院試英語でTOEICを使うなら、参考書は役割で選びます。
単語帳や模試を何冊も買う必要はありません。
募集要項を確認し、現在地に合う教材を絞ることが先です。
この記事では、現行の公式教材と出版社情報を基に選び方を整理します。
| 分野 | 教材 | 向いている人 | 主な役割 | 公式確認先 |
|---|---|---|---|---|
| 単語 | 公式TOEIC Listening & Reading 英単語 | 本番に近い語彙と例文で学びたい人 | 頻出語と文脈をまとめて確認 | IIBC |
| 単語 | TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ | 短い時間で反復したい人 | 目標帯別の語彙確認 | 朝日新聞出版 |
| 文法 | TOEIC L&Rテスト 文法問題 はじめの400問 | 文法に苦手意識がある初学者 | Part 5の基礎から標準への移行 | アスク出版 |
| 文法 | TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問 | 基礎文法を終えた中級者 | Part 5の判断速度と演習量を確保 | アスク出版 |
| 長文 | 公式TOEIC Listening & Reading Part 7 速読演習 | Part 7が最後まで終わらない人 | 根拠探索と読解速度を改善 | IIBC |
| 模試 | 公式TOEIC Listening & Reading 問題集 12 | 全受験者 | 本番形式の診断と時間配分 | IIBC |
| 総合 | 公式TOEIC Listening & Reading 500+・650+・800+ | 目標帯の頻出問題を補いたい人 | 現在地に合う難度で全Partを補強 | IIBC |
この表から、単語1冊と公式問題集をまず選びます。
文法か長文に弱点があれば、対応する1冊だけ追加してください。
参考書を買う前に募集要項を確認する
院試では、TOEICを使えること自体が大学院ごとに異なります。
参考書を買う前に、当年度の募集要項で条件を確定してください。
TOEIC L&Rが利用できるか確認する
募集要項の「外国語」「英語」「提出書類」を探します。
TOEIC Listening & Readingの記載があるかを確認してください。
TOEIC Speaking & WritingやTOEIC Bridgeとは別の試験です。
略称だけで判断せず、正式名称まで照合します。
公開テストとIPテストの扱いを確認する
大学院によって、公開テストのみ認める場合があります。
学内で受けたIPテストを利用できるとは限りません。
デジタル公式認定証の提出方法も確認してください。
印刷物、PDF、オンライン提出では準備が異なります。
有効期限と提出期限を確認する
有効な受験期間は大学院側が定めます。
出願締切より前にスコアが必要な場合もあります。
受験日だけでなく、結果が確認できる日も逆算してください。
複数回受験できる日程を残すと、初回の失敗に備えられます。
最低点と換算方法を確認する
基準点を超えればよい方式と、点数換算する方式は別です。
高得点ほど有利なのか、一定点で満点扱いなのかを確認します。
基準が非公開なら、入試窓口へ問い合わせてください。
根拠のない目標点を先に決めると、専門科目の時間を圧迫します。
どちらを選ぶか迷う場合は、試験の違いを先に確認します。
詳しくは、TOEICとTOEFL ITPの違いにまとめています。
TOEFL ITPの教材は、TOEFL ITPのおすすめ参考書6選に分けています。
院試向けTOEIC参考書の選び方
参考書は、現在地と弱点の二つで決めます。
人気順ではなく、自分の失点を減らせる順に選んでください。
最初に公式問題集で現在地を測る
最初の一冊は、公式TOEIC Listening & Reading 問題集です。
IIBCによると、公式問題集はETSが制作した問題を収録します。
現行教材を確認したうえで、まず一回分を時間どおりに解きます。
リスニングとリーディングの正答状況を分けて記録してください。
さらに、Partごとの未回答数と迷った問題数も残します。
推定スコアだけでは、買うべき教材を判定できません。
単語・文法・長文から最大の弱点を選ぶ
知らない語が多いなら、単語帳を最優先にします。
Part 5で品詞や動詞の形を迷うなら、文法教材が先です。
Part 7の後半が未回答なら、長文と時間配分を補強します。
