「出願に教授の許可が必要な場合」です。
院試では、研究室ごとに学生をとるといった意味合いが強いです。
そのため、募集要項に以下のように記載されているケースがあります。
- 当専攻に入学を希望する方は,希望する研究室の担当教員と入学後の研究計画についてよく相談をした上で,出願すること。
- 出願希望者は、各領域主任又は希望する研究室の教員に相談することが必要です。
- 出願前に、志望する研究分野に必ず連絡を取ること。
※わかりにくい場所に書かれていることもあるので、募集要項は隅々まで熟読するのがおすすめです!
このケースでは、連絡後の研究室訪問や面談によっては、「出願を控えてください」と教授に言われることもあります。

- 「出願拒否って結構あるんですね…。びっくりです…」
実は、この3つのケース以外に『突然、出願を拒否された』ということがありました。
ESCAPEメンバーの実体験を交えて、紹介していきます。
実際の体験談を紹介【出願拒否4つめのケース】

- 「ESCAPEメンバーの実体験を紹介します。募集要項に事前審査があるという記述がないにもかかわらず、突然出願拒否されたケースです」
④ 突然の出願拒否
ESCAPEメンバーが実際に体験した出願拒否のケースを紹介します。
※個人や大学の情報はふせて公開しています
ケース④:突然の出願拒否
ESCAPEメンバーが体験した出願拒否のメールを受信するまでの実際の流れを紹介します。
- 1.オープンキャンパス参加者個票の提出【個票の項目】
✓ 名前
✓ 住所
✓ 最終学歴
✓ これまでの研究テーマ
✓ これからの研究テーマ
✓ 志望理由、興味分野
✓ 希望コース などオープンキャンパスの参加にあたり、最低限の情報を書いた個票を提出。
- 2.オンラインオープンキャンパスで面談
研究室訪問の代替という形で、オンラインオープンキャンパスで面談を実施。
✓ 面接ではないのでリラックスしていいと言われる【面談で質問した内容】
✓ 「HPに書かれていた内容の確認」
✓ 「おすすめの参考書は?」
✓ 「勉強方法は?」
✓ 「進路は?」 など主にこちらから質問をして、教授に回答をしてもらっています。
典型的な研究室訪問と同じですね。
あくまで面談(研究室訪問)で、面接ではないですね。
- 3.出願を控えるようメールを受信【実際に送られてきた出願拒否のメール】

オンライン面談(選考と関係ないと言われた)から1ヶ月後に、突然のメールです。
大学4年生の6月過ぎているので、出願時期の直前ですね。
それまでの、試験の対策も水の泡です。
幸い第一志望の専攻ではなかったようですが、「事前審査がある」とも書かれていないのに出願を拒否するのは明らかに大学側に問題がありますね。
しかも、「面接じゃないからリラックスしていいよ」という面談が理由で出願を控えるように言われています。
『新型コロナウィルスの感染拡大の影響による特別措置』とのことですが、不誠実な対応であることに変わりはないですね。
再度確認しましたが、募集要項にも事前審査があるという記述は全くありませんでした。
これまでの対策にかけた時間を考えれば、たまったものではありません。

- 「大学院入試では、このような不測の事態が起こり得ることを知っておいてください」
院試で出願拒否されないための対策方法(ケース別)

院試で出願拒否されないための、ケース別の対策方法を見ていきます。
院試出願拒否のケースは全部で4つです。
① 推薦入試事前審査に落ちた場合
② 新入生を受け入れていない場合
③ 出願に教授の許可が必要な場合
④ 突然の出願拒否
各ケースの対策方法を見ていきます。
対策法①:推薦入試事前審査に落ちた場合
・ 推薦入試事前審査に落ちた場合
【ケース①の対策法】
・ 推薦入試事前審査の準備をしっかりとする
推薦入試事前審査では、以下のような書類を元に審査をします。
✓ 審査の申請書
✓ 研究希望調書
✓ 成績証明書
✓ 推薦書 など
具体的には、『大学1,2年生の頃から良い成績をとる』『質の高い研究希望調査書をつくる』などですね。

- 「志望理由や研究計画一つ一つに手を抜かないことが大切です」
対策法②:新入生を受け入れていない場合
・ 新入生を受け入れていない場合
【ケース②の対策法】
・ なし
こちらは対策などはないですね。
『〇〇研究室を第一志望にしてくれれば、入学後私が研究を見ます』といったケースもあるので、指示に従いましょう。

- 「別の大学でやりたい研究ができる研究室を探すのもいいですね」
対策法③:出願に教授の許可が必要な場合
・ 出願に教授の許可が必要な場合
【ケース③の対策法】
・ アポ取りメールや研究室訪問から本試験のつもりで臨む
出願に教授の許可が必要な場合でも、出願を断られることは珍しいです。
ただし、受験できるかどうかは教授(指導員)の心証次第です。
『研究室訪問のアポ取りメール』から『研究室訪問当日』、『お礼のメール』など、本試験のつもりで臨むようにしましょう。
対策法④:突然の出願拒否
・ 突然の出願拒否
【ケース④の対策法】
・ 面談や研究室訪問でも気を抜かない
私は院試サークルを運営し、これまでに4,5年難関大学院の院試に携わっていますが、突然の出願拒否は初めてのケースです。
『コロナウィルスの影響』とのことでしたが、”受験人数の調整”がいつ入るかはわかりません。
なので、選考と関係のない、面談や研究室訪問でも気を抜かないようにしたほうがいいですね。
『うちの研究室に来てもらいたい』と思ってもらえるように、しっかりと事前準備をして面談や研究室訪問に臨んでください!
出願拒否の対策だけでなく、院試に合格するためにも重要です!
対策すれば、院試の出願拒否は回避できる!
いかがでしたでしょうか。
院試出願拒否の4つのケースをおさらいします。
① 推薦入試事前審査に落ちた場合
② 新入生を受け入れていない場合
③ 出願に教授の許可が必要な場合
④ 突然の出願拒否
あまり聞かないかも知れませんが、大学院入試で出願拒否されることはあります。
出願拒否されると、時間や度量が無駄になってしまいます。
大学院受験を控えている人は、出願拒否されるパターン知り、しっかりと対策してください!




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