「夜なかなか眠れない」「夜中に何度も目が覚める」「たくさん寝ているのに全然疲れが取れない」人生の3分の1を占める睡眠は、英語よりも数学よりも遥かに人生を豊かにしてくれる!睡眠を学ぶのは今しかない!
- 寝ても疲れが取れない
- 日中にぼーっと頭が働かないときがある
- 毎日きちんと疲れをリセットしたい
- 夜なかなか寝ることができない
睡眠の質=人生の質!誰でもぐっすり眠れる方法
この本は、誰でもぐっすり眠れ、健康で元気な身体が手に入る簡単ストレッチの方法を教えてくれる本です。
著書の白濱龍太郎さんは、睡眠、呼吸器内科、在宅医療の専門クリニック「RESM新横浜」の院長です。睡眠の質や無呼吸症候群などの睡眠にまつわる病気をいち早く発見するための新しい機械を日本で最初に導入し、「病気を予防し、健康で幸せな人生を送るために」との観点から、睡眠の重要性をわかりやすく丁寧に説き、患者が心から満足できる睡眠を取り戻すための治療、指導を行い、
多くの患者から信頼を得ているそうです。
数多くのメディアにも取り上げられていて、「睡眠」の分野で今最も注目されている医師の一人だそうです。
まさに睡眠のスペシャリストといえる白濱さんの書いた本で、しかも誰でも簡単にできる睡眠のためのストレッチを紹介しているので、「簡単に実践できる」本です。
「寝ても疲れが取れない」
「日中にぼーっとしてしまう」
「朝起きるのが辛い」
ほとんどの人が、満足する睡眠を取れていないと思います。
そして当然、睡眠は日中の活動にも影響を与えるため、人生においてどれだけ大切なものか計り知れません。
『脳が冴える快眠法/茂木健一郎著』では、「睡眠こそ、仕事の効率をアップさせる脳を育てる!」と述べていますし、
『一流の睡眠ー「MBA×コンサルタント」の医師が教える快眠戦略/裴英洙著』では、「誰にでも今日から実践できて、すぐに効果が現れ、最短で一流に近づくための最強のスキルは、間違いなく「睡眠」です。」と述べています。
日中の仕事効率をアップさせるにも、夜の睡眠が重要であるということは疑いようがありません。
本書のタイトルでも「誰でも簡単にぐっすり眠れる」と書いてありますから、老若男女問わず読んで損はない作品と言えるでしょう。
また、「医者が書いた睡眠の本って専門用語ばかりで何言っているか分かりづらそう」という印象を持っている人もいるかも知れませんが、本書は全183Pで、専門用語も少なく、文字も大きすぎず小さすぎず、すごく読みやすい本です。
以下の記事で睡眠前の絶対にやってはいけない悪習慣を紹介しています。
合わせてご覧ください。
『ぐっすり眠れるようになる方法』3つの「そうなんだ!」ポイント
- 睡眠の要、「深睡眠」
- 「がん」「心筋梗塞」「脳卒中」を防ぐ
- 睡眠が足りないとやせにくくなる
1. 睡眠の要、「深睡眠」
睡眠は量か質か。誰でも一度は気になったことがあるのではないでしょうか。
睡眠時間が少なくなってしまう理由はたくさんあります。
「仕事が忙しい」
「家でやることがたくさんある」
「思い通りにならないことが多くて精神的に疲れている」
「子どもの夜泣きで何度も起こされる」
睡眠時間が足りないと、当然起きるのも億劫になってしまいますし、電車に座ればすぐに爆睡、日中も仕事中に眠くなってしまうといったことになってしまいます。
一方、睡眠時間が多い場合はどうでしょう。
「休日いくら寝ても疲れが取れない」
「寝ても寝ても眠くなってしまう」
このような経験のある人もいるでしょう。
本書では、理想的な睡眠時間は6.5~7.5時間であると述べています。
また、睡眠時間が多くても「深睡眠」がとれていないと意味がないとはっきり断言しています。
この一文をみると、睡眠は量より質だということが言えますね。
実際に本書でも、睡眠初期の4時間以内で8割の「脳と体の疲れ」が取れると述べています。
もちろん、そのために意識しなければならないのが「睡眠の質」です。
そして、本書では睡眠の質についてこのように記載してます。
実は、「睡眠の質」「睡眠の良し悪し」は「深睡眠(徐波睡眠)」によって決まります。
