院試の勉強スケジュールは、残り期間によって変わります。
1年ある人と3ヶ月しかない人では、やるべき順番が違います。
この記事では、3ヶ月、6ヶ月、1年の残り期間別に、院試に合格する勉強スケジュールを整理します。

院試スケジュールで最初に見ること
最初に見るのは、募集要項と過去問です。
勉強時間を決める前に、何を問われる試験かを確認してください。
大学院入試では、筆記試験、面接、口頭試問、英語スコア、提出書類が関係します。
募集要項で確認すること
募集要項では、出願資格、試験科目、日程、英語、面接、書類を見ます。
同じ大学でも、研究科や専攻で条件は変わります。
年度が変わると、試験方法や提出書類が変わることもあります。
古い体験談だけで判断しないでください。
過去問で確認すること
過去問では、頻出分野、問題形式、計算量、記述量を見ます。
最初から解けなくても大丈夫です。
出題の地図を作ることが目的です。
1年ある場合のスケジュール
1年ある場合は、基礎から積み上げられます。
ただし、余裕があると思って放置すると、半年はすぐ過ぎます。
| 時期 | やること | 目的 |
|---|---|---|
| 12ヶ月前 | 志望校と研究室を調べる | 方向性を決める |
| 10ヶ月前 | 英語条件を確認する | 提出遅れを防ぐ |
| 8ヶ月前 | 専門基礎を復習する | 土台を作る |
| 6ヶ月前 | 過去問を解き始める | 頻出分野を絞る |
| 3ヶ月前 | 本番形式で演習する | 得点力を上げる |
| 1ヶ月前 | 弱点補強と面接準備 | 失点を減らす |
6ヶ月ある場合のスケジュール
6ヶ月ある場合は、基礎と過去問を同時に進めます。
最初の1ヶ月で全体像をつかみ、2ヶ月目から頻出分野を深掘りします。
最初の1ヶ月
最初の1ヶ月は、募集要項、過去問、英語条件、研究室を確認します。
過去問を3年分見て、頻出分野を表にしてください。
英語スコアが必要な場合は、受験日を先に押さえます。
2ヶ月目から4ヶ月目
2ヶ月目から4ヶ月目は、専門科目の基礎復習と過去問演習です。
参考書は科目ごとに1冊を軸にします。
出る範囲を優先し、出ない範囲に時間を使いすぎないでください。
最後の2ヶ月
最後の2ヶ月は、本番形式で解きます。
時間を測り、答案の書き方も練習してください。
面接がある人は、志望理由と研究概要を声に出して練習します。
3ヶ月しかない場合のスケジュール
3ヶ月しかない場合は、全部をやろうとしないでください。
過去問から逆算し、点になる範囲へ絞ります。
1週目で全体を把握する
1週目は、募集要項、過去問、英語、面接の有無を確認します。
受験できる条件を満たしているかを先に見ます。
英語提出や書類に不足がある場合は、すぐ処理します。
2週目から8週目で頻出分野を固める
2週目から8週目は、頻出分野を固めます。
過去問で出ている標準問題を解ける状態にしてください。
難問より、取り切る問題を増やします。
最後の4週で本番練習をする
最後の4週は、本番形式です。
時間配分、答案の見直し、面接回答、持ち物確認まで含めます。
新しい教材は増やしすぎないでください。
勉強の優先順位
院試勉強では、やることを並べるだけでは足りません。
優先順位を決めてください。

過去問を中心にする
院試では、過去問が最も強い情報です。
過去問を見ずに参考書だけを進めると、出題範囲からずれることがあります。
まず過去問で地図を作り、参考書を使って穴を埋めます。
英語は締切から逆算する
英語スコア提出がある場合は、試験日、返却、提出期限を逆算します。
直前に受けても間に合わない場合があります。
TOEFLやIELTSなどは、大学院が指定する形式を確認してください。
週次レビューのやり方
スケジュールは、作っただけでは崩れます。
週に1回、進捗を確認してください。

| 確認項目 | 見ること |
|---|---|
| 範囲 | 予定した分野を終えたか |
| 演習 | 過去問を解いたか |
| 復習 | 間違いを説明できるか |
| 弱点 | 次週に補う分野は何か |
| 調整 | 予定を減らすか増やすか |
