院試向けのTOEFL ITP参考書は、現在のスコアと弱点で選びます。
最初に公式問題で診断し、必要な分野だけ補強してください。
ここでは、2026年7月に公式・出版社サイトで確認できた6冊を比較します。
| 参考書 | 対象者 | 役割 | 補う弱点 | 公式確認先 |
|---|---|---|---|---|
| TOEFL ITP Practice Tests Level 1, Volume 3 | 全受験者 | 公式診断・本番演習 | 形式理解・時間配分 | ETS公式PDF |
| はじめてのTOEFL ITPテスト完全対策 改訂版 | 初受験・基礎から学ぶ人 | 総合対策 | 3Sectionの全体理解 | 旺文社 |
| TOEFL ITPテスト文法問題攻略 改訂版 | Structureが弱い人 | 文法特化 | 品詞・構文判断 | 旺文社 |
| TOEFL ITPテストリスニング問題攻略 | 音声を追えない人 | Listening特化 | 会話・講義の聞き取り | 旺文社 |
| TOEFL ITPテストリーディング問題攻略 | 長文で時間切れになる人 | Reading特化 | 根拠探し・読解速度 | 旺文社 |
| TOEFL ITPテスト本番模試 改訂版 | 仕上げ段階の人 | 模試演習 | 通し演習・時間配分 | 旺文社 |
6冊すべてを買う必要はありません。
公式問題に加え、弱点用1冊と模試1冊が基本です。
試験情報の確認先
TOEFL ITPのおすすめ参考書6選
6冊の違いを、使う順番と終了条件まで含めて解説します。
自分の弱点と一致する本だけ選んでください。
1.TOEFL ITP Practice Tests Level 1, Volume 3
最初と最後に使う、ETS公式の練習教材です。
Level 1の本番形式を確認し、Section別の現在地を測れます。
最初は時間を守って解き、正答率と未回答数を記録します。
すべてを最初に使わず、8週間後の再判定用も残してください。
詳しい日本語解説が必要な人は、次の総合対策本を併用します。
2.はじめてのTOEFL ITPテスト完全対策 改訂版
初受験者が3Sectionの全体像を学ぶための一冊です。
旺文社の商品ページでは、傾向、解答手順、模試1回分を確認できます。
試験形式を知らない人や、基礎説明から読みたい人に向きます。
すでに500点前後を取れる人は、必要な章だけ使ってください。
音声の利用方法は、購入前に出版社ページで確認します。
3.TOEFL ITPテスト文法問題攻略 改訂版
Structure and Written Expressionを補強する本です。
空所補充や誤り指摘で、判断に時間がかかる人に向きます。
主語と動詞、品詞、節、準動詞、比較を分類して復習します。
正解番号を覚えるだけでは、別問題へ対応できません。
誤答の文法項目を説明できたら、公式問題へ戻ります。
4.TOEFL ITPテストリスニング問題攻略
Listening Comprehensionを集中的に学ぶ本です。
音声を聞いても話題や結論を追えない人に向きます。
演習後は、音声とスクリプトを照合してください。
聞こえない音と、意味を知らない表現を分けて記録します。
音声だけで内容を追えるまで、同じ素材を使います。
5.TOEFL ITPテストリーディング問題攻略
Reading Comprehensionの解答速度を上げる本です。
長文を全文和訳して時間切れになる人に向きます。
設問を読み、本文から正解根拠を探す練習を行います。
復習では、根拠文と設問の言い換えを確認してください。
専門用語があっても、段落の役割を追える状態を目指します。
6.TOEFL ITPテスト本番模試 改訂版
学習後の時間配分を確認する模試です。
旺文社の商品ページでは、模擬試験2回分と解説を確認できます。
基礎学習の最初ではなく、6週目以降に使うと効果的です。
本番と同じ順番で解き、休憩を挟まず通します。
得点だけでなく、未回答数と失点原因を記録してください。
TOEFL ITP参考書は3つの役割でそろえる
教材名より、「診断」「弱点補強」「実戦」の役割が大切です。
各役割を1冊で満たせれば、買い足す必要はありません。
| 役割 | 使う教材 | 開始時期 | 終了条件 |
|---|---|---|---|
| 診断 | ETS公式問題 | 学習開始時 | Section別の課題を説明できる |
| 弱点補強 | 総合・文法・Listening・Readingの1冊 | 診断後 | 同形式で正答率が改善する |
| 実戦 | 公式問題・本番模試 | 6週目以降 | 時間内に安定して解ける |
総合対策本とSection別教材を、同時に全部進めないでください。
まず公式問題を解き、最も弱いSectionを一つ選びます。
改善したら、次に弱いSectionへ移ります。
参考書を買う前に募集要項を確認する
TOEFL ITPを使えるかは、大学院と専攻で違います。
「TOEFL」と書かれていても、ITPを指すとは限りません。
確認する5項目
最新の募集要項と専攻案内で、次を確認してください。
- 利用できる試験名
- Level 1かLevel 2か
- 学内受験か外部スコア提出か
- 受験日と提出期限
- スコアの有効期間
TOEFL ITPは団体向け試験です。
個人で自由に試験日を選べない場合があります。
形式とスコアの詳細は院試のTOEFL ITPの形式と攻略法へ分けています。
TOEICとの違いはTOEICとTOEFL ITPの比較で確認してください。
Level 1の構成から弱点教材を選ぶ
院試で使われることが多いLevel 1は、3Sectionで構成されます。
ETS公式情報では、合計140問、試験時間は115分です。
| Section | 問題数 | 時間 | 教材選択のサイン |
|---|---|---|---|
| Listening Comprehension | 50問 | 35分 | 会話や講義の要点を追えない |
| Structure and Written Expression | 40問 | 25分 | 品詞・構文判断に迷う |
| Reading Comprehension | 50問 | 55分 | 根拠探しで時間切れになる |
Level 1の総合スコア範囲は310~677です。
問題数とスコア範囲は、別の数値です。
正答数は尺度得点へ換算されます。
模試の素点だけで、目標達成を断定しないでください。
スコア帯別に参考書を使い分ける
現在地によって、同じ教材でも使う範囲が変わります。
以下は教材選択の目安であり、大学院の合否基準ではありません。
| 現在の目安 | 中心教材 | 優先課題 | 次へ進む判断 |
|---|---|---|---|
| 430点未満 | 完全対策+公式問題 | 基礎文法・基本語彙 | 基本形式で7割前後を取れる |
| 430~499点 | 公式問題+文法問題攻略 | Structureの判断速度 | 同形式で8割前後を再現できる |
| 500~549点 | 公式問題+最弱Section教材 | 失点の集中修正 | 最弱Sectionが改善する |
| 550点以上 | 公式問題+本番模試 | 時間配分・取りこぼし | 未使用模試でも目標を超える |
430点未満は総合対策から始める
公式模試だけを繰り返さず、基礎説明を読みます。
Structureでは、主語と動詞を見つける練習を行います。
Readingは、短い段落で構造を確認してください。
Listeningは、スクリプト付きの短い素材から始めます。
この段階では、Section別教材を3冊そろえる必要はありません。
完全対策を軸にし、公式問題で同じ誤りが続く分野だけ補います。
語彙不足と文法不足を混同せず、誤答の理由を一問ずつ残してください。
基本問題の正答が安定するまでは、難問より解説の理解を優先します。
430~499点はStructureを安定させる
この帯では、文法判断のばらつきを減らします。
誤答を品詞、節、準動詞、比較などに分類してください。
一つの項目が安定したら、Readingへ時間を移します。
文法問題攻略は、間違いが多い単元から使って構いません。
正解番号ではなく、空所に必要な形を説明できるか確認します。
同形式を翌日にも正解できれば、知識が残ったと判断できます。
500~549点は最弱Sectionへ集中する
3Sectionを均等に学ぶより、失点の多い分野を直します。
時間不足なら、制限時間付きの演習を増やします。
知識不足なら、該当するSection別教材へ戻ります。
総合点だけでなく、Section別の正答数と迷った問題数を比べます。
正答率が低いSectionと、改善余地が大きいSectionは一致しないことがあります。
二週間ごとに記録を見直し、中心教材を一冊だけ入れ替えてください。
550点以上は未使用問題で再現性を測る
高得点帯では、初見問題で目標を超えることが大切です。
公式問題を一度に使い切らないでください。
正解した難問も、根拠を説明できなければ復習します。
本番模試は、得点を上げる教材というより再現性を測る教材です。
一回だけ高い結果が出ても、時間配分が崩れたなら改善を続けます。
二回続けて目標帯へ届けば、専門科目へ時間を戻す判断ができます。
Section別の復習方法
参考書を増やす前に、復習方法をSectionへ合わせます。
同じ間違いが続く時は、解く量より原因分類を優先します。
Listeningは音と意味を分ける
聞けなかった部分をスクリプトで確認します。
発音を知らないのか、語句の意味を知らないのか分けます。
音読後、音声だけで内容を追えるか再確認してください。
Structureは判断根拠を言葉にする
空所の前後を見て、必要な品詞を決めます。
誤り指摘では、文の骨格から確認してください。
翌日と1週間後に同形式を解き直します。
Readingは本文根拠を残す
正解した設問も、根拠文へ印を付けます。
誤答選択肢が違う理由も確認してください。
全文和訳ではなく、設問へ必要な情報を探します。
8週間のTOEFL ITP学習計画
以下の問題数と時間は、標準的な学習目安です。
現在地と院試全体の負担に合わせて調整してください。
| 週 | 重点 | 学習目安 | 確認指標 |
|---|---|---|---|
| 1週目 | 公式診断 | 公式問題1回分を本番時間で解く | Section別正答率・未回答数 |
| 2週目 | 基礎修正 | 平日60分前後、弱点の基礎を確認する | 誤答原因を説明できる |
| 3週目 | Structure | 学習目安として1日20問前後 | 判断時間と正答率 |
| 4週目 | Reading | 学習目安として1日1~2題 | 根拠文と所要時間 |
| 5週目 | Listening | 学習目安として毎日20分前後 | 聞けない原因の分類 |
| 6週目 | 通し演習 | 本番模試1回分 | 時間配分・未回答数 |
| 7週目 | 最弱分野 | 学習時間の半分を最弱Sectionへ使う | 正答率の改善 |
| 8週目 | 再判定 | 未使用の公式問題1回分 | 開始時との比較 |
Listeningは、8週間を通して触れてください。
数値を達成することより、復習を省かないことが大切です。
専門科目が重い日は、学習目安を半分にして継続します。
8週間後に教材と目標を再判定する
開始時と同じ条件で、未使用の公式問題を解きます。
総合点だけでなく、Section別の変化を比較してください。
| 結果 | 判定 | 次の行動 |
|---|---|---|
| 全Sectionが改善 | 教材選択は有効 | 本番演習を継続する |
| 一つだけ停滞 | 局所的な弱点 | 該当Sectionを追加で補強する |
| 時間内に終わらない | 速度不足 | 大問ごとの上限時間を決める |
| 正答率が変わらない | 復習方法に課題 | 誤答記録と解き直しを見直す |
| 目標を安定して超える | 維持段階 | 専門科目へ時間を移す |
一回の上振れだけで、学習を止めないでください。
未使用問題で2回安定すれば、維持学習へ移れます。
提出日まで、学習目安として週1回は復習を残します。
伸びたSectionの専用教材は、毎日の中心から外して構いません。
停滞したSectionは、演習量より誤答原因と教材の役割を見直します。
Listeningで音を判別できないなら、模試追加より音声復習が先です。
Structureで根拠が曖昧なら、文法問題攻略へ戻ってください。
Readingで未回答が残るなら、根拠探索と大問別時間を測ります。
受験日が近い場合は、新しい本を買わず公式問題の解き直しを優先します。
受験日まで余裕があれば、最弱Sectionの教材だけを次の四週間へ残します。
失敗・買いすぎ・最終確認を1章で防ぐ
参考書選びの失敗は、購入前と学習後の確認で減らせます。
次の順番で一度だけ判断してください。
同じ役割の本を2冊買わない
総合対策本を持っているなら、別の総合本は不要です。
追加する時は、「どの失点を直す本か」を一文で書きます。
説明できない場合は、購入を保留してください。
TOEFL iBT用教材と混同しない
TOEFL iBTとTOEFL ITPは、同じ形式ではありません。
ITP Level 1にはStructureがあります。
購入前に、TOEFL ITP対応と明記されているか確認します。
版・音声・正誤表を確認する
古い本でも、現行形式に合えば練習できます。
ただし、音声の再生方法と付属物を確認してください。
中古本では、CDや別冊の欠品にも注意します。
出版社の正誤表も確認し、最終判断はETS公式問題で行います。
購入前の最終チェック
購入を決める前に、教材の役割と利用環境を確認します。
- Level 1の対象教材か
- 今の最弱Sectionを補えるか
- 解説と音声を利用できるか
- 同じ役割の本を持っていないか
- 8週間以内に終える範囲を決めたか
- 終了後に使う未使用問題を残したか
6項目を満たす本だけ購入してください。
本を替えるより、誤答を再現できるまで直す方が先です。
よくある質問
TOEFL ITP参考書を選ぶ時の疑問を整理します。
6冊すべて必要ですか?
必要ありません。
公式問題、弱点用1冊、模試1冊が基本です。
最初から公式問題を解いて大丈夫ですか?
大丈夫です。
最初の結果は合否判定ではなく、教材選択に使います。
550点を狙うなら単語帳も必要ですか?
語彙不足が失点原因なら追加します。
単語帳だけでは、Structureと時間配分は改善しません。
TOEIC教材を流用できますか?
基本語彙とListeningの一部は流用できます。
Structureと学術長文は、ITP用教材で補ってください。
4週間しかない場合はどうしますか?
公式問題で最弱Sectionを決め、教材を1冊に限定します。
学習目安として、週1回は時間を測る演習を入れます。
東大院試にも使えますか?
専攻がTOEFL ITPを実施する場合は、形式対策に使えます。
提出できる試験と日程は、最新の専攻案内を優先してください。
まとめ|公式問題と弱点用1冊で進める
おすすめ6冊の中から、役割が重ならないように選びます。
最初にETS公式問題で、Section別の弱点を測ってください。
次に、総合・文法・Listening・Readingから1冊を選びます。
6週目以降は本番模試へ進み、8週目に再判定します。
院試英語でTOEICを使う場合は院試向けTOEIC参考書の記事へ進んでください。