「眠りについてから4時間以内に、深睡眠をしっかりとれたかどうか」が、睡眠の質を左右するのです。
それでは、「深睡眠」とはどういった状態のことを指すのでしょうか。
まず、睡眠を大きく分けて「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2つがあります。
これは有名な話ですので、知っている人も多いのではないでしょうか。
レム睡眠とは、身体は休んでいますが、脳は活発に動いており、情報整理を行っている状態のことをいいます。夢を見るのは、このレム睡眠の状態の時と言われていますね。
次に、ノンレム睡眠とは、脳を休ませ、身体の疲れを回復させるための睡眠で、脳も身体も深い休息をとっている状態です。
そして、このノンレム睡眠は、眠りの深さによって3つのステージに分かれており、そのなかでも脳が一番リラックスした状態にあるのが、「深睡眠」です。
つまり、睡眠の質を上げるためには、この脳がもっともリラックスしている「深睡眠」の状態をいかに多く取るかということが重要なのです。
「睡眠の質を上げろ」と言われても、どんな状態が良いのか分からないし、なにをすればいいのか分からないと思っていた人も多いと思います。
本書では、「睡眠の質を上げろ」と抽象的なアドバイスをしているのではなく、
「深睡眠の時間を増やすといいよ」
「そのためにぐっすりストレッチをするといいよ」
ということを優しくアドバイスしてくれています。
ぐっすりストレッチの内容が気になる方は、本書チェックしてみてください。
2. 「がん」「心筋梗塞」「脳卒中」を防ぐ
睡眠の質を高めると、日中精力的に活動できるというメリットがあります。
しかし、それだけではありません。
睡眠はがんの予防に、大いに関係があると本書では述べています。
「よい睡眠を取る」ことが健康に良いということは知識として知っているかもしれませんが、なぜ健康に良いのかというメカニズムまで詳しく説明できる人は専門家くらいのものでしょう。
健康を左右する「免疫力」。
これがよい睡眠によって高まるそうです。
免疫細胞がもっとも元気に働くのは、副交感神経が優位になっているときであり、それは笑っているときや睡眠をとっているときだと述べています。
また、「がん」「心筋梗塞」「脳卒中」の③大疾患についても、本書では以下のように主張しています。
がんを予防するためにも、毎日しっかりと質のよい睡眠をとり、免疫細胞の働きを活性化させ、免疫力をアップさせることが必要不可欠なのです。
(中略)
質のよい睡眠によって元気な血管を保つことで、心疾患や脳卒中などのリスクを減らすことができます。
「がん」「心筋梗塞」「脳卒中」の三大疾患を予防するためには、食事や飲酒、生活習慣に気をつけることも当然大切ですが、「よい睡眠を取る」ことも大切であると言えるでしょう。
睡眠不足によるデメリットは、こちらの【書評28】最高の睡眠「睡眠が適切に取れないと死亡率が上がる!」の記事で詳しく紹介しているので、合わせてごらんください。
3. 睡眠が足りないとやせにくくなる
「筋肉モリモリでマッチョな身体になりたい」
とまではいかなくても、
「スリムな体型でいたい」
「引き締まった身体になりたい」
「ぽっこりお腹にはなりたくない」
という方は多いでしょう。
ダイエットに関する本や食品、グッズも身の回りにたくさんあり、若い女性を中心にダイエットブームになっています。
「ダイエットの9割は失敗に終わる」という言葉を聞いたことがありますが、今までの生活を変え、体型までも変化させることはそう簡単なことではありません。
先程の、「スリムな体型でいたい」「引き締まった身体になりたい」「ぽっこりお腹にはなりたくない」といった方に一つ質問です。
「しっかりと睡眠をとっていますか?」
睡眠時間と肥満は切っても切れない関係にある
本書でははっきりとそう述べています。
睡眠が不足すると、ホルモンバランスの関係で、食べても食べても満腹中枢が働かないといった状況になってしまうそうです。