リスニングが弱い場合は、公式問題集の音声を使って復習します。
一度に複数分野へ広げず、最大の失点源から直してください。
目標スコア帯に合う難度を選ぶ
難しい教材ほど得点が伸びるわけではありません。
基礎問題で迷う人が、800点向けの難問へ進むのは非効率です。
IIBCは500+、650+、800+を目標帯別に案内しています。
現在の得点より一段上を目安に選ぶと、難度が合いやすくなります。
| 現在地の目安 | 優先教材 | 追加候補 | 次へ進む基準 |
|---|---|---|---|
| 初受験・500点未満 | 公式問題集+公式英単語 | はじめの400問、公式500+ | 基礎文法を理由つきで選べる |
| 500〜650点前後 | 公式問題集+弱点教材 | 公式650+、Part 7速読演習 | Partごとの時間配分が安定する |
| 650〜800点前後 | 公式問題集+でる1000問 | Part 7速読演習、公式800+ | 難問以外の取りこぼしが減る |
| 800点以上 | 公式問題集+公式800+ | 弱いPartだけ追加演習 | 複数回の模試で目標帯を維持する |
点数帯は、教材を絞るための目安です。
募集要項の換算基準と自分のPart別結果を優先してください。
単語のおすすめ参考書と使い方
単語帳は一冊に決め、模試で出会った語を追記します。
二冊を並行するより、同じ語へ何度も触れる方が定着します。
公式TOEIC Listening & Reading 英単語
IIBCは、2026年1月発売の公式教材として案内しています。
公式ページでは、過去のテストから選んだ1,800語を収録します。
本番に近い文脈で語彙を確認したい人に向いています。
見出し語だけでなく、例文の意味まで確認してください。
音声を使い、見て分かる語を聞いて分かる語へ変えます。
一周目は、知っている語と知らない語の仕分けに使います。
二周目以降は、知らない語だけを短い間隔で反復します。
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
朝日新聞出版が公式商品ページを公開している単語帳です。
目標点別に語彙を絞り、短時間で反復したい人に合います。
すでに本書を持っているなら、買い替える必要はありません。
見出し語を覚えた後は、フレーズ単位で意味を取ります。
公式問題集で見かけた語には印を付けてください。
一冊を終えたかは、ページを読んだ回数では決まりません。
日本語を見ず、英語から意味をすぐ出せるかで判定します。
単語学習の到達基準
一週間ごとに、未習語から無作為に50語を選びます。
45語以上をすぐ答えられれば、維持学習へ移ります。
正答しても時間がかかる語は、未定着として扱ってください。
リスニングで聞き取れない語は、音声でも復習します。
この数値は教材選択のための学習目安です。
文法のおすすめ参考書と使い方
文法教材は、基礎の不足か演習量の不足かで選び分けます。
二冊を同時に解かず、現在地に合う一冊を完了してください。
TOEIC L&Rテスト 文法問題 はじめの400問
アスク出版は、本書を初級向けの文法教材と案内しています。
公式ページでは、基礎から標準へ進む構成を確認できます。
Part 5の選択肢を見ても、問われる文法が分からない人向けです。
一問ごとに、正解の理由を短く言葉にしてください。
不正解の選択肢が使えない理由まで確認します。
一周目は理解を優先し、速さを追いすぎないでください。
二周目は、同じ判断を短時間で再現できるかを確認します。
TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
アスク出版の公式ページでは、1,049問収録と案内されています。
Part 5の基礎を終え、判断速度を上げたい人向けです。
量が多いため、最初から全問を短期間で終える必要はありません。
品詞、動詞、前置詞など、失点が多い単元から使います。
一問ごとに時間を測り、迷った問題にも印を付けてください。
正解でも根拠が曖昧なら、復習対象に含めます。
模試のPart 5で時間を使いすぎる人ほど効果を確認しやすい教材です。
文法学習の到達基準
初級者は、品詞と動詞の問題を根拠つきで解ける状態を目指します。
中級者は、Part 5を一問20秒前後で判断する練習をします。
ただし、速度より正答理由の再現を先にしてください。
誤答率が高い単元は、同じ日に解き直さず一日空けます。
翌日に正解できれば、理解が残ったかを確認できます。
時間と正答率の数値は、進捗確認の学習目安です。
長文のおすすめ参考書と使い方