失敗しやすいスケジュール
失敗しやすい計画には共通点があります。
予定が細かすぎる、参考書が多すぎる、復習時間がない、面接を後回しにすることです。
毎日の予定を詰め込みすぎる
毎日ぎっしり予定を入れると、1日崩れただけで計画全体が壊れます。
週に1日は予備日を入れてください。
予備日は遅れを戻す日であり、休む日でもあります。
復習時間を入れていない
問題を解くだけでは点になりません。
間違えた理由を説明し、次に同じ問題が出たら解ける状態にします。
復習のない演習は、時間を使っただけで終わります。
科目別のスケジュール調整
院試の勉強計画は、科目ごとに配分を変えてください。
全科目を同じ時間で進めると、得点に直結しない勉強が増えます。
数学・基礎科目
数学や基礎科目は、短期間で詰め込むより毎週触るほうが安定します。
公式を覚えるだけでなく、典型問題を解ける状態にしてください。
過去問でよく出る形を見つけ、同じ型の問題を繰り返します。
専門科目
専門科目は、過去問から範囲を絞ります。
授業ノートを最初から全部読み返すより、頻出分野を優先してください。
記述問題が多い場合は、答案の書き方も練習します。
英語
英語は、スコア提出型か当日試験型かで変わります。
スコア提出型なら、受験日と提出期限を先に確定します。
当日試験型なら、過去問の長文量や専門英語の有無を見ます。
研究室訪問と面接を計画に入れる
院試スケジュールでは、筆記対策だけを入れがちです。
研究室訪問と面接準備も、早めに表へ入れてください。
研究室訪問の時期
研究室訪問は、出願直前に急いで行くより、余裕を持って準備します。
候補研究室を調べ、質問を作り、訪問後に志望理由へ反映します。
訪問で得た情報は、面接でも役立ちます。
面接準備の時期
面接準備は、筆記が終わってから始めると遅い場合があります。
志望理由、研究テーマ、卒業研究、入学後にやりたいことは、1ヶ月前までに形にしてください。
声に出して練習すると、長すぎる回答に気づけます。
スケジュールの立て直し方
計画が遅れたときは、気合で取り戻そうとしないでください。
範囲を減らし、点になる順番へ並べ直します。
優先順位をA・B・Cに分ける
Aは必ず出る頻出分野、Bは出る可能性がある分野、Cは余裕があれば見る分野です。
時間が足りないときは、AとBに集中します。
Cまで完璧にしようとしてAが崩れるのは避けてください。
1週間単位で直す
遅れた計画は、1日単位で直すより1週間単位で直します。
今週やる分野、解く過去問、復習する内容を決め直してください。
予定の修正も勉強の一部です。
よくある質問
院試スケジュールで迷いやすい点を整理します。
毎日何時間勉強すればよいですか
必要な時間は、現在地と受験校で変わります。
時間より、過去問で合格点に近づいているかを見てください。
毎日長時間やっても、出ない範囲ばかりなら効果は薄くなります。
参考書は何冊必要ですか
科目ごとに1冊を軸にするのが基本です。
過去問で足りない部分だけ、別教材で補います。
参考書を増やすほど、復習が追いつかなくなります。
過去問が解けない場合はどうしますか
最初から解けなくても問題ありません。
解けない理由を、知識不足、計算力不足、形式慣れ不足に分けます。
理由が分かれば、次の勉強内容を決められます。
関連して読みたい記事
勉強スケジュールは、過去問や直前期の記事と合わせると使いやすくなります。
まとめ:院試スケジュールは過去問から逆算する
院試に合格するスケジュールは、残り期間で変わります。
1年あるなら基礎から積み上げ、6ヶ月なら基礎と過去問を同時に進めます。
3ヶ月しかない場合は、頻出分野と得点しやすい範囲へ絞ります。
どの期間でも、募集要項、過去問、英語、研究室、面接を最初に確認してください。
毎週レビューし、予定を直しながら本番に近づけていきます。
院試勉強で計画倒れする原因
院試の勉強計画は、作った瞬間よりも崩れた後の扱いが大切です。
最初の計画どおりに進む人は多くありません。
1. 参考書のページ数だけで計画する
参考書を1日10ページ進める計画は、見た目はきれいです。
ただ、院試では「解けるか」が基準になります。
読んだページ数ではなく、過去問で使える形に変わったかを確認してください。
私が受験生の計画を見直すときも、ページ数より正答率と説明できる問題数を見ます。
2. 英語を後回しにする
英語は専門科目より差が見えにくい科目です。
そのため、直前期にまとめてやろうとする人がいます。
しかし、TOEFL ITP や TOEIC、大学独自の英語は、語彙と読解の積み上げが必要です。
専門科目を始める日と同じ日に、英語も15分だけ始めてください。
3. 研究室訪問と出願準備を予定に入れない
院試は筆記だけでは終わりません。
出願書類、研究室訪問、志望理由、面接準備も必要です。
勉強時間だけで予定表を埋めると、出願直前に一気に崩れます。
募集要項が出る前から、必要になりそうな書類をリスト化してください。
1週間の勉強メニュー例
毎日同じ科目を同じ量だけ進める必要はありません。
院試では、理解、演習、復習、過去問を週の中で回すほうが安定します。
| 曜日 | 主な勉強 | 確認すること |
|---|---|---|
| 月曜 | 専門科目の基礎理解 | 定義と公式を説明できるか |
| 火曜 | 例題演習 | 途中式を自力で書けるか |
| 水曜 | 英語と単語 | 長文を時間内に読めるか |
| 木曜 | 専門科目の応用 | 類題に対応できるか |
| 金曜 | 過去問1年分の一部 | 出題形式に慣れているか |
| 土曜 | 復習と解き直し | 間違えた理由を言えるか |
| 日曜 | 計画修正 | 次週に減らす科目を決める |
期間別に見る到達目標
3ヶ月、6ヶ月、1年では、同じ勉強法を使う必要はありません。
残り時間ごとに、捨てる作業と残す作業を決めてください。
1年ある場合
最初の3ヶ月は、出題範囲の全体像をつかみます。
次の3ヶ月で基礎問題を解き、夏以降に過去問へ入ります。
余裕がある人ほど、研究室訪問や英語外部試験も早めに進めてください。
早い時期に受験校を絞りすぎると、募集要項の変更に弱くなります。
6ヶ月ある場合
6ヶ月の場合は、基礎理解と過去問を分けすぎないことが大切です。
1科目を完璧にしてから次へ進むより、全科目を浅く回して弱点を見つけます。
4ヶ月目からは、過去問で出る分野を優先してください。
私が添削で見る合格者は、直前期に新しい教材を増やしすぎていません。
3ヶ月しかない場合
3ヶ月の場合は、受験校の過去問を中心にします。
参考書を最初から最後まで読む時間は限られます。
過去問で頻出分野を拾い、その分野だけ基礎に戻る順番にしてください。
英語は毎日短く触れ、専門科目は得点源にできる分野から固めます。
計画を修正する判断基準
計画が遅れたときは、努力量だけで取り戻そうとしないでください。
何を減らすかを決めるほうが、点数につながります。
残すもの
過去問、頻出分野、英語の継続、出願書類は残します。
ここを削ると、入試本番に直結する部分が弱くなります。
減らすもの
出題頻度の低い発展問題、目的のないノート作り、解説を写すだけの時間は減らします。
きれいなノートより、もう一度解ける状態を優先してください。
直前期にやらないほうがいいこと
試験が近づくほど、不安で新しいことを増やしたくなります。
ただ、直前期は増やすより絞る時期です。
新しい参考書を増やしすぎない
直前期に新しい参考書へ移ると、未消化の範囲が増えます。
すでに使った教材と過去問を解き直し、同じ問題で確実に点を取れる状態を作ってください。
難問だけを解き続けない
難問対策は必要ですが、基礎問題を落とすほうが痛いです。
本番では、解ける問題を短時間で処理する力も問われます。
最後の2週間は、基礎問題、頻出問題、計算ミスの確認に戻る時間を必ず入れてください。
生活リズムを崩さない
前日だけ早く寝ようとしても、急には眠れません。
試験の2週間前から、本番と同じ時間に起きる練習をしてください。
朝に頭が動く状態を作ることも、院試対策の一部です。
参考にした一次情報
この記事では、文部科学省、大学院公式入試案内、英語試験公式情報を確認したうえで整理しています。


