- 「理系院卒で文系就職はアリですか?」
- 「理系院卒で文系就職はもったいないですか?」
本記事では、このような疑問や悩みを解決していきます!
理系院卒で文系就職はアリ?
- 「理系院生です。周りに文系就職をする人が1人もいません」
- 「理系院卒で文系就職するのはもったいない気がしてしまいます」
あなたも、このような悩みを抱えていないでしょうか?
周りはみんな専門職に就職してしまう…。
1人だけ周りと違うレールに乗るのがこわい…。
このように、理系院卒で文系就職するのが不安な人も多いですよね。
専門職と文系職はなにが違う?
① 専門性の高い仕事・・・技術、生産、研究、開発など
② 専門性の低い仕事・・・営業、経理、事務、コンサルなど
一般的に、①が専門職、②が文系職と呼ばれています。
専門職と文系職の大きな違いは、「専門性」を活かすことができるかどうかです。
理系の学生は、①の専門職に就職する人が多いですが、②の文系職に就職することもできます。
一方で、文系の学生は、②の文系職に就職することはできますが、①の専門職に就職することはほとんどありません。
表にすると、以下のようになります。
専門職 | 文系職 | |
理系学生 | ◯ | ◯ |
文系学生 | ✕ | ◯ |
私が文系就職した理由
- 「私は理系(工学系)から文系就職しました」
- 「全く後悔していません!」
① 高年収の会社で働きたかった
② 大企業を動かす仕事がしたかった
③ 研究職で働いている自分が想像できなかった
このような理由から、文系就職を選びました。
結果的に、東京大学大学院の工学系研究科を1年で中退し、コンサルティング会社に入社しています。
あのまま周りに流され研究職に就職していたら、絶対後悔していたと思います。
また、私はメンバー1,000名以上の院試サークルを運営しています。
理系院生から文系就職した人も、かなりたくさん見てきました。
理系院卒の文系就職は、「常軌を逸した選択」ではないので、安心して下さい。
理系でも文系就職はアリ!
・積み重ねてきた努力やコストが大きいと、無駄にしたくないという執着心が生まれ、判断を誤ってしまうこと
- 「せっかく大学院に行ったから、研究職にいかないと」
- 「理系院卒で文系就職はもったいない!」
このような考えは、まさにコンコルド効果によるものです。
大学院生活は2年ですが、社会人生活は40年も続きます。
「理系院卒だから文系就職はもったいない」という固定観念は捨て、しっかりと自分の気持ちと向き合うことが大切です。
たとえ文系就職をしたとしても、研究で培った『論理的思考力』『仮説検証を回す力』『数字の強さ』はムダになりません。
本記事では、『理系院卒で文系就職する3つのデメリットとメリット』を紹介します。
企業選びの判断材料としてご活用ください。
それでは早速見ていきましょう。
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理系院卒で文系就職する3つのデメリット
理系院卒で文系就職する3つのデメリットを紹介します。
① スケジュールがきつい
② 専門性を活かせない
③ 学部生とスタート地点が同じ
1つずつ見ていきます。
デメリット①:スケジュールがきつい
理系院卒で文系就職するデメリットの1つめは、「スケジュールがきつい」です。
① コアタイムがある
② 卒業研究とスケジュールがかぶる
③ 周りに文系就職する人が少ない
文系就職は、専門職への就職よりも時間や労力がかかります。
理系の就活はきつい?専門職、文系職のケース別に解説で詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。
デメリット②:専門性を活かせない
理系院卒で文系就職するデメリットの2つめは、「専門性を活かせない」です。
文系就職では、大学で4年、大学院で2年学んできた専門の知識を存分に活かすことはできません。
ただ、先程述べたように、研究で培った『論理的思考力』『仮説検証を回す力』『数字の強さ』はムダになりません。
デメリット③:学部生とスタート地点が同じ
理系院卒で文系就職するデメリットの3つめは、「学部生とスタート地点が同じ」です。
- 「修士で2年間勉強してきた」
- 「その分、学部生より優秀なはずだ!」
このような、理系院卒のプライドもあるでしょう。
しかし、就活では学部生と横並びでスタート。
理系院卒だから有利になる、無条件で内定をもらえるといったことはありません。
ただ、本当に優秀だという自負があれば「人を重視する」文系就職は有利になります。
理系院卒で文系就職する3つのメリット
理系院卒で文系就職する3つのデメリットを紹介します。
① 初任給が高い
② 仕事の幅が広い
③ 高年収企業で評価されることが多い
1つずつ見ていきます。
メリット①:初任給が高い
理系院卒で文系就職するメリットの1つめは、「初任給が高い」です。
厚生労働省の『賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況』によると、学歴別にみた初任給は以下のようになっています。
[令和元年度 男女計]
# | 学歴 | 初任給[円] | 高校卒との差[円] |
1 | 大学院修士課程修了 | 238,900 | 71,500 |
2 | 大学卒 | 210,200 | 42,800 |
3 | 高校卒 | 167,400 | 0 |
大学院卒の学生は、大学卒の学生よりも平均でおよそ30,000円初任給が高いことがわかります。
企業の募集要項をみると、以下のようになっている企業が多いです。
初任給(学部卒):244,000円
初任給(修士卒):274,000円
メリット②:仕事の幅が広い
理系院卒で文系就職するメリットの2つめは、「仕事の幅が広い」です。
専門職は「専門性を活かす」という制限があるので、選べる仕事の幅が狭いです。
一方、文系就職の場合は、制限がないため、選べる仕事の幅が広いです。
胸を張って「今の専門分野が大好きだ」と言えないのであれば、文系就職も視野に入れてみましょう。
仕事の幅が広いため、ピッタリと自分にあった仕事がみつかる確率が高くなります。
メリット③:高年収企業で評価されることが多い
理系院卒で文系就職するメリットの3つめは、「高年収企業で評価されることが多い」です。
『数字による分析』『論理的な説明』『仮説検証のサイクルを回す』。
このどれもが”理系”が得意とするところですよね。
理系院卒であれば、学部よりもさらに磨きがかかっているでしょう。
こういった「論理的思考力」や「数値処理能力」などが期待され、理系を積極的にとる企業も少なくありません。
特に、「外資系企業」「コンサルティングファーム」「総合商社」などの高年収企業では、こういった能力が評価されます。
さらに、配属されるプロジェクトによっては、専門知識を活かせることもあります。
理系院卒でも文系就職を視野にいれよう
いかがでしたでしょうか。
理系院卒で文系就職する3つのデメリットとメリットをおさらいします。
① スケジュールがきつい
② 専門性を活かせない
③ 学部生とスタート地点が同じ
【理系院卒で文系就職する3つのメリット】
① 初任給が高い
② 仕事の幅が広い
③ 高年収企業で評価されることが多い
せっかく大学院に行ったから、研究職にいかないと…。
理系院卒で文系就職はもったいない…。
理系院卒であれば、このような気持ちになることはありますよね。
しかし、最も大切なのはあなたに合った企業に就職することです。
「理系院卒だから、ぜったい専門職に就職する」といった思考は、将来の可能性を狭めてしまいます。
あなたが納得いくまで考え抜いたならば、専門職に就職するも、文系職に就職するも、どちらも正解です。
自分の可能性を狭めることなく、自分にあった企業をみつけてください。
また、文系職か専門職か迷っている方は、【理系で文系就職は後悔する?】進路を選ぶ3つの判断基準と実体験も合わせてご覧ください。
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