すると、食べたはずなのにもっと食べたいという気持ちになり、どんどん食欲が増して来てしまいます。
また、毎日深く眠り、良い睡眠を取ることができれば、それだけで基礎代謝がアップし、太りにくい身体になる可能性があるそうです。
質の悪い睡眠をとっていると、満腹中枢が働かないだけでなく、基礎代謝までも落ちてしまいます。
理想の身体を目指すのでれば、まずは「質のよい睡眠」を手に入れて、痩せやすい体質になることが一番の近道なのではないでしょうか。
ダイエットなどのあらゆる物事を習慣化する方法はこちらの【内容・感想】人生が思い通りになる!超習慣術/DaiGoの記事で紹介しています。あわせてご覧ください。
- 睡眠の要、「深睡眠」
- 「がん」「心筋梗塞」「脳卒中」を防ぐ
- 睡眠が足りないとやせにくくなる
まとめ
本書は、睡眠のプロが教える、誰でも簡単に実践できる睡眠の質を高めるストレッチを紹介してくれる一冊です。
「よい睡眠をとる」と、スッキリと起きれるようになるだけではなく、日中の仕事の質の向上、健康の維持、やせやすい身体になるなどのメリットがあります。
私達は、人生の4分の1から3分の1は眠っています。その莫大な時間の質を高めることは、人生の質を高めることに繋がるのは疑いようのないこです。今すぐ始められるぐっすりストレッチに興味があれば是非本書をチェックしてみてください。
睡眠の質を高める方法は以下の記事でも紹介しています。あわせてご覧ください。
「これは勉強に活かせる!」くろま式『誰でも簡単にぐっすり眠れるようになる方法』から学ぶ勉強法
最後におまけコーナーとして、数々の勉強法の本を出版している私が、「読んだ本すべてを勉強に活かす」をテーマに、
「これは勉強に活かせる!」と思った内容をご紹介します。
勉強に全く関係のない、小説やマンガからも「勉強に活かせる内容」をご紹介していこうと思っています。人気コーナーにしていく予定です。
『誰でも簡単にぐっすり眠れるようになる方法』から学ぶ勉強法は、以下です。
- 「寝る前に暗記科目を勉強する」をルーティン化する
この勉強方法には3つのメリットがあります。
1つ目は、勉強時間を確保しやすくなること。
2つ目は、記憶が定着しやすいタイミングで暗記の勉強を行えること。
3つ目は、睡眠の質が上がること
「寝る前の勉強」を習慣化することで、毎日一定時間は勉強時間を確保できるようになります。
また、寝ている間は脳が情報を整理している状態。
その脳の情報整理の前に暗記科目の勉強をすると、記憶の定着率もアップします。
(起きてすぐに前日の復習をすると尚良いです)
さらに、本書では、「行動のパターン化で子どもも大人も寝付きがよくなる」と述べています。
毎日寝る前に暗記科目の勉強を行うことで、脳がだんだん「暗記科目の勉強の次は眠りにつくのだ」と記憶してくれるようになります。
これにより、自然と眠りにつけるようになります。
この勉強法は、勉強の量、勉強の効率、睡眠の質と3つも効果があるので、是非実践してみてください。
最高の睡眠「睡眠が適切に取れないと死亡率が上がる!」
子どもがぐっすり眠れる環境を作りなさい「最高の寝室を作る方法」
スゴイ早起き「毎日が充実する、無敵の早起きメソッド」
【睡眠と脳の関係から考える】『睡眠前学習』暗記法
【東大院生直伝】早朝にパッと起きて、ビシッと勉強する方法5選
[著書名] 1万人を治療した睡眠の名医が教える 誰でも簡単にぐっすり眠れるようになる方法
[著者名] 白濱 龍太郎
[出版社] アスコム
[出版日] 2017/8/25
[項数] 183ページ
[目次]
はじめに
PART1 すぐに眠れて朝まで起きない「ぐっすりストレッチ」のやり方
PART2 「ぐっすりストレッチ」であなたの睡眠が大きく変わる
PART3 「ぐっすりストレッチ」で久しぶりによく眠れた!体験談
PART4 質の高い睡眠で生活習慣病を予防し、病気に負けない体をつくる
PART5 さらにぐっすり眠るための8つの裏技
おわりに
また、本記事で紹介した本の情報はこちらです。