Part 7は、英文を読む力と設問を処理する力の両方が必要です。
単に読む量を増やす前に、未回答の原因を分けてください。
公式TOEIC Listening & Reading Part 7 速読演習
IIBCは、Part 7を解き切る速読力を養う教材と案内しています。
最後の複数文書問題まで届かない人に向いています。
最初は時間を外し、本文中の根拠へ線を引いて解きます。
次に、同じ問題を制限時間つきで解き直してください。
正解した問題も、根拠を探すのに時間がかかれば復習します。
設問を先に見るか本文を先に読むかは、固定する必要がありません。
文書の種類と設問内容に応じて、速い方を採用します。
公式問題集でPart 7の時間を測る
専用教材だけでは、本番全体の時間配分を確認できません。
公式問題集でPart 5からPart 7まで続けて解きます。
Part 7を始めた時刻と、未回答数を必ず記録してください。
未回答が多い場合は、Part 5と6の時間も見直します。
長文だけが遅いとは限らないためです。
長文学習の到達基準
各設問の根拠を本文から示せることが第一段階です。
次に、時間内でも同じ根拠へ到達できる状態を目指します。
一文ずつ訳さず、固有名詞や数字を手掛かりに読みます。
複数文書では、文書間の対応関係を確認してください。
公式問題集を二回続けて完答できれば、時間配分は安定しています。
完答回数は、次の教材へ進むための学習目安です。
模試のおすすめ参考書と復習法
模試は、実力測定だけでなく教材の再選定に使います。
解いて採点するだけでは、同じ失点が残ります。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 12
IIBCは、2025年10月発売の公式問題集として案内しています。
本番に近い問題で、Part別の課題と時間配分を確認できます。
初回は学習開始時に使い、現在地を記録してください。
残りは本番二週間前以降の確認用に残します。
すべての回を最初に使い切ると、改善後の再判定ができません。
模試は三段階で復習する
第一段階では、時間内の正答と未回答を記録します。
第二段階では、時間を外して全問を解き直してください。
第三段階では、解説を読み、失点理由を分類します。
| 失点理由 | 見分け方 | 戻る教材 | 次回の確認点 |
|---|---|---|---|
| 語彙不足 | 単語の意味が分からない | 単語帳 | 同じ語を音声でも判別できるか |
| 文法不足 | 選択肢の品詞や形を判定できない | 文法教材 | 正解理由を一文で言えるか |
| 読解不足 | 本文の根拠を探せない | Part 7教材 | 根拠箇所へ線を引けるか |
| 聴解不足 | 音声と意味が結び付かない | 公式問題集の音声 | スクリプトなしで追えるか |
| 時間不足 | 時間外なら正解できる | 公式問題集 | Part別の終了時刻を守れるか |
一週間後に誤答だけを解き直します。
正解理由を再現できれば、復習を終えて構いません。
8週間・12週間の院試向けTOEIC学習計画
準備期間に応じて、同じ教材の配分を変えます。
以下の時間や問題数は、進捗を管理するための学習目安です。
| 期間 | 8週間計画 | 12週間計画 | 到達基準 |
|---|---|---|---|
| 開始時 | 公式問題集を一回分解く | 公式問題集を一回分解く | Part別の失点と未回答数を記録 |
| 前半1 | 1〜2週で単語と基礎文法 | 1〜3週で単語と基礎文法 | 頻出語と文法の弱点を特定 |
| 前半2 | 3〜4週で最大の弱点を集中補強 | 4〜6週で弱点を一分野ずつ補強 | 同じ失点理由が減る |
| 後半1 | 5〜6週でPart別演習と時間配分 | 7〜9週でPart別演習と時間配分 | Readingの終了時刻を守る |
| 後半2 | 7週で公式模試と再判定 | 10〜11週で公式模試と再判定 | 目標帯との差をPart別に説明 |
| 直前 | 8週で誤答と受験準備を確認 | 12週で誤答と受験準備を確認 | 新教材を増やさず手順を再現 |
一日の学習配分
平日は、単語20分と弱点演習40分を基本にします。
休日は、90分から120分を確保してPart別演習を行います。
模試日は、本番と同じ約2時間に復習時間を加えます。
研究や専門科目が忙しい日は、単語だけでも継続してください。
毎日すべての教材を開く必要はありません。
時間配分は、生活に合わせて調整する学習目安です。
4週間後に教材を再判定する
四週間後は、新しい模試を一回分使って確認します。
伸びたPartでは、専用教材を維持学習へ減らします。
伸びないPartでは、問題数を増やす前に失点理由を見直します。
語彙不足なら単語帳へ戻り、時間不足なら通し演習を増やします。
原因と教材が一致していない場合は、教材を替えてください。
得点が伸びないだけで、すべてを買い替える必要はありません。
本番二週間前は公式問題へ戻る
直前期は、初見の難問集より本番手順の再現を優先します。
起床時間、休憩、マーク方法まで本番に合わせてください。
Listeningでは、聞き逃しても次の問題へ進む練習をします。
Readingでは、Partごとの終了予定時刻を決めます。
未回答を減らす判断も、得点を安定させる要素です。
参考書の買いすぎを防ぐ最終チェック
教材を増やす前に、今の一冊を使い切れているか確認します。
次の条件を満たさないなら、買い足す前に復習してください。
| 確認項目 | 買い足さない状態 | 追加してよい状態 |
|---|---|---|
| 単語 | 未習語を仕分けていない | 一冊を反復しても語彙失点が多い |
| 文法 | 正解理由を説明できない | 基礎正答が安定し演習量が不足 |
| 長文 | 根拠を確認せず採点だけした | 根拠は取れるが速度だけ不足 |
| 模試 | 失点理由を分類していない | 復習後も同じPartだけ失点する |
| 総合 | 複数教材を途中まで進めている | 役割を終えた教材と交代する |
同じ役割の教材は一冊にする
単語帳を二冊、模試を三冊と並行しないでください。
同じ時間を一冊の反復に使う方が、未定着を見つけやすくなります。
追加するなら、今の教材と違う役割を持つ一冊にします。
公式問題集、単語帳、弱点教材の三役が基本です。
古い版を使う場合は形式を照合する
手元の教材をすぐ捨てる必要はありません。
IIBCの公式ページで、現在の問題数とPart構成を確認します。
形式が合い、音声を利用できるなら復習には使えます。
ただし、最終確認は現行の公式問題集で行ってください。
提出日程まで含めて最終確認する
教材選びが正しくても、提出期限を逃すと利用できません。
受験日、結果確認日、出願締切を一つの予定表にします。
院試でTOEICをいつまでに取るかは、院試のTOEIC取得時期で整理しています。
英語だけでなく、専門科目を含む全体計画は、院試勉強法ロードマップを使ってください。
よくある質問
院試向けのTOEIC参考書選びで迷いやすい点をまとめます。
TOEIC参考書は何冊必要ですか?
最初は、公式問題集と単語帳の二冊で十分です。
診断後に、文法か長文の弱点教材を一冊追加してください。
目標帯教材は、全Partをまとめて補いたい場合の候補です。
金のフレーズと公式英単語は両方必要ですか?
両方を同時に買う必要はありません。
短いフレーズで反復したいなら金のフレーズが合います。
公式の文脈を重視するなら公式英単語を選んでください。
文法は400問と1000問のどちらを選びますか?
品詞や動詞の基礎で迷うなら、はじめの400問です。
基礎を終え、Part 5の速度を上げるなら、でる1000問です。
二冊を同時に始めず、基礎から順に移ってください。
公式問題集は最新巻を選ぶべきですか?
最終確認には、IIBCが案内する現行教材を使ってください。
旧巻も追加演習には使えますが、形式と音声環境を確認します。
販売状況は変わるため、購入前に公式ページを確認してください。
TOEFL ITPの参考書も同時に必要ですか?
志望校がTOEICだけを利用するなら必要ありません。
TOEFL ITPも必要な場合は、別の形式として対策します。
教材はTOEFL ITP参考書の記事で選んでください。
院試の独自英語試験にも使えますか?
語彙と速読の基礎には利用できます。
ただし、英文和訳や記述問題の答案練習は別に必要です。
この記事は、TOEICスコアを提出する受験生向けです。
まとめ:公式問題集から弱点別に一冊を足す
院試向けTOEIC参考書は、募集要項の確認から選びます。
最初に公式問題集で、Part別の失点と時間不足を測ってください。
次に単語帳を一冊選び、最大の弱点教材を一冊だけ足します。
初学者の文法は、はじめの400問から始めます。
中級者のPart 5対策は、でる1000問が候補です。
Part 7の未回答が多いなら、公式の速読演習を使います。
四週間後に公式問題で再判定し、役割を終えた教材は減らします。
教材数ではなく、同じ失点を減らせたかで進捗を判断してください